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『しあわせを感じる喜び』 ~ 林覚乗 ~ [林覚乗]

今日は林覚乗さん著書の『しあわせを感じる喜び』をご紹介致します。
※みなさまのおかげで、この記事は2000アクセスを超えました。(2009/05/16現在) ありがとうございます!

しあわせを感じる喜び








他の本は手に入れづらいのですが、この本は比較的容易に手に入れる事が出来ます。
さて、この本の中から、何個かご紹介致します。



お子さまランチ秘話
   私の知り合いの社長さんが、残業している部下の為にハンバーガーを大量に買った時、
   店員さんがこう聞いたと言います。
   「お持ち帰りですか、店内でお召し上がりになりますか?」 
   
   いつでしたか、春休みを利用して私の娘二人が出雲地方を旅行することになりました。
   航空券を私が手配してやりました。
   「林えみ 十五歳、林るり 十歳です。出雲までの片道をお願いします。」
   電話の向こうから女性の声で、
   「おタバコは吸われますか、吸われませんか?」

   徹底したマニュアルは、客に対して一定のサービスを保証します。でもそれは万能では
   ありません。マニュアルは最低限粗相をしないという枠組みであって、これに
   とらわれすぎると自分で考えるという行為がおろそかになってしまうでしょう。
   どんなに機械文明が進んでも、完璧なマニュアルがあっても、そこに魂がこもらなければ
   人間の行為とは言えません。
   何十個ものハンバーガーを一人で食べれるものかどうか、考えなくても分かりそうな
   ものです。十五歳と十歳がタバコを吸うかどうかも同様でしょう。

    私がお付き合い願っている山口県にお住まいの社長さんが、社内報に書いていた話です。
    東京ディズニーランドには、たくさんのマニュアルがあるそうです。
    ある時、若い夫婦がレストランに入り、注文を聞きに来たウエイトレスにお子様
   ランチを頼んだそうです。いい大人が2人、お子様ランチというのも異なものです。
   一瞬耳を疑ったウエイトレスは、即座にお子様ランチは8歳までの子供に限られて
   いることを説明しました。マニュアル通りです。
    と、二人は悲しい表情をしてこう言ったそうです。
   「私たちの幼い子が先ごろ病死しました。子供が好きだったディズニーランドで、
   これも好きだったお子様ランチを食べさせたいと思ったのですから・・・」
   ウエイトレスは、「しばらくお待ち下さい」と言って奥に入りました。
   そして戻ってくると、「喜んでお引き受けいたします」と明るく言ったそうです。
    どんな時でもマニュアルに従わなければならないということはありません。
   マニュアルをどう使いこなすか、つまりはいかに心を込めるかということで、
   マニュアルが生きてくるということなのです。

 さてこれには、続きがあって・・・
 (続きはメンタルヘルス協会の衛藤さんが書いてます)

    この出来事に感動した若い夫婦は、帰宅後に手紙を書きました。「お子様ランチを食べ
   ながら涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように家族の団らんを
   味わいました。こんな娘との家族団らんの体験を東京ディズニーランドでさせて
   いただくとは、夢にも思いませんでした。これから、二人で涙をふいて生きてゆきます。
   また、二周忌、三周忌に娘を連れてディズニーランドに必ず行きます。そして、
   私たちは話し合いました。今度はこの子の妹か弟かを連れてきっと遊びにゆきます」と
   いう手紙が東京ディズニーランドには連日届けられます。

    それはすぐに張り出され、コピーされ、舞台裏で出演の準備をするキャストに配られます。
    舞台裏ではキャストとして働いている多くの男女の若者が共感して泣くそうです。
    でも、しばらくして先輩が号令をかけます。「涙はここ(舞台裏)まで、パーク内では涙は禁物。
   今日も日本中いや世界中の人が、ここディズニーランドに感動を求めて来ています。
   今日はどんなドラマを誰が創るのかな?それでは、みんな笑顔で準備を!」と。

と言う感動的な話です。
 続けてもう1話

   
   「あと一ミリお詰め下さい!」
     東京の知人から聞いた話です。
     朝のラッシュアワーのバスです。どうしても手前の乗車口から中央出口までに
    客が集中してしまいます。中央から後方はかなり空いているのですが。客同士が
    もう少し協力しあったら、あと十人は乗れるでしょう。
    「もう1歩ずつ奥に入ってください」
     少し効果がありました。三人は余分に乗れたでしょうか。しかしある運転手さんは
   
 こう言ったのです。
     「あと一ミリずつで結構です。乗れない方のために詰めて頂けませんか」
    効果は抜群でした。客はどっと