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『事を成す 孫正義の新30年ビジョン』 ~井上篤夫~ [「素敵な会社の物語」]


 「情報革命で人々を幸せに」

 不世出の事業家・孫正義は、この先どこに向かっていくのか―。
 いま、もっとも熱い男が見ている未来を、キーパーソンへの取材と
 ロング・インタビューで解き明かす。


事を成す 孫正義の新30年ビジョン

事を成す 孫正義の新30年ビジョン

  • 作者: 井上 篤夫
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/08/31
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>
 井上篤夫(いのうえ あつお)
 作家。1947年、岐阜県生まれ。
 早稲田大学中退。


<その他の著書>
 『志高く 孫正義伝 完全版』
 『ポリティカル・セックスアピール 米大統領とハリウッド』
 『追憶 マリリンモンロー』
 『ミシェル・オバマ 愛が生んだ奇跡』
 『今日という日は贈りもの』


<著者のHomePage等>
 井上篤夫の眼


<この本との出会い>
 表紙の孫正義さんがiPadを笑顔で持つ姿にひかれて…


<本の構成>

 序
 第一部 孫正義をめぐる八人の人々
  三上喬  ― 北九州市立引野小学校元
  阿倍逸郎 ― 久留米大附設高等学校教諭
  アンソニー・トルヒーロ ― セラモンテ・ハイスクール元校長
  ウィリアム・F・ミラー ― スタンフォード大学経営大学院名誉教授
  ポール・サッフォー   ― スタンフォード大学教授
  林武志  ― 朝日ソーラー会長
  ジャック・マー ― アイババ・グループ会長兼CEO
  柳井正  ― ファーストリテイリング会長兼社長
 第二部 孫正義単独インタビュー
 第三部 孫正義の特別講義
 あとがき

 DVD付き

 ページ数 229ページ
 読書時間 3時間
 DVD    77分


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 ソフトバンク新30年ビジョン:01開会




<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 序


 2010年6月25日。東京・千代田区、東京国際フォーラム。
 ソフトバンクは定時株主総会ののち、一般招待客も交えて「新30年ビジョン発表会」を
 開いた。5000人収容の会場は満席だった。USTREAMでも多くの人々が視聴した。
 ソフトバンク創業者、孫正義が語ったのは、宇宙や自然の叡智をも取り入れた壮大な
 次の30年ビジョンであった。

 情報革命で人々を幸せに。
 世界のトップ10企業になる。
 時価総額を200兆円にする。(現在のおよそ100倍)
 グループ会社を現在の800社から5000社にする。
 300年成長する企業。
 ソフトバンクアカデミアの開校(後継者育成プログラム)。

 起業して間もない頃、孫はミカン箱の上で、アルバイト二人に熱く語りかけた。
 「売り上げを5年で100億円、10年で500億円にします。いずれ売り上げを豆腐の
 ように、一丁(一兆)、二丁(二兆)と数えたい」
 何度も聞かされていた二人は去っていった。
 だが、30年後、ソフトバンクは2兆円を超える大企業になっていた。
 紆余曲折を経て、孫は公言したことを実現させたのである。
 創業1日目に掲げた「デジタル情報革命を推進する」を変えることなく、今回、
 さらに推し進めていく決意を表明した。

 「最大の大ボラ」と孫は言う。
 だが、むろん本気、実現可能だと確信している。
 孫は「戦略」についても具体的なビジョンを示した。
 「世界中の人々に最も愛される、必要とされる会社になる」
 「時代の流れに逆らわず、自ら創る」
 「特定の技術やビジネスモデル、製品には固執しない」
 「すぐれた叡智、すぐれたエネルギーの同志たちとパートナーシップを組む」
 そして、「300年成長し続ける自律・分散・協調型の組織構造を発明する」。
 それは「ソフトバンクグループのDNA」となる。
 その設計を自らの「最大の役割」と定義し、後継者育成への熱意を語った。
 孫の単独スピーチは、そこで終わりではなかった。
 この日のために招待した両親への感謝の意を述べたあと、孫は少年時代の祖母との
 思い出を語った。祖母と二人で先祖の国、韓国の大邱(テグ)を訪ねたときの体験を
 語ったのである。
 涙で声を詰まらせる孫に、会場から「孫さーん」と激励の声が飛ぶ。
 孫は、感動的なスピーチを続けた。
 祖母がお土産として日本から持参した、つぎはぎだらけの古着を喜んでくれた人々の
 笑顔。そのときの祖母の笑顔が忘れられない。
 「お金じゃない。地位でも名誉でもない。ばあちゃんがやったような、人様に喜んで
 もらえる、そういうことに貢献できれば幸せです」
 孫は深々と頭を下げた。
 満場の拍手に包まれて、2時間を超える「新30年ビジョン発表会」は終わった。

 不世出の事業家、孫正義。
 私は20年にわたって、「歴史の記録者」として孫を見続けてきた。
 枝葉は違っても、彼が口にしたことの根幹で、これまで実現しなかったことは
 ひとつもなかった。
   「情報革命を推進する」という軸がぶれることは決してなかった。
 孫正義は、この世に生を得てから今日まで、いかなる人生を歩んできたか。また、
 生涯をかけて何を成そうとしているのか。何を考えているのか。そもそも、孫とは
 どんな人物なのか。
 いま、再び私は孫ゆかりの人々を訪ね、さらに孫から直接話を聞いた。


 『事を成す 孫正義の新30年ビジョン』P7~11より




 
 さすがにパワフルですね孫社長。
 本を読んでからDVDを見たのですが、DVDを見てから本を読んだ方が良かったですね。
 DVDはこの本の全体像が解るダイジェスト形式に、新30年ビジョンをライブ体験する
 ことが出来ます。その感動のまま、一気にこの本を読むと感動が倍増されますね。
 幼き頃の人種差別の問題、それゆえの大好きな祖母との確執。「龍馬がゆく」と出会い
 アメリカへの旅立ち。この本のタイトルである”事を成す”その根底とは。
 孫社長ゆかりの人物へのインタビュー記事もとても素敵ですね~。
 朝日ソーラー会長の林武志さんとの「アリランに涙した日」。
 アリババ・グループ会長兼CEOのジャック・マーさんが語る孫社長との出会いの
 お話なんかはとても素敵です。
 やはり会社にはビジョンが重要です。しかも解りやすいビジョンが必要なんですね。
 ソフトバンクのそのビジョンの根幹は、”人々の幸せの為に”がしっかりと根付いています。
 よくCS向上と言いお客様の為にと表現されますが、お客様の為にではやはり弱く、
 お客様の幸せの為、人々の幸せと喜びの為にと表現した方がしっくり来ると感じます。
 お客様との表現が若干他人行儀な感じを受けてしましますよね~。
 会社のビジョンもそうですが、一つ一つの商品や製品開発にも、このビジョンやコンセプトが
 大切だと今回思い出させて頂きました。やはり原点に戻り、製品開発のコンセプトにも、
 人々の幸せと喜びの為を根底に、取り組んで行きたいと思います。
 
  
 <こんな人へおススメ>
  なにか日常の細かないざこざに、少しくよくよ悩みがちな方。
  大きな夢はあるけど、その一歩を踏み出す勇気が無い方にお勧めです。



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『日本一心を揺るがす新聞の社説』 ~水谷もりひと~ [「素敵な会社の物語」]


 全国1万人以上の読者が涙した!

 口コミだけで、列島に感動を運び続ける
 ”奇跡の新聞”の人気コラムがついに書籍化!


