『心ゆたかに生きる②』 ~林覚乗~ [林覚乗]
南蔵院の林覚乗さんの心温まる素敵な作品です。その2回目です。
プロフィールは前日の記事をご覧下さいね→前日の記事へGo
昨日に引き続き、感動の本の内容の紹介をいたします。
ひと声の勇気の美しさ
人間の本当のやさしさ、思いやりとはなんだろうか。一言で言えば、勇気を持った行動
ではないかと私は思うのです。だいぶ、以前のことですが、夫に蒸発された主婦が幼い子を
道連れに、自殺を考えていたところ、見知らぬ人から思わぬ励ましを受け立ち直ったと言う
話が新聞に載っていました。
主婦A子さん(29歳)の夫は、機械のリース会社に勤務するごく普通のサラリーマンだった
のですが、あるとき商品相場に手を出し会社や金融機関から借りたお金が約2000万円。
これに、家のローンや勝負ごとの負けも加わってついにマイカーごと蒸発。その日以来、
A子さんは毎日夕方になると三才の長女を連れて自宅近くの陸橋へ出かけるのが日課に
なりました。毎日、毎日、きょうこそ夫が帰ってくるのではないかという期待を胸に陸橋の
上にたたずむ日が続きました。しかし、一か月たっても夫は帰らず、連絡するもありません。
借金の督促は厳しく、帰るあてのない夫を待つことに疲れ果てたA子さんは、何度も死ぬことを
考えたと言います。そんな四月の雨の日、一台の車が陸橋の下で止まり、A子さんと同じ
年格好の女性が降りてきて、二人に声をかけました。
「間違ったらごめんなさい。いつもそこにいるけど、身投げなんかしないでね。」
この女性は日頃、陸橋の下を通り二人を見ていたんです。A子さんが返す言葉もないままでいると
その女性は小銭入れを渡したそうです。中には小さく折った一万円札が二枚とメモ用紙が
入っていました。<いつも気になって、あなたのことをみていました。人生って死んで何も
かも終わりだと思うけど、お子さんだけは道連れにしないでね。>と記されてます。
さらにもう一つ、小さなカエルのマスコットが入っていました。A子さんには、このカエルが
「帰る」と言う言葉に結びつき何かの暗示のように思われ、その場で娘を抱きしめながら
あふれる涙をおさえることができなかったそうです。
「勇気がわいてきて、立ち直れそうな気持になりました。」その後、北陸の旧家の
A子さんの実家では夫と縁を切るという条件でお金の始末をつけてくれることになり、
A子さんも里帰りして出直すことになりました。立ち直ったA子さんはその姿を見てもらおうと
何度か陸橋に出かけたのですが、なぜかあの女性の車は通らなかったそうです。
A子さんが命の恩人を捜している、ということで新聞の記事は締めくくられています。
苦しんでいる人を助けたい、役に立ちたいという思いはだれにもあるでしょう。だが、
なかなか実行できないものです。この話では車の女性が一歩踏み込み、勇気をもって
ひと声かえ、ちょっとした心づかいを見せたことが二つの命を救ったのです。
A子さんの感謝の気持ちは大切ですが、私は車の女性の勇気ある行動に感動し、そこに
人間の本当のやさしさ、思いやりを見る思いがするのです。そして、このことは人の出会い
というものが、いかに素晴らしいかを示しているのではないでしょうか。
これも素敵な話ですよね~。たしかに、誰か人の為に何かをしてあげたい気持ちは私もありますが、
なかなか1歩を踏み出す勇気がありません。わずか1歩なんですけどね~。
以前、『鏡の法則』の野口義則さんブログでも、何かを成し遂げるとき、一番難しいのは最初の1歩です!
