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『おかげさま(DVD)』① ~林覚乗~ [林覚乗]

 今日は、林覚乗和尚のDVD「おかげさま」からご紹介します。

 このDVDは、2003年3月に制作されました。
平成15年2月22日 筑後市商工会議所にて撮影 講演のテーマは「おかげさま」です。
おかげさま.jpg 


 ※おかげさまのDVDは、南蔵院のHomePageからご購入下さい。→南蔵院のHomePageへ



 それではDVDの内容をご紹介します。


 「口と鼻の喧嘩」


  この話はある宗教雑誌に掲載されていた話だそうです・・・

  口が鼻に文句を言った
  「おれは、1日3回のごはんを食べて、体を養ってるのに、顔の一番下にいるのはおかしい!」

  すると、鼻だけに「ふふーん」と笑い
  「1日3回くらいで、お前は偉そうなことを言ってはいかん!」
  「おれは24時間息をしてるんだぞ!だから俺のほうがお前より上だ!」
  そう口と鼻が言い争いをしていて、ふと気がつくと、上に目があることにきがついた。
  「おいそういえば、目は何もしないで、俺達を見下してるだけじゃないか」
  それなら二人で目に文句を言いに行くことになり、目に文句を言うと

  目は「口が偉そうなことを言うな、食べて良いものと悪いものと見分けて、あげてるのは俺だぞ!」
  「鼻が偉そうなことを言うな、俺が高いところで見張ってやってるから、
  お前たちが車にもはねられないで、生きていくことができるんじゃないか」
  「口がそんなに上に行きたかったら、頭のてっぺんに行け、そうなると、味噌汁はどうやって飲むんだ?」
  と三人で話し合っていると、上に眉毛がいることに気がついた。
  「眉毛は何もしないで、朝から晩まで寝たままだ、あんなしょーもない奴はおらん」と三人で文句を言うと、

  眉毛は「私は皆様方の働きに心から感謝します。」と言ったそうです。

  さて、これは、どういうことかと言うと、
  口だけでは生きていけない、鼻だけでも目だけでも生きていけない、
  それぞれが大切な役割を持っているという教えだそうです。

  言い換えると、お年寄りだけでも生きてはいけない、若い人だけでも生きてはいけない。
  男だけでも女だけでもだめ、それぞれが大切な役割を持っているんだということなんです。



「ワールドカップのデンマーク代表トマソン選手の話」


  ワールドカップが日本で開催された年に、デンマークのサッカーチームが
  和歌山県に合宿をしたそうです。他国のチームのほとんどは、チームの練習は
  非公開で行われていたのですが、デンマークのチームは、オルセンという監督みずからが
  キャンプ地を提供してくれた和歌山の町の人々が喜ぶことになることは何でもしてあげることが
  私たちの仕事だと言い、それは試合に勝つことよりなによりも大切だとの考え方により、
  すべての練習を公開し、さらにその後には、少年達をグランドに呼び、ミニサッカーゲームをしたり
  サイン会や握手会を続けていたそうです。

  その時の選手で、トマソンという選手がおりました。
  (当時は小野選手と同じチームでオランダリーグで活躍していた)
  ある日、トマソン選手が、いつもと同じく練習後のサイン会をしていたそうです。
  その時は、トマソン選手のサインが欲しく、たくさんの子どもたちが、列をなしてならんでいたそうです。
  順番が来て、一人の少年がトマソンの前で、何も言わず、もぞもぞトマソンの前に立ち尽くしていたそうです。
  トマソンはその少年が気になり、「どうしたの?」と聞くと、その少年は1枚の紙切れを出し
  トマソンに渡したそうです。その手紙は、学校の先生に書いてもらった英語の手紙で、
  「ぼくは小さいころに、病気にかかって口と耳が不自由です。耳は聞こえません、話すこともできません。
  だけどサッカーだけは大好きです。僕はトマソン選手が大好きなのです。」
  とその手紙に書いていたそうです。