日本一心を揺るがす新聞の社説―それは朝日でも毎日でも読売でもなかった

日本一心を揺るがす新聞の社説―それは朝日でも毎日でも読売でもなかった

  • 作者: 水谷 もりひと
  • 出版社/メーカー: ごま書房新社
  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>
 水谷謹人(みずたに もりひと)
 みやざき中央新聞編集長。
 宮崎学園短期大学人間文化学科非常勤講師。
 1959年宮崎県生まれ。
 明治学院大学文学部卒。
 学生時代に月刊新聞「国際文化新聞」を創刊、初代編集長となる。
 卒業後宮崎に戻り、宮崎中央新聞社に入社。
 94年から編集長に。
 数々の講演を取材し、その熱い人柄から多くの著名人と親交を深める。
 人権問題や教育にも積極的に参加し、男性問題を考える
 「メンズセンターみやざき」の事務長、
 宮崎県男女共同参画センター登録講師。
 2001年には自ら”ドメスティックバイオレンス”の被害者をサポートする
 市民グループ「ハートスペースM」を設立し、代表(01年~02年)となる。
 さらに、厚生労働省認定産業カウンセラー、
 子ども電話相談「チャイルドライン宮崎」理事などを務める。
 また、MRTラジオ「暮らしのレーダー」で男性学入門講座、
 同「みやざきTODAY」サンシャインFM「水谷謹人・時代を語る」を担当する
 メディアでも活躍。
 講演は男女共同参画、人権啓発、子育て、高齢者の生きがいづくりなど、
 幅広いテーマで行っている。


<その他の著書>
 『みやざき発夢未来 』
 『男と女の夢未来』


<著者のHomePage等>
 宮崎中央新聞 宮崎発の心温まる新聞です。


<この本との出会い>
 Amzonのおすすめで見つけて購入しました。


<本の構成>

 はじめに
 感謝 勇気 感動 の章
 優しさ 愛 心根 の章
 志 生きかたの章
 終章
 あとがき
 参考文献

 ページ数 187ページ
 読書時間 1.5時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 『みやざき中央新聞 読書のすすめ 清水店長』




 『これ聞いて、元気にならん奴はおらんやろセミナー』その2~しもやん編~




<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 「パクる」の三段活用で進化する

 取材でいろんな「先生」と呼ばれる人に出会う。

 だが、立派な肩書きやすごい経歴の持ち主だからといって、いい話をされるとは限ら
 ない。本を多数出しているといって話し方が上手いとも限らない。有名人だから期待
 して話を聴きに行ったら、期待を裏切られたことも多々あった。

 また、いい講演を聴いても講師や主催者によっては「録音お断り」のところも少なく
 ない。そういうときは残念というより、世知辛さを感じる。
 だからだろうか、その逆のことを言う人に出会うと、楽しい気持ちになる。

 「しもやん」の愛称で知られる下川浩二さんのセミナーに参加した。彼の第一声はこう
 だった。
 「このセミナーは録音やビデオ撮影は一切お断りしておりません。ご利用はご自由に」
 「それから私に無断でユーチューブ等に勝手にアップする行為が散見されました。めちゃ
 めちゃ嬉しく感じました。ありがとうございます。」
 「セミナーは一度しか聞くことができませんが、録音すると何度も学習できます。繰り
 返し学習が何といっても一番です。著作権なんて私にとっては鼻くそみたいなもんです。」

 講演した内容が録音され、CDになってどんどん出回ることで、どういう現象が起きるかと
 言うと、そのCDが自分の「分身」となって営業してくれるのだというのだ。
 そして、それが「面白い」「為になる」「感動する」内容だと、あちこちでその人の
 ファンができてしまう。
 ファンになると、どういう行動に出るかと言うと、好きなアーティストのコンサートに
 行ったことがある人なら分かると思うが、飛行機に乗ってでも1泊してでも、ファンは
 2時間のコンサートを聴きにどこにでも行ってしまう。楽曲は既にCDで聴いているのに、
 やっぱり本物に会いたくなる。これは人間の本能である。

 実際、僕がしもやんのセミナーの為に大阪まで行ったのは、タダでもらったしもやんの
 講演CDを聴いて、「面白い」「為になる」「感動する」の三拍子が揃っていたからだ。
 行ってみると、やっぱり参加者は全国各地から集まっていた。参加費が1万円という
 のに、である。

 ビックな経営者や著名人の言葉を集めた『プレジデント名言集200選』の中に、なぜか
 しもやんが登場している。彼自身も自分が載っているなんて知らず、本を読んだ友人が
 教えてくれたそうだ。その本に収められたしもやんの名言は「TTP・TKP・OKP」だった。

 TTPとは、「徹底的にパクる」。学ぶことは真似ることから始まる。まず手本になる人を
 見つけて、その人の行動を徹底的に真似る。

 それが出来たら次はTKP、「ちょっと変えてパクる」。真似る際に少し自分なりの工夫を
 入れるのだ。

 それが出来たら最後はOKP、すなわち、「思いっきり変えてパクる」。自分のやり方を
 ふんだんに取り入れることで、真似をしているのに原型をとどめていない。

 これは武道や茶道、華道などでよく言われている「守破離」の考え方に通じるものが
 ある。最初は師匠の教えを徹底的に守る。それが出来上がると師匠の教えを破り、
 最後は師匠の教えから離れる。
 そう考えると、しもやんの名言は面白く、実に意味深だ。早速、この考え方をTTP、
 TKP、OKPしてみることにしよう。



 『日本一心を揺るがす新聞の社説』 P30~33より



 
 みやざき中央新聞のことは以前、読書のすすめの清水店長や、『手紙屋』の著者である
 喜多川泰さんのブログの中で拝見し、何度かHomePageも見たことがありました。
 しかし、おおまかな内容は知りえたのですが、詳細がわからず定期購読までには
 至っておりませんでした。
 今回珠玉の「社説」が書籍化されたとの事をAmazonで知り迷わず購入致しました。
 みやざき中央新聞は一般の新聞とは異なり、政治・経済・事件・事故に関するニュースは
 掲載されてなく、記者が聴いた講演会での面白かった話、為になった話、役に立ちそうな話、
 感動した話、心温まる話まど素敵ないい話ばかり掲載されている、一風変わった新聞です。
 漠然とそんな内容は知っていたのですが、今回実際その社説が書籍された、
 この本を読んでみて、思わず笑みがこぼれました。
 評判以上の素敵な社説なんですね~。今回は数ある社説の中から珠玉の41編を各4ページ
 程度内に削り、時には加筆し再編集した本だそうです。
 本文からは、しもやんのお話を取り上げてみました。
 しもやんこと下川浩二さんのお話は、中村文昭さんのポッドキャスト、
 「みるみる元気がわいてくる」で聴いた事がありましたが、あらためて聴くとナルホドと
 思わずうなずいてしまいます。TTP…徹底的にパクるなのですね~。中途半端に真似をして
 パクっている気がしている人も多い気がします。この徹底的ってところがポイントなのでは
 と私個人は思っております。素敵な人、尊敬出来る人を見つけて、パクろうと思ったとします。
 きっと普通は、その人は本を読んでいるので、自分も読んでみようと思い、本を読んでみる。
 でも続かない…その人が朝早く起きているから、自分も朝早く来てみようと思うが続かない…。
 きっと徹底的が足りないからなんですね~。徹底的というのは、その人の仕事のやり方も
 当然ですが、その人の趣味や、その人の服装、好きな食べ物、しまいには話し方までも
 研究し、それこそ徹底的に真似ることが大切なのではないでしょうかね。
 私自身も昔、そんな尊敬出来る人の事を、パクろうと、その人にいろいろな事を聴き、
 真似していた思いがあります。そうすると、TKP…ちょっと変えてパクる、そして、
 OKP…思いっきり変えてパクるに繋がっていくのではないでしょうか。
 私の経験では、TTPの次は、HHPでしたね。HHP…他の人のもパクる。特定の人のみでなく、
 別の人の素敵な行動を合わせてパクることにより、OKPにより速く繋がるのではないでしょうか。

 他にも素敵な内容盛りだくさんです。1話4ページ程度なので、時間があるときにでも
 気軽に読めるとても素敵な本だと思います。私は小泉チルドレンの猪口邦子さんのお話は
 とても素敵なエピソードなので是非とも読んで欲しいですね。あと、宮崎県の口蹄疫問題、
 喜多川泰さん、読書のすすめの清水店長、中村文昭さん、林文子さん目白押しです。
 やはり、みやざき中央新聞は定期購読するべきでしょうか!? …熟考中です。

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『空の上で本当にあった心温まる物語』 ~三枝理枝子~ [「素敵な会社の物語」]


