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『不機嫌な職場』なぜ社員同士で協力できないのか ~高橋克徳・河合太介・永田稔・渡部幹~ [「素敵な会社の物語」]

あなたの職場がギスギスしている本当の理由
社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例をあげて教えます。


不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

  • 作者: 河合 太介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/18
  • メディア: 新書



<著者のご紹介>

 高橋克徳(たかはし かつのり)
 現在、(株)ジェイフィール執行役員。
 一橋大学大学院商学研究科修士。
 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。
 野村総合研究所、ワトソンワイアット(株)にて、組織・人事コンサルティングに従事。
 その後、「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」といった感情の連鎖を起こし、
 組織の感情問題の解決と組織活力の向上を支援する新会社「ジェイフィール」の設立に参画。
 総合エンターテインメント企業「アミューズ」とコラボレーションし、講演、組織診断・コンサルティング、
 研修・ワークショップ、感情開発トレーニングなどを行う。
 また、多摩大学の経営情報学部講師として、大学教育にも力をいれている。

 組織感情コンサルティングジェイフィールのHomePageはこちら→ J.Feel(ジェイフィール)へ

 河合太介(かわい だいすけ)
 (株)道(たお)代表取締役社長。慶応丸の内シティキャンパス客員ファカルティ。
 (株)ジェイフィール フェロー。金諭系研究所、ワトソンワイアット(株)を経て、道(たお)を設立。
 感動経営の道を志す会社を支援。
 ワトソンワイアット在職中は、対外活動のペンネーム「ケビン・D・ワン」の名前で執筆した、
 本田宗一郎をモデルにしたビジネス寓話「ニワトリを殺すな」が10万部超のベストセラーに。
 その他「デビルパワー エンジェルパワー」や、「育ちのヒント」等の著書がある。

 人と組織のマネジメント研究所のHomePageはこちら → 河合太介のサイトへ


ニワトリを殺すな

ニワトリを殺すな

  • 作者: ケビン・D. ワン
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



デビルパワーエンジェルパワー

デビルパワーエンジェルパワー

  • 作者: ケビン・D. ワン
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



 永田稔(ながた みのる)
 ワトソンワイアット(株)コンサルタント。1967年生まれ。一橋大学社会学部卒。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてMBAを取得。松下電器産業、
 マッキンゼー・アンド・カンパニーを経てワトソンワイアット(株)に入社。同社で、ビジネスモデル、
 組織モデル、人材マネジメントモデルを一体とした組織変革コンサルティングに従事。
 現在、プライベートにてラボ(仮称ヒトラボ)を運営し、組織やコミュニティにおける協働や知の共有・
 創発支援インフラとなるソフトウェアサービスの研究、開発試作を行っている。


 渡部幹(わたべ もとき)
 1968年北海道生まれ。北海道大学文学部卒。UCLA大学院社会学研究科修了。
 社会学Ph.D.(UCLA)。北海道大学助手、京都大学助教などを経て、
 現在、早稲田大学高等研究所准教授。専門は社会心理学。社会制度や組織の維持・変容を司る
 心理的基礎について実験やコンピュータシミュレーションを用いた研究を行っている。
 共著に「制度からガヴァナンスへ」、「合意形成論」などがある。



制度からガヴァナンスへ―社会科学における知の交差

制度からガヴァナンスへ―社会科学における知の交差

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本



<この本との出会い>
 会社の同期からのご紹介です。 素敵な本の紹介ありがとうございます。




<本文からのご紹介>

 感謝風土・認知風土づくりに挑戦する企業たち

 風土を醸成するためには、「感謝しろ」「認知しろ」とお題目を唱えているだけでは、なかなか進まない。やはり、何がしかの仕掛けや仕組みを企業運営のあちこちに用意しておくことが必要となる。
 事例で見たように、サイバーエージェントでは、業績は目標管理で評価するが、業績以外の多様な認知機会をたくさん用意する工夫をしていた。例えば、人事部にデザイナーを置き、非常に魅力的な「認知ポスター」等に仕上げることで、注目度が高く、かつユーモラスな認知を実現している。
 ユーモラスは着目すべき工夫と言える。
 たとえば、紙切れ1枚でタイトルが「通達」、内容も名前と所属部署が書いてあるだけのものが、壁に貼ってあるとしたら、どうであろうか。
 素直に、会社の彼・彼女に対する認知を深めることができるだろうか。
 ・あまり興味を持たない(ちらっと目をやって、「あっ、そう」と思うだけ)
 ・なんでこいつだけ・・・・自分だって、と思う。
 等の感情を、抱きがちではないだろうか。
 ユーモラスにすることで、笑って受け入れられる。その認知自体を楽しむことが出来る。お昼の好ましい話題になる。
 だから負の感情ではなく、「今度、自分も、あんなポスターで出たいな」という前向きな感情が生まれる。
 グーグルやヨリタ歯科でも、感謝風土・認知風土の工夫がなされていた。繰り返しになるので、ここでは別な事例をみてみよう。
 たとえば、世界的なホテルチェーンであるマリオットホテルグループ。
 マリオットが運営するホテルの中に、ホスピタリティー・ゴールド・スター・プログラムという仕組みを持つホテルがあるという。
 毎週無作為に選ばれた顧客から、滞在中のベストホテルマンを教えてもらい、そのホテルマンを表彰する、という仕組みである。
 これだけだと、よくある「目立つ仕事をしている人だけが、会社から感謝され、認められる」制度で終わる。
 しかし、このプログラムには工夫がある。
 そのホテルマンは、自分がいい仕事をする上で、欠かせない協力をしてくれた裏方の社員を3名選出し、その社員も次の週に、同じように表彰されるという工夫である。
 つまり、このホテルでは、目立つ仕事をしている人だけでなく、いろいろな仕事をしている人が、さまざまな同僚から感謝と認知の喜びを享受する機会を整えているのである。




 共著であるがゆえなのか前半はかなり難しい内容で始まります。が、中盤からはグーグルやサイバーエージェントでの事例などの紹介。そして後半は具体的な施策や、その他企業での事例となりとても読みやすくなります。その中でも、「DOIT!(ドゥ・イット)」のビデオでの研修が社員の感謝風土作りに影響をもたらしたとの記述があり、思わず「DOIT!」のDVDを購入しました。DoItはさまざまな業種で、CS(顧客満足)が高くES(従業員満足)も高い企業の模様をドキュメンタリーで構成した、企業の感謝風土・認知風土の研修ビデオです。
 今までのHowToものの研修ビデオと違い、ぞれぞれの企業の実例をみて、その企業はなぜ成功しているのか、何が良いことなのか、自分の企業や職場に何を取り入れることが出来るのかを議論できる素敵な教材だと思います。まだ届いたばかりなので、実際みんなで見てはいませんが、これからしばらく続けてみたいと思いました。ちなみに「DOIT!」は現在約80企業がとり上げられていて、1巻10000円とお安くはございません。でもきっとこんな素敵な企業を知るだけで、みんなの気持ちが少しでも変わるのであれば、安い買い物なのではないでしょうかね? 

 DOIT!のHomePageはこちらです → DOIT!へ
 




タグ:素敵な会社
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