  その手紙をみたトマソンは、にっこり笑い「君は手話ができますか?」と手話で語りかけたそうです。
  しかし、手話は世界共通ではないので、デンマークの人の手話は、日本人には通じなかったそうです。
  すると、トマソンは横に立っていた通訳の人に、「僕は今から、彼と筆談で話をしたいので、
  手伝っていただけますか?」と許可をもらい
  さらに、後ろの列で並んでいる子供たちにも、「彼と話をする時間を僕に下さい」と言い断りをいれ、
  少年との筆談が始まったそうです。

  その筆談の中で、トマソンは「君はサッカーが好きですか?デンマークを応援して下さいね。」と書き
  少年はうなずき、そして「トマソンさんはどうして手話ができるのですか?」と尋ねると、
  トマソンは「僕にも君と同じ試練をもつ姉がいます。彼女のために、僕は手話を覚えたのです。
    試練は君にとってつらいことだと思いますが、同じように君の家族もその試練を共有しています。
  君は一人ぼっちじゃないということを解っていますか?」と少年に優しく語りかけたそうです。
  すると少年は黙ってうなずくと、トマソンは「解っているならOK!だれにも辛いことがあります。
  君にも僕にも、そして君のお母さんにも…それを乗り越える勇気を持って下さい」

  その光景を横でみていたお母さんは、泣き崩れていたそうです。

  さらにトマソンはこう言ったそうです。「ぼくは今大会で1点を君のために必ずとります。
  その姿を見た君が、これからの人生をがんばれるように僕は祈っています」と筆談で語りかけたそうです。
  すると少年が「はい。応援しますから頑張ってください」と答え会場をあとにしたそうです。

  その後、この大会で、トマソンは4点取ったそうです。
  しかし、デンマークはイングランドに負けたため、自国に帰ることになり、
  和歌山の人々は、デンマークのサッカーチームが大好きだったので、
  さよならパーティを開催することになったそうです。
  そのさよならパーティーの会場で、トマソンはその少年を即座にみつけ、自分の所に呼び、
  少年に「せっかく応援してくれたのに、負けてごめんなさい」と謝ったそうです。
  少年は、「負けたけど、とてもかっこよかったです。約束通りに点を取ってくれて僕はとても嬉しかったです。」と
  筆談で渡すと、トマソンは「僕から君に言える言葉はこれが最後です。よく聞いて下さい。
  君には前にも言った通り、試練が与えられている。それは神様が決めたことだから
  今からは変えられない。神様は君に試練を与えたけれど、君にもゴールを決める
  チャンスを神様は同様に与えてくれるはずです。そのチャンスを逃さず、ちゃんとゴールを決めて下さいね。」
  と言い、最高の笑顔で2人は写真に納まったそうです。



  「口と鼻の喧嘩」の話いかがですか?林和尚はよくこの手の話をします。
  老人には老人の役割、若者には若者の役割、男にも女にもそれぞれの役割。
  女に良と書いて、「娘」。女に家と書いて、「嫁」。女に古と書いて「姑」。女に波と書いて「婆」。
  嫁は嫁の役割、姑は姑の役割があり、それぞれ役割が違う。当然それぞれ役割が違うので、
  考え方も違うものなのです。さらに、それぞれがそれぞれの役割を一生懸命に全うすることが、
  何よりも大切だと言う教えですね。

  「サッカーデンマーク代表のトマソン選手」の話ですが、こんな一流選手でも、ひとつひとつの出会いを
  大切にしているし、出会いを大切にしているから一流選手なのかもしれませんね。
  また、我々は素敵な出会いを求めているだけではいけなく、我々自身が、素敵な出会いを心がけることが
  なによりも大切だということですね。

  今日はこの辺で、まだ、DVDの半分程度ですので、残りはまた後日Upしますのでお楽しみに・・・
 
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極楽寺

林覚乗先生のDVD おかげさまを9/22までに購入したいのですが、どうすれば良いでしようか。お教え下さい。
by 極楽寺 (2016-09-19 19:23) 

中村 美好

林覚乗先生のDVD「おかげさま」と「心豊かに生きる」を購入したいと思います。どのようにすれば宜しいのでしょうか。
by 中村 美好 (2018-10-30 23:18) 

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