 3万9000フィート上空から――
 元CAが出会った
 心打たれる奇跡のような出来事


 ANAで語り継がれてきた33のハートフルストーリー


空の上で本当にあった心温まる物語

空の上で本当にあった心温まる物語

  • 作者: 三枝 理枝子
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2010/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のプロフィール>
 三枝理枝子(さえぐさりえこ)
 青山学院大学文学部英米文学科卒業。
 全日本空輸株式会社入社後、国内線、国際線チーフパーサーを務める。
 VIP(皇室、総理、国賓)フライトの乗務ほか、
 実機の新入客室乗務員訓練のインストラクター、
 業務要領プロジェクトメンバーに選ばれるなど、幅広く活躍した後、退職。
 現在は、ANAラーニング株式会社の研修事業部講師として、
 ANAグループをはじめ、多くの一般企業や学校等で接遇力や
 コミュニケーション能力向上のための人材開発に関する研修を行っている。
 講師としての評価も高く、リピート率の高さを誇る。
 また、茶道師範として日本の伝統文化の伝承に力を注ぐ。
 幼稚園児から大人までを対象とする、茶道の精神に基づいた斬新で
 わかりやすい礼法や食卓作法などを伝える文化活動や、
 楽しく夢を実現するためのコーチングにも携わっている。


<その他の著書>
 なし


<著者のHomePage等>
 空の上で本当にあった心温まる物語のブログ
 


<この本との出会い>
 空港の本屋さんを覗いたところ、山積みにされていした。
 青い表紙とANAの手書きの挿絵に心惹かれて購入しました。


<本の構成>

 はじめに
 Story01 羽田→福岡便 カーテン越しのバースデー
 Story02 松山→羽田便 おばあちゃんの子守唄
 Story03 那覇→羽田便 日焼けしたあなたに
 Story04 成田→香港便 二つの帽子
 Story05 羽田→長崎便 もう一つのプレゼント
 Story06 羽田→秋田便 小さなジェントルマン
 Story07 仙台→羽田便 ぬるい日本茶
 Story08 バンコク→成田便 小さな親切
 Story09 シドニー→成田便 泣かないで
 Story10 羽田→小松便 一杯の水
 Story11 成田→北京便 ガッツポーズ
 Story12 羽田→千歳便 特製弁当
 Story13 富山→羽田便 「これ食べて」
 Story14 高知→羽田便 兄の手紙
 Story15 成田→北京便 鞄の取っ手
 Story16 ソウル→成田便 とっさの行動
 Story17 那覇出発便 Good-Bye Wave
 Story18 ロサンゼルス→成田便 ひと手間かけるだけで
 Story19 大阪→羽田便 見えなくなるまで
 Story20 羽田→宮崎便 「大丈夫です」
 Story21 グアム→成田便 メンテナンス
 Story22 羽田→高松便 手のぬくもり
 Story23 操縦室にて 機長のこだわり
 Story24 大阪→千歳便 手作りマップ
 Story25 成田→ロンドン便 ブリーニー
 Story26 羽田→函館便 結婚の挨拶
 Story27 ワシントン→成田便 イブのプレゼント
 Story28 大阪にて 上司からの手紙
 Story29 那覇→羽田便 忘れられない笑顔
 Story30 羽田→長崎便 地下室のご褒美
 Story31 広島→羽田便 心の扉
 Story32 香港→成田便 空の上の再会
 Story33 鹿児島→羽田便 「いつかお姉さんみたいに」

 おわりに

 ページ数 237ページ
 読書時間 2時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 『空の上で本当にあった心温まる物語』


<関連記事>
 『スーパーCAの仕事術』





<本文からのご紹介>

 那覇出発便 Good-Bye Wave

 

 「出発前の飛行機に手を振るライン整備士の姿に憧れて……」と言って入社してくる
 整備士は少なくありません。
 今でこそ整備士が手を振りながらお客様を見送る光景は当たり前となっていますが、
 もともとは、一人のANA整備士の「お客様への想い」からであったことをご存じ
 でしょうか。
 それはまだB(ボーイング)737型機が飛び始めた(1973年)頃のお話です。
 この頃、ライン整備士(飛行機が到着し次に出発する間に必要なチェックをして
 飛行機の安全を確認し承認する人)は、飛行機が自走するとすぐに事務所に戻って
 しまうことがほとんどでした。たまに、運行乗務員(パイロット)に「いってらっしゃい」と
 手を振って見送る人もいたようですが、出発する飛行機に対して手を振っている整備士は
 いませんでした。

 そんなある日のこと。
 沖縄空港支店整備課に配属されたK君は、先輩整備士Mさんがいつも出発する飛行機に向かって
 最後まで手を振っていることに気づきました。そこで、
 「Mさんはどうしていつも出発する飛行機に手を振っているんですか?」
 と聞いたのです。するとMさんは次のように答えました。
 「おう。あれか。あれはな、俺、もともと沖縄の出身なんだよ。だから、お客様がこんな
 遠い沖縄まで高いお金を出して、青い海と輝く太陽を楽しみに来てくれて、ありがたいなって
 思うし、真っ黒に日焼けして帰っていく姿を見ると『よかったですね、来たかいがありましたね』
 って、思ってうれしくなる。反対に、台風や雨の日が続いてしまって、真っ白い肌のまま
 帰っていくお客様を見ると申し訳なくて、『ぜひもう一度、すばらしい沖縄を見に来てください』
 って、思う。
 だから、楽しく過ごしてくださった方はもちろん、ちょっと残念な思いをした方にも、沖縄に
 行ってよかったねって、楽しい思いでになったねって、思って欲しくて、その気持ちを伝えたくて
 手を振っているんだ。
 時々機内のお客様が手を振り返してくえるのが見えると、すごくうれしいんだよな。
 俺たちが整備した飛行機に乗っているお客様から手を振ってもらえるなんて、幸せなこと
 だと思わないかい?」

 Mさんの話に感動したK君は、この時以来、Mさんと同じ気持ちで手を振って見送るように
 なりました。
 その後、このお見送りは沖縄空港支店整備課にとどまらず、どんどん広まっていきました。
 そしていつしか「Good-Bye Wave」と呼ばれるようになり、世界中の空港で当たり前の
 光景となったのです。

 実は、この「Good-Bye Wave」、規定やマニュアルには一切定められていません。
 よく見てみるとわかりますが、整備士たちの手の振り方はそれぞれ違います。
 でも、お客様のことを思う気持ちは、皆同じ。
 「この旅を、安全に楽しく過ごしてほしい。いってらっしゃい」
 そんな想いを込めて、今日もまた、整備士たちは手を振っているのです。

          ****
 炎天下の日も、寒い冬の日も、たとえ台風の日であっても、姿勢を正して、手を振り続ける
 整備士たち。
 私たち客室乗務員(CA)も、その姿を窓から見ています。
 「私たちが心を込めて整備した飛行機です。どうぞ安心して乗務してください。そして、
 私たちの分まで、お客様が快適に過ごせるようサービスしてください。私たちの想いは
 託しましたよ」
 そんな、彼らの熱い声がいつも聴こえてきます。その安心感と励ましに、
 「今日も頑張ろう」と思うのです。

 実は、手を振っているのは整備士だけではありません。機内の清掃を担当している係員たちが
 一列になってお見送りをしている空港もあります。
 今でこそ日常の何気ない光景なのですが、毎回、手を振る姿に胸が熱くなります。
 「ありがとうございます。行ってまいります。私たちにお任せください」
 手を振り返しながら、しっかりバトンを受け取り、私たち乗務員は飛び立ちます。

 規定やマニュアルにも書かれていない、一人の整備士が始めた何気ない行動が、多くの人
 の共感を得て世界中に広がった。
 強制的にさせられたわけではなく、それぞれがそれぞれの意思でその列に加わっていった。
 とてつもなく偉大なことだと思います。
 でもそれは、皆が同じ想いをもっているからこそ。
 だからこそ、つながっていったのでしょう。