みたいな記述がありました。そのほんの1歩を踏み出す勇気を、このような素敵な本を読み、
日々磨いて行きたいと思います。知識だけでなく行動ですね。その行動も最初の一歩さえ踏み出せば、
その踏み出す勇気があれば、素敵な出会いがあり、心ゆたかに生きていけるんですね。
その他の、林覚乗さんの記事です。
『しあわせを感じる喜び』
『自分が好きですか①』
『自分が好きですか②』
『心ゆたかに生きる①』
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それではまた よろしくお願いします。
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ひと声の勇気の美しさ
人間の本当のやさしさ、思いやりとはなんだろうか。一言で言えば、勇気を持った行動
ではないかと私は思うのです。だいぶ、以前のことですが、夫に蒸発された主婦が幼い子を
道連れに、自殺を考えていたところ、見知らぬ人から思わぬ励ましを受け立ち直ったと言う
話が新聞に載っていました。
主婦A子さん(29歳)の夫は、機械のリース会社に勤務するごく普通のサラリーマンだった
のですが、あるとき商品相場に手を出し会社や金融機関から借りたお金が約2000万円。
これに、家のローンや勝負ごとの負けも加わってついにマイカーごと蒸発。その日以来、
A子さんは毎日夕方になると三才の長女を連れて自宅近くの陸橋へ出かけるのが日課に
なりました。毎日、毎日、きょうこそ夫が帰ってくるのではないかという期待を胸に陸橋の
上にたたずむ日が続きました。しかし、一か月たっても夫は帰らず、連絡するもありません。
借金の督促は厳しく、帰るあてのない夫を待つことに疲れ果てたA子さんは、何度も死ぬことを
考えたと言います。そんな四月の雨の日、一台の車が陸橋の下で止まり、A子さんと同じ
年格好の女性が降りてきて、二人に声をかけました。
「間違ったらごめんなさい。いつもそこにいるけど、身投げなんかしないでね。」
この女性は日頃、陸橋の下を通り二人を見ていたんです。A子さんが返す言葉もないままでいると
その女性は小銭入れを渡したそうです。中には小さく折った一万円札が二枚とメモ用紙が
入っていました。<いつも気になって、あなたのことをみていました。人生って死んで何も
かも終わりだと思うけど、お子さんだけは道連れにしないでね。>と記されてます。
さらにもう一つ、小さなカエルのマスコットが入っていました。A子さんには、このカエルが
「帰る」と言う言葉に結びつき何かの暗示のように思われ、その場で娘を抱きしめながら
あふれる涙をおさえることができなかったそうです。
「勇気がわいてきて、立ち直れそうな気持になりました。」その後、北陸の旧家の
A子さんの実家では夫と縁を切るという条件でお金の始末をつけてくれることになり、
A子さんも里帰りして出直すことになりました。立ち直ったA子さんはその姿を見てもらおうと
何度か陸橋に出かけたのですが、なぜかあの女性の車は通らなかったそうです。
A子さんが命の恩人を捜している、ということで新聞の記事は締めくくられています。
苦しんでいる人を助けたい、役に立ちたいという思いはだれにもあるでしょう。だが、
なかなか実行できないものです。この話では車の女性が一歩踏み込み、勇気をもって
ひと声かえ、ちょっとした心づかいを見せたことが二つの命を救ったのです。
A子さんの感謝の気持ちは大切ですが、私は車の女性の勇気ある行動に感動し、そこに
人間の本当のやさしさ、思いやりを見る思いがするのです。そして、このことは人の出会い
というものが、いかに素晴らしいかを示しているのではないでしょうか。
これも素敵な話ですよね~。たしかに、誰か人の為に何かをしてあげたい気持ちは私もありますが、
なかなか1歩を踏み出す勇気がありません。わずか1歩なんですけどね~。
以前、『鏡の法則』の野口義則さんブログでも、何かを成し遂げるとき、一番難しいのは最初の1歩です!
みたいな記述がありました。そのほんの1歩を踏み出す勇気を、このような素敵な本を読み、
日々磨いて行きたいと思います。知識だけでなく行動ですね。その行動も最初の一歩さえ踏み出せば、
その踏み出す勇気があれば、素敵な出会いがあり、心ゆたかに生きていけるんですね。
その他の、林覚乗さんの記事です。
『しあわせを感じる喜び』
『自分が好きですか①』
『自分が好きですか②』
『心ゆたかに生きる①』
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