 ANAでは「気づき」を大切にしています。
 自分え気づき、考え、動く。
 それが、また新しい気づきをつくるのです。



 『空の上で本当にあった心温まる物語』 P122~128より



 
 タイトルと素敵な表紙に心惹かれて購入し、そのまま機内で読み始めたところ、
 思わず感動で涙してしまいました。
 CAの方がこの本を読んでいるのに気がついたのか、やけに飲み物のサービスが
 過剰だったと感じたのは私の思い込みなんでしょうね~。
 さて、本文ですが、元CAで現職はANAラーニング株式会社の講師である、三枝理枝子さんが
 現役時代に体験した内容や、聞いた内容が中心となっております。
 年間何度も飛行機を利用しておりますが、こんな素敵な物語(ハートフルストーリー)が
 繰り広げられていたのですね~。搭乗時間が長い国際線であれば、素敵な物語の
 一つや二つあるのかな?っと思ってましたが、いやいや搭乗時間が短い国内線でも
 素敵な物語は存在するんですね。
 これも、読みとおしていくうちに、この三枝さんの人柄がこのハートフルストーリを
 演出しているのではと感じております。三枝さんは茶道師範としても活躍している
 模様で、その心の芯には茶道の一期一会が根幹にあるので、このような行動が
 できるのだな~と感心しました。
 私自身はサービス業ではありませんが、一期一会とても素敵な考えだと思っており、
 今回この本に出会った事は、自分を見つめ直す良い機会を頂いたと思います。
 出会いって大切ですよね~。






タグ:ANA
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『潰れてたまるか!』 ~監修:屋宮久光 著者:影山惠子~ [「素敵な会社の物語」]


 バブル崩壊、親会社倒産、大型店進出、
 巨額債務、資金繰り悪化、市場縮小…


 逆転勝ちへの処方箋

 「カンブリア宮殿」「エチカの鏡」
 「ワールドビジネスサテライト」

 メディアで絶賛されたあの会社も収録


潰れてたまるか! ピンチをチャンスに変えた10社「ルビコンの決断」 「カンブリア宮殿」「エチカの鏡」「WBS」など、メディアで絶賛されたあの会社も収録!

潰れてたまるか! ピンチをチャンスに変えた10社「ルビコンの決断」 「カンブリア宮殿」「エチカの鏡」「WBS」など、メディアで絶賛されたあの会社も収録!

  • 作者: 影山惠子
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2010/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のプロフィール>
 監修 屋宮久光(おくみや ひさみつ)
 1962年鹿児島県奄美王島生まれ。
 公認会計士・税理士、中小企業診断士、経営コンサルタント
 中学卒業まで奄美王島で育ち、慶應義塾大学経済学部卒業。
 公認会計士試験合格後、朝日監査法人福岡事務所入所。
 4年後に故郷の奄美王島で独立、開業。
 「ターゲットコンダクター(目標達成請負人)」を掲げ、
 税務・会計のみならずマーケティングに至るまで各種企業の
 指南役として講演・コンサルティング活動を展開。
 2009年日本内部統制大賞会計人奨励賞受賞。
 著書に『南の島のたったひとりの会計士』
 『儲けのバイブル』がある。

 著者 影山惠子(かげやま けいこ)
 静岡県生まれ。
 1997年早稲田大学卒業後、国内大手経営コンサルティング会社
 などを経て独立し、フリーライターに。
 人物のインタビューを得意とし、主にビジネスの分野で活躍。
 


<その他の著書>
 『儲けのバイブル 成功する社長はなぜトイレのカギを気にするのか? 』
 『南の島のたったひとりの会計士』


<著者のHomePage等>
 南の島のたったひとりの会計士


 影山惠子のゆかいな日々



<この本との出会い>
 新刊ラジオ第1129回号(2010-05-15)で紹介されて購入しました。

<本の構成>
 はじめに
 1 倒産を乗り越え異国の地から再生
   株式会社コーリン鉛筆
 2 量販店に負けない! 地域密着の高売り戦略
   株式会社ヤマグチ
 3 下請けから脱却しオンリーワンの技術を得た
   株式会社ヤマシタワークス
 4 負債百億を完済した老舗の細腕繁盛記
   株式会社銀座テーラーグループ
 5 人材流出の原因を突き詰めた末の成功
   株式会社昭和
 6 師と出会わなければこの歴史は途絶えていた
   株式会社一の湯
 7 誰もが反対した異端の内製化モデル
   株式会社平成建設
 8 バブル後の危機を脱したNo1貝ボタン企業
   株式会社トモイ
 9 赤字決算から始まった”素人社長”の改革
   小松ばね工業株式会社
 10 塗装業界のゴーンは組織をどう変えたか
   アネスト岩田株式会社

 不況の今こそ、逆転勝ちへの処方箋を
 あとがきに代えて

 ページ数 223ページ
 読書時間 3時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 ヒント4『安売りでなく高売りでいく!』/でんかのヤマグチ



<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>
 
 はじめに



 実行するしかない、やるしかない、行動を起こすしかない、進むしかない。
 そのためには今と同じで成功するわけがない。

 税理士が来た。
 改善事項を示した。
 経費の削減等、負の改善事項である。
 中小企業診断士が来た。
 SWOT(強み、弱み、機会、脅威)分析を行った。
 強みを強化することを指示された。

 そんなことができるわけがないじゃないか。
 ウチの事情がまるでわかっていないじゃないか。
 専門家に頼んでも、言うことは似たりよったりではないか。
 あなたが求めるものと何かが違う。
 そうだ。
 起爆剤となるような戦術に欠けている。
 何か成功事例がないか。
 できれば、ウチと同じような苦境から脱出した事例を。

 バブル崩壊のあおりで負った巨額の債務を完済、
 大型店の進出を契機に独自路線を開拓、
 日本本社の倒産を経て海外から復活、
 下請けゆえの受注不安からオンリーワンの技術開発へ、
 会社存亡の危機から無担保融資を受けるまでに成長…。

 本書に登場するのは、いずれも一度ならず大きな危機を乗り越え、
 そして今もなお元気な会社だ。
 著書がこの10社の経営者に取材し、まとめている。
 あなたの企業で真似できないか、考えていただきたい。
 当然、制約条件がある。
 資金、地域その他、個別の事情もおありだろう。
 それでもまずは、そのまま真似できないか考えていただきたい。

 企業と接して思う。
 オリジナリティーという言葉のもと、
 成功事例を入手しながら、戦術が別のものになっていることを。
 そのまま取り入れることができなければ、
 本質を見失わないようにすることである。
 次に実行することである。
 私が接する失敗企業の多くは行動を起こしていない。
 ローコストであれば、とにかくやってみることである。
 成功を手にするのに失敗事例の数はカウントされない。

 この本であなたのお望みの事例を提供した。
 さあ、あなたが行動を起こすだけです。



 『潰れてたまるか!』P1~3




 今回紹介する本は、企業再生物語、そのタイトルがずばり「潰れてたまるか!」です。
 サブタイトルはピンチをチャンスに変えた10社なのですが、出てくる企業、出てくる企業、
 まさに潰れる寸前まで追い詰められて企業ばかりです。
 そんな潰れそうな企業(なかには一度潰れた企業もあります)がどんな手で復活を成し遂げる
 ことができたのか、そんなヒントが盛りだくさんの経営者には必読な本です。
 企業経営が苦しくなると、何よりも優先してコストカットに取り組む無策な経営者が
 多数存在しますが、コストカットでは1年先は見越せても、5年先には何もつながらないのでは
 ないでしょうか。やはりある程度の中長期的な目線での取り組みが必要になってくるのでは
 ないかと思います。そんな中長期的な目線での取り組みの具体例でかつ成功例が盛りだくさんの
 この本を真似て企業再建に取り組むことが出来れば、きっと5年後には素敵な企業に
 なるんでしょうね。まさしく真似でも行動するかしないかが重要なんですね。
 本文からご紹介した、”はじめに”も素敵な内容なのですが、”あとがき”もとても
 素敵な内容です。ちなみにあとがきは、YAZAWAこと矢沢永吉さんを例にあげております。





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『東急ハンズの秘密』 ~和田けんじ~ [「素敵な会社の物語」]

モノが売れない今こそ、学ぶべきは(創業時の)ハンズ。
元カリスマバイヤーが明かす ニッチで儲ける商いの本質とは?


“元祖”ロングテール 東急ハンズの秘密 (NB Online books)

“元祖”ロングテール 東急ハンズの秘密 (NB Online books)

  • 作者: 和田 けんじ
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/02/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のご紹介>
 和田けんじ(わだ けんじ)
 消費者にちゃんとモノを売る研究所・主席研究員。
 1959年生まれ、愛媛県出身。愛媛県立南宇和高校を卒業後、三和銀行に入行。
 預金係、取引先係等として4年半勤務。その後趣味である音楽の知識を生かすべく
 レコードチェーン店に入社し、1983年には大阪・千日前でロックとジャズの専門店を展開。
 「売れ線」を無視し、徹底した本物志向の硬派な店作りで外資系大型レコードストアに対抗。
 1991年、東急ハンズに入社、仕入れ販売員として家具・素材・内装材・バストイレ用品・
 収納用品・アウトドア用品等を担当。2007年に退社。サービス業と接客業で培った「言葉力」を
 武器に、執筆活動、講演活動を精力的に行う。


<この本との出会い>
 新刊JPのPodCastでご紹介されてました。
 とても楽しそうにご紹介されてますよ。





<本文からご紹介>

 「湯たんぽのゴム」も仕入れる
 「モノが売れない」・・・。ひと言でこう言っても、その理由はさまざまでしょう。
 しかし、消費者の実感としては、「買いたい商品がない」「買い物をしたいと思うお店がない」と
 いうことにつきます。 
 では、なぜ買いたい商品がないのでしょうか? 買いたい思うお店がないのでしょうか?
 それも難しいことではないと思います。要するに、お店が消費者のニーズに応えきれていないのです。
 「売れる現場」を作るためには、お客様に提案し、そのニーズに応えるために柔軟な品揃えに
 すべきだとお話しました、この考え方がうまくいくかどうかは、お客さまのニーズにどこまで
 応えられるかにかかっています。
 つまり、モノが売れない時代にモノを売るためには、消費者の要望にとことん応えることが
 重要であり、「買い物をしたいと思えないお店」はこれができていないのです。
 東急ハンズでは、お客さまのニーズをもとに商品を仕入れるのは当然のことです。
 現在店頭で展開している幅広くて専門的な品揃えというのは、創業当初に完成していたわけ
 ではありません。日々の接客の中で聞いた要望を、1つ1つ品揃えに反映させていった結果なのです。
 従業員全員が、「お客様のニーズを仕入れる」という意識を共有してきました。
 そして会社側も、「それは本当に売れるのか?」などと問いただすことはありませんでした。
 「お客さまから問い合わせいただいたけれども扱っていなかった商品を仕入れて、店頭に並べよう!」
 こんな考えが会社の基本方針として浸透していたのです。






 東急ハンズには本当にたま~に行くのですが、とても楽しくワクワクで、長時間滞在してしまいます。
 1回行くと特に目的がない時でも、なぜか4~5時間も店内を徘徊しております。
 今まで購入してものを振り返るとと、そのほとんどが今でもとても愛着があり使い続けている物ばかりです。
 そんな東急ハンズの仕組みが分かるこの本はとても面白く、その裏側で働く人も楽しく働いているんだな~
 とイメージすることができるのです。
 やはり、そんなワクワクする人たちが作り上げてきたお店なので、我々お客さまもワクワクしてお買いものを
 することが出来るのですよね~。この本の中では、そんなノリを「学園祭のノリ」とご紹介しております。
 最近話題になっている、ロングテールという言葉ですが、まさしく東急ハンズは元祖ロングテールなのですね。
 東急ハンズの魅力を余すことなく表現しています。この本を読んだら、また東急ハンズに行きたく 
 なっちゃいました^^

 




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『最後のパレード』 ディズニーランドで本当にあった心温まる話 ~中村克~ [「素敵な会社の物語」]

東京ディズニーランドのキャストだけが知っている涙が止まらない物語。
東京ディズニーランドの開業に携わり、当パークのスーパーバイザーを約15年つとめた著者が、
キャストたちへ丁寧に語り伝えていた「ディズニーランドの心温まる出来事」


最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」

最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」

  • 作者: 中村克
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリパプリッシング
  • 発売日: 2009/02/26
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>

 中村 克(なかむら まさる)
 1955年埼玉県生まれ。1982年株式会社オリエンタルランドに入社。
 東京ディズニーランドのオープン以来約15年間、現場運営の責任者としてアトラクションや
 ゲストサービス施設などのスーパーバイジングを担当。
 新任スーパーバイザーの育成および社員やパート、アルバイト社員教育と指導、コスト管理などの
 幅広い業務に従事してきた。現在は株式会社 外部の専門家 代表取締役を務める。
 著書に「すべてのゲストがVIP ディズニーランドが教えるホスピタリティ」がある。



すべてのゲストがVIP―ディズニーランドで教えるホスピタリティ

すべてのゲストがVIP―ディズニーランドで教えるホスピタリティ

  • 作者: 中村 克
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本



<この本との出会い>

 Amazonのお勧め本です。
 以前購入したディズニーランド系の本からたどり着きました。





<本文からご紹介>

 息子を動かしたもの

 病気が重く、余命半年だと告知された息子のために、これが最後のつもりで家族みんなでディズニーランドを訪れました。
 そのとき対応したくださった誘導係の方がすばらしかった。息子と一緒に踊ったり、好きなキャラクターの話をしたりしながら、とても一生懸命に励ましてくださいました。
 「私も楽しく仕事をするためにがんばっているけど、ひとりだとつまずいてばっかりなんだ。でも仲間がいるから、つらくても乗り越えられる。ひとりでがんばらなくてもいいんだよ。みんなで一緒に病気とたたかおう。いつか元気になったら、私たちと一緒にここで働こう」
 息子は真剣なまなざしで、そのお話を聞いていました。
 それから「お時間があったら、よかったらパレードも見ていってください。」とすすめてくださったので、私たちは夜まで待って、エレクトリカルパレード・ドリームライツを鑑賞させていただきました。
 「パレードの一番最初にやってくる“ブルーフェアリー”はピノキオを人間にした妖精です。彼女はなんでも願いを叶えてくれます。さあやってきました。早く○○君の病気が治って、パークで働けるように、みんなでお祈りしましょう!」
 みんな心の中で一生懸命お祈りしました。パレードはとても華やかで盛大でしたが、私たちの間には穏やかで慎ましい空気が流れていました。
 この日から息子が変わりました。将来パークで働くためにと、リハビリに取り組みはじめたのです。おかげさまで私たちも変わることができました。いままで息子にただがんばらせていただけでしたが、息子のやる気を導き出したり、はげましたり、一緒にがんばれることがたくさんあるんだと気づくことができました。
 あの時のキャストの方の対応には、本当に心を打たれました。勇気づけられました。息子はいまでもがんばっています。ぜひともこの感謝の気持ちをお伝えください。


 息子さんの明るい将来のために、いま一生懸命がんばっている息子さんへ次の言葉をお贈りしたいと思います。

 if you can dream it , you can do it.
 All our dreams can come true-if we have the courrage to pursue them.

 (もしもその夢を思い描けるなら、あなたはそれを叶えることができる。
  私たちにそれを求め続ける勇気あれば、すべての夢はかならず現実になる。)

 ~ウォールト・ディズニー~




  ディズニーランドには心温まる話が沢山ありますね~。その数々の心温まる話を、ディズニーランドの
  元現場責任者が語るこの本は当然素敵な内容の本です。心温まるし涙もでます。そしてなにより
  元気がでますね~。あとがきに、ディズニーランドはテーマパークであり、「機械」が人を喜ばせる
  のではなく、人が人を喜ばせ、人が人に感動できる場所であるとの説明があります。
  このような素敵な出来事、心温まる出来事にゲストが喜び感動し、その姿を見てキャストがまた、
  喜び感動する。そんな素敵な心の循環がこの場所では起きているのですね~。
  ディズニーランドだから出来るんだと言ってしまってはそれまでです。何か我々の身の回りでも、
  そんな素敵な心の循環ができるような働きを行っていければいいでよね~。
  何かやってみましょう。if you can dream it , you can do it ですね。

 ※注 2009/05/02追記
       こちらの本は盗作盗用との事で現在事自己回収となっておりますのでご注意ください。
        





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『旅籠屋 孤軍奮闘中』 ~甲斐真~ [「素敵な会社の物語」]

アメリカのMOTELを日本に! 自由なライフスタイル提案を目指し中年で起業!!
偏見、無理解、先例主義と戦い続けて13年 年内には20店舗を超え、念願の全国制覇へ・・・
ベンチャー企業の志、存在意義とは何か!


旅籠屋孤軍奮闘中!

旅籠屋孤軍奮闘中!

  • 作者: 甲斐 真
  • 出版社/メーカー: 創英社/三省堂書店
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 
 甲斐真(かい まこと)
 1952年生まれ。 1978年、26歳で大学を卒業して
 日本ホームズ(竹中工務店の子会社、高級戸建て住宅メーカー)に入社、
 提携住宅ローン・広報宣伝・商品企画などに従事。
 1988年からは「TRON電脳住宅研究会」の事務局員を兼務。
 1990年に同社を退社して(株)ATCに入社、「千葉トロン電脳都市研究会」の首席事務局員を務める。
 1992年に同社を退職し、廃棄物の処理と資源化のコンサルティング会社(株)プランドに入社。
 1994年に退社して、(株)旅籠屋本店(その後、商号変更により、現在は旅籠屋)を設立。


<この本との出会い>

 かなり昔、義弟にこんな素敵なビジネスがあるんですよ~と紹介され、ちょくちょく旅籠屋さんの
 HomePageを拝見させて頂いておりました。 すると、甲斐社長が本を出されたとのことで、
 これは読まねばならぬと思い購入しました。





<本文からご紹介>

 気がついたら「ベンチャー経営者」 

 日本にはありそうでなかったアメリカンスタイルのロードサイドホテル。マイカー旅行者が誰でも気軽に泊まれる素泊まりの汎用ロードサイドホテルチェーン。当社の事業の説明はこれで十分。新技術とも無縁だし、時代の先端を走るニュービジネスというイメージでもない。実際1995年に1号「ファミリーロッジ旅籠屋・鬼怒川店」という客室16室のミニホテルを開業し、私自信が住み込みの支配人を務めていたときは文字通り「旅籠屋の主人」という自称がぴったりの地味で小さな事業だった。3年後、当初の計画通りチェーン展開を決意し、東京に戻って本社オフィスを開設したが、資金も実績もなく、いつまで経っても2号店の見通しは立たなかった。「利用者にはほんとうに歓迎されているし、巨大な潜在需要も確信できたから、少しずつ店を増やしていければ良い」と考え、ひとり「一灯照隅」などと呟いていた。
 そんな事業に転機を与えてくれたのが、生命保険会社の営業マンの「未上場会社でも公募増資で多額の資金を集められるグリーンシート市場を知ってますか?」という言葉だった。万策尽きかけていたこともあり、ダメもとで事業説明に出かけたのだが、その場で事が決まり、1ヶ月後には公認会計士の会計監査を受け、2ヶ月後には個人投資家向けの説明会を開き、3ヶ月後には資本金が1億円近く増えていた。ストリートミュージシャンがいきなり小ホールの舞台に招かれ、スポットライトを浴びてしまったという感じ。気がついたら「ベンチャー経営者」の末席に加えられていた。






 「旅籠屋」さんって知ってますか? 
 現在関東地方を中心に約26店舗の展開を行っている、ロードサイドホテルなんです。
 親子4人で1室15000円、マイカーで移動して、その地域をのんびり回る、あくまでも素泊まりなので、
 旅館などに泊るより安く上がるし、食事は近くの名物料理を食べるもよし、自由な旅を楽しむための、
 そんな素敵なコンセプトなんですよね~。
 この本はそんなロードサイドホテル「旅籠屋」を立ち上げた、甲斐社長の戦いの歴史や
 人間味あふれる思い(愚痴もあります)が盛りだくさんのビジネス書です。
 実はこのロードサイドホテルに共感して、ちょっとした提案を「旅籠屋」さんにメールしてみたことがあります。
 その時も親切な返信を頂き、ますますこの会社や甲斐社長が好きになりました。
 「旅籠屋」さんは現在、関東地方中心での展開になってますが、きっと近い将来全国展開を成し遂げる
 はずです。長い休みを取り、全国をマイカーでのんびり日本一周する、そんな時代も訪れます、
 その時には、全国の宿の予約を一括で取れる「旅籠屋」さんの重要はますます上がるのでないでしょうか。
 みなさまの近くに「旅籠屋」さんがあるのであれば、是非ともご利用してみてはいかがでしょうか?
 また、日本証券業協会のグリーンシートにも上場しているので、株購入での応援なんてのも
 いいかもしれませんね。

 旅籠屋さんのHomePageはこちらです。 → 素泊まりのロードサイドホテル旅籠屋


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『不機嫌な職場』なぜ社員同士で協力できないのか ~高橋克徳・河合太介・永田稔・渡部幹~ [「素敵な会社の物語」]

あなたの職場がギスギスしている本当の理由
社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例をあげて教えます。


不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

  • 作者: 河合 太介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/18
  • メディア: 新書



<著者のご紹介>

 高橋克徳(たかはし かつのり)
 現在、(株)ジェイフィール執行役員。
 一橋大学大学院商学研究科修士。
 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。
 野村総合研究所、ワトソンワイアット(株)にて、組織・人事コンサルティングに従事。
 その後、「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」といった感情の連鎖を起こし、
 組織の感情問題の解決と組織活力の向上を支援する新会社「ジェイフィール」の設立に参画。
 総合エンターテインメント企業「アミューズ」とコラボレーションし、講演、組織診断・コンサルティング、
 研修・ワークショップ、感情開発トレーニングなどを行う。
 また、多摩大学の経営情報学部講師として、大学教育にも力をいれている。

 組織感情コンサルティングジェイフィールのHomePageはこちら→ J.Feel(ジェイフィール)へ

 河合太介(かわい だいすけ)
 (株)道(たお)代表取締役社長。慶応丸の内シティキャンパス客員ファカルティ。
 (株)ジェイフィール フェロー。金諭系研究所、ワトソンワイアット(株)を経て、道(たお)を設立。
 感動経営の道を志す会社を支援。
 ワトソンワイアット在職中は、対外活動のペンネーム「ケビン・D・ワン」の名前で執筆した、
 本田宗一郎をモデルにしたビジネス寓話「ニワトリを殺すな」が10万部超のベストセラーに。
 その他「デビルパワー エンジェルパワー」や、「育ちのヒント」等の著書がある。

 人と組織のマネジメント研究所のHomePageはこちら → 河合太介のサイトへ


ニワトリを殺すな

ニワトリを殺すな

  • 作者: ケビン・D. ワン
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



デビルパワーエンジェルパワー

デビルパワーエンジェルパワー

  • 作者: ケビン・D. ワン
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



 永田稔(ながた みのる)
 ワトソンワイアット(株)コンサルタント。1967年生まれ。一橋大学社会学部卒。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてMBAを取得。松下電器産業、
 マッキンゼー・アンド・カンパニーを経てワトソンワイアット(株)に入社。同社で、ビジネスモデル、
 組織モデル、人材マネジメントモデルを一体とした組織変革コンサルティングに従事。
 現在、プライベートにてラボ(仮称ヒトラボ)を運営し、組織やコミュニティにおける協働や知の共有・
 創発支援インフラとなるソフトウェアサービスの研究、開発試作を行っている。


 渡部幹(わたべ もとき)
 1968年北海道生まれ。北海道大学文学部卒。UCLA大学院社会学研究科修了。
 社会学Ph.D.(UCLA)。北海道大学助手、京都大学助教などを経て、
 現在、早稲田大学高等研究所准教授。専門は社会心理学。社会制度や組織の維持・変容を司る
 心理的基礎について実験やコンピュータシミュレーションを用いた研究を行っている。
 共著に「制度からガヴァナンスへ」、「合意形成論」などがある。



制度からガヴァナンスへ―社会科学における知の交差

制度からガヴァナンスへ―社会科学における知の交差

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本



<この本との出会い>
 会社の同期からのご紹介です。 素敵な本の紹介ありがとうございます。




<本文からのご紹介>

 感謝風土・認知風土づくりに挑戦する企業たち

 風土を醸成するためには、「感謝しろ」「認知しろ」とお題目を唱えているだけでは、なかなか進まない。やはり、何がしかの仕掛けや仕組みを企業運営のあちこちに用意しておくことが必要となる。
 事例で見たように、サイバーエージェントでは、業績は目標管理で評価するが、業績以外の多様な認知機会をたくさん用意する工夫をしていた。例えば、人事部にデザイナーを置き、非常に魅力的な「認知ポスター」等に仕上げることで、注目度が高く、かつユーモラスな認知を実現している。
 ユーモラスは着目すべき工夫と言える。
 たとえば、紙切れ1枚でタイトルが「通達」、内容も名前と所属部署が書いてあるだけのものが、壁に貼ってあるとしたら、どうであろうか。
 素直に、会社の彼・彼女に対する認知を深めることができるだろうか。
 ・あまり興味を持たない(ちらっと目をやって、「あっ、そう」と思うだけ)
 ・なんでこいつだけ・・・・自分だって、と思う。
 等の感情を、抱きがちではないだろうか。
 ユーモラスにすることで、笑って受け入れられる。その認知自体を楽しむことが出来る。お昼の好ましい話題になる。
 だから負の感情ではなく、「今度、自分も、あんなポスターで出たいな」という前向きな感情が生まれる。
 グーグルやヨリタ歯科でも、感謝風土・認知風土の工夫がなされていた。繰り返しになるので、ここでは別な事例をみてみよう。
 たとえば、世界的なホテルチェーンであるマリオットホテルグループ。
 マリオットが運営するホテルの中に、ホスピタリティー・ゴールド・スター・プログラムという仕組みを持つホテルがあるという。
 毎週無作為に選ばれた顧客から、滞在中のベストホテルマンを教えてもらい、そのホテルマンを表彰する、という仕組みである。
 これだけだと、よくある「目立つ仕事をしている人だけが、会社から感謝され、認められる」制度で終わる。
 しかし、このプログラムには工夫がある。
 そのホテルマンは、自分がいい仕事をする上で、欠かせない協力をしてくれた裏方の社員を3名選出し、その社員も次の週に、同じように表彰されるという工夫である。
 つまり、このホテルでは、目立つ仕事をしている人だけでなく、いろいろな仕事をしている人が、さまざまな同僚から感謝と認知の喜びを享受する機会を整えているのである。




 共著であるがゆえなのか前半はかなり難しい内容で始まります。が、中盤からはグーグルやサイバーエージェントでの事例などの紹介。そして後半は具体的な施策や、その他企業での事例となりとても読みやすくなります。その中でも、「DOIT!(ドゥ・イット)」のビデオでの研修が社員の感謝風土作りに影響をもたらしたとの記述があり、思わず「DOIT!」のDVDを購入しました。DoItはさまざまな業種で、CS(顧客満足)が高くES(従業員満足)も高い企業の模様をドキュメンタリーで構成した、企業の感謝風土・認知風土の研修ビデオです。
 今までのHowToものの研修ビデオと違い、ぞれぞれの企業の実例をみて、その企業はなぜ成功しているのか、何が良いことなのか、自分の企業や職場に何を取り入れることが出来るのかを議論できる素敵な教材だと思います。まだ届いたばかりなので、実際みんなで見てはいませんが、これからしばらく続けてみたいと思いました。ちなみに「DOIT!」は現在約80企業がとり上げられていて、1巻10000円とお安くはございません。でもきっとこんな素敵な企業を知るだけで、みんなの気持ちが少しでも変わるのであれば、安い買い物なのではないでしょうかね? 

 DOIT!のHomePageはこちらです → DOIT!へ
 




タグ:素敵な会社
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『愛と感謝の美容室 バグジー』 ~作:田原実 画:山上幸二~ [「素敵な会社の物語」]

店内に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは、笑顔。聞こえてくるのは、元気な声。
そして、なんとも言えない優しさに、包み込まれる・・・。 心が温かくなる美容室 それがバグジーです。 


愛と感謝の美容室 バグジー 1―『心を育てる』感動コミック VOL.1

愛と感謝の美容室 バグジー 1―『心を育てる』感動コミック VOL.1

  • 作者: 田原 実
  • 出版社/メーカー: インフィニティ
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: コミック




愛と感謝の美容室 バグジー 2―『心を育てる』感動コミック VOL.2

愛と感謝の美容室 バグジー 2―『心を育てる』感動コミック VOL.2

  • 作者: 田原 実
  • 出版社/メーカー: インフィニティ
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: コミック



<著者のプロフィール>
 著者というよりこのコミックの主人公のプロフィールです。  久保華図八(くぼかずや)
 1960年生まれ。15歳から美容の道に進み23歳で独立するが、技術を磨くために渡米。
 帰国後、北九州市で美容室を開業し繁盛店になる。売上高も毎年120%の成長を遂げている。
 社員をとことん愛し、スタッフの満足、心の成長を何よりも第一に考える人間をこよなく愛する経営者。


<この本との出会い>
 Amazonからのおすすめ本で知りました。 Amazonさんありがとうございます。





<本文の紹介>
 
 「誕生日サプライズキャンドルロードバージョン」
 
 バグジーの素敵なサプライズをご紹介します。
 バグジーでは パソコンに入力されているお客様の誕生日をチェックし、
 誕生日のお客様がシャンプーをしている間に 店のシャッターをこっそり閉めて・・・
 床にキャンドルを並べていきます。そして、シャンプーが終わって、お客様が目にするのは、
 暗闇の中にキャンドルで道が出来ている風景です。
 さらに、店内にはそのお客様の大好きな曲が流れ、ゆっくりローソクをたどっていくと、
 鏡台にはケーキ!、鏡にはスタッフからの祝福のメッセージが 掲げられています。
 そして、スタッフ全員による ハッピーバースデーの大合唱。

 このサプライズを初めて体験された40代のお客様から 「こんなに心を込めて祝ってもらったのは初めて!」
 「あれからケーキを持って帰って もう一度火を灯してから食べたのよ。ありがとう。」と感謝された時には、
 ちょっぴり涙が出ました。

 最近は、このサプライズを楽しみにしているお客様も増えてこられて、一緒に手拍子をしたり、
 歌を唄ってもらったり 時には鏡のメッセージを書いてもらったりと、仕掛ける側の喜びも実感して
 いただいています。
 友人の紹介で初めて来られたお客様が いきなりサプライズ体験というケースも珍しくないんですよ。





 バグジーって素敵なお店ですね~。久保社長も最初からこんな素敵なお店を作った訳ではありません。
 このコミックの1巻目では、そんな久保社長の過去が中心です、コミックの2巻ではバグジーの素敵な
 サプライズが紹介されております。ハッピーバースデーのサプライズの他に、社会貢献などなど、
 人が喜ぶと、自分も喜ぶの精神がとても浸透している、素敵な会社だと思います。
 こんな素敵な久保社長のメンター(こころの師匠)は、北川八郎先生だそうです。この出会いや教えに
 ついてはコミックの2巻に紹介されています。北川八郎先生は「半農半陶」作陶と農業の生活を送り
 著書には『ブッダのことば「百言百話」』や『あなたの生き方を変える断食の本』などがあります。
 とても興味が沸いたので、北川八郎先生の本も読んでみたいと思いました。
 美容室関係の方のみでなく、会社経営者の方に是非ともお勧め一冊だと思いますよ。 それでは

 


あなたの生き方を変える断食の本

あなたの生き方を変える断食の本

  • 作者: 北川 八郎
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本









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『感涙食堂』 ~「オソトdeゴハン」感動体験エッセイコンテスト実行委員会編~ [「素敵な会社の物語」]

泣きながら読む!感動飲食店ガイド
前代未聞の”感動”飲食店ガイド グルメガイドには載っていない本物の感動が満載!!


感涙食堂―泣きながら読む!感動飲食店ガイド

感涙食堂―泣きながら読む!感動飲食店ガイド

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 生活文化出版
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本





 この本は、「ぐるなび」の協力を得て、感動体験エッセイコンテストを開催しその受賞作品が掲載されてます。

 岸朝子審査員は 「飲食店は人に感動を与えられる。料理人の方にもぜひ読んで欲しい1冊です。」
 服部幸應審査員は 「ここに掲載されたような感動こそ、日本の食卓に必要な味わいです。」 

 それでは、感動のエッセイをご紹介します。



 「奇跡のレストラン」  ~最優秀賞 山口美亜紀・主婦~


  88歳。特別養護老人ホームに入居して5年目を迎える祖母の、初めての大きなワガママだった。
  「レストランでレモンステーキを食べたい」。かなり重度の認知症を患い、下半身も車椅子生活の祖母の
  言葉に、私はとても驚いてしまった。果たして本当にそう要求しているのだろうか、それともたまたま口から
  出た思いつきの言葉なのだろうか。不幸にも私は両親を既に亡くしていて真意を確認する方法はなかった。
  4歳上の兄が遠い北海道にいることはいるが、そんな言葉に取り合ってくれるのかという不安があった。

  久し振りの電話の向こうの兄は意外にも真面目な口調だった。
  「本気なんじゃないの?ばあちゃんは昔、ベースのEMクラブで働いていたらしいから、きっとその頃に
  戻っているんじゃないかい?」

  初めて聞いた祖母の職歴に私は少し動揺していた。「ベースの・・・・・?」
  そう、確かに私を含めて祖母も出身は長崎県の佐世保市。米軍基地でにぎわう街。基地のことはみな
  「ベース」と呼び、その中にある将校クラブは確かにEMクラブと言っていた気がする。幼い私も両親に
  連れられてステーキだのハンバーグだのを食べさせてもらっていた。

  でも、祖母がその店に働きに行っていたなんてことはまったく知らなかった。しかし、そう言われて思い
  返してみると祖母は私達のおやつ代わりに「ホットドック」や「ピザ」をよく作ってくれていた。

  私は今まで、単に佐世保の人間は街角でもどこでもホットドックを食べるのが当たり前だと思っていた。
  しかしよく考えてみると、家庭でそれを作ってくれていたのは少々不思議なことであって、気づかないのが
  おかしいくらいだ、何と言っても昭和40年代後半のことなのだから・・・

  じゃあ、きっと祖母がレストランに行きたいというのは本心なのだ。記憶がまだらになっていて現在のことは
  何一つわからないのに、遠い昔の話はとてもよく憶えていたりする。認知症独特な症状なのだろうけど。

  ~ 中略 ~

  2007年、夏前頃から急に弱り出した祖母、その口から「レモンステーキ」が出る回数が増え出したのも
  事実・・・。佐世保に連れて行くべきなのだろうか。主治医に遠出の件をそれとなく話したら、「生命を
  削るかもしれない」と、重い言葉が返ってきた。最近は食も細くなって、おかゆも数口しか食べなくなっていた。
  「レモンステーキ・・・・か」。主人に話をして、どうにかならないかと考えてみた。
  「『H』に相談してみるかい?」
  その店は私達家族がよく行く街の洋食屋。夫婦でやっている店で、オムライスやハンバーグランチが
  おいしくって娘たちにも人気の小さな店のこと。

  「レモンステーキですか?」
  オーナーシェフは深く考えこんでしまった。長い私の話を聞いてくれ、腕を組みかえながら「しばらく考えさせて
  くれませんか?」と言われた。その頃の私は半ばあきらめかけていた。祖母もベッドの上での生活が1日の
  大半を占めるようになっていた。そばで白髪をなでつけてあげていると薄い布団から両手を宙に出し、眼で
  追いながら両手を動かし、何かを言いかける。宙で編み物でもしているかのように両手を交互に動かしていた。

  口は相変わらずモゴモゴと。一体何を・・・・?動作の意味がわからないまま日数だけが経っていった。

  家で『H』のオーナーからの電話を受けた主人が明るい声で私に叫んだ。
  「レモンステーキ!作ってくれるらしいよ!」
  それは3日後のお昼に3名様のお席を用意できます。という嬉しい電話だった。日曜日の忙しいときなのに
  奥側のゆったりしたスペースを私達のために空けてくれたオーナーに感謝しながら、車椅子を押して入って
  行った。「予約席」と記された広いテーブルには、白いテーブルクロスがかけてあり、真白い皿を中央に、
  その左右には銀色のフォークとナイフが数本ずつ並べてあった。足の長いグラスとともに、この店は普段、
  お箸で食べられる洋食屋なのに・・・。それに祖母は両手が上手く使えない、そう思ったときだった。
  祖母が両手でフォークとナイフを取り、嬉しそうに笑ったのだった。折りたたんであった布ナプキンも広げて
  胸元に挟み込んで。

  「お待たせいたしました、レモンステーキです」
  オーナーみずから運んでくれた熱い鉄皿の上には、薄切りの牛肉がバターの香りに包まれてジュウジュウと
  音を立てていた。かたわらにクシ型に切られたレモンが添えられて。
  祖母はサッとレモンを手に取ると肉の上から汁を絞りかけはじめた。唖然とする私達の目の前で銀のフォークと
  ナイフで肉を切り始めた。
  「あ、あの手つきは」
  そう、ベットの上で動かしていた両手はまさに肉を切る様子だった。重いフォークも気にせず祖母はみるみる
  うちに肉を食べてしまった。残った皿の汁にパンをちぎってはつけておいしそうに食べていた。何と言う・・・・
  「オーナーこれは・・・どうして?」
  私の質問にオーナーは少し照れたように話してくれた。私からの依頼の後、考えて考えた、結局佐世保の
  米軍基地に尋ねてくれたというのだ。古くからのレシピは今も受け継がれていて、快く教えてくれたという。
  テーブルの配置もすべて昔のEMクラブの通りにしてくれたのだと。

  「あ、そんな・・・ ありがとう、ありがとうございます。」
  私は涙で声も出なくなっていた。こんなにおいしそうに食事をしている祖母を見たのは初めてだった。主人と
  共にレモンを絞って酸味の利いたステーキを口に入れた。その途端、私の中の涙の栓が抜けてしまっていた。
  「早く食べないと冷めるから」祖母のしっかりした言葉が何度も何度も私の心の奥に響いていた。
  常連でもない私達の無理な願いに数十倍ものお返しをしてくれたオーナーシェフ。その優しさと人柄は私の
  心から一生消えない思い出となった。祖母との外食は悲しいかな、あの日が最後となってしまった。
  あのレモンステーキをほおばった祖母は、あの1日のためだけにすべての力を使っていたかのように見えた。
  遠い昔のEMクラブでレモンステーキを食べていた祖母があの席にいたのだと思う。

  人生にはきっと何度かは奇跡ということがあるのだろう。そして、その奇跡を与えてくれる人が存在することを
  私は確信している。私もいつの日か、誰かのために奇跡を与えてあげられたら・・・・
  はにかんだ笑顔のオーナーシェフのように。
  ありがとう。祖母はとても幸せです。これほどまであたたかい料理をいただいたのは初めてです。
  本当にありがとう。




  やばいです。打ちながら泣いてます・・・。素敵なお店ですし、素敵なオーナーシェフですよね。
  こんな素敵なお店での、感動の話が盛りだくさんです「感涙食堂」。是非ともお店のオーナーに読んで
  欲しいですね。食事ってとても大切だと思うんですよ。 ただ食べるという行為も大切ですが、
  楽しい人と楽しく食べる食事は、そこにかかわる人すべてを幸せにする気がします・・・。
  でも、そこにかかわる人たちの、心がゆたかでないと、こんな奇跡もおきないし、感動も何も生まれない。
  ん~ この本を読んでそんな忘れかけた大切な事を思い出させて頂いた気がします。
  感動を教えを、ありがとうございます。それでは!

  
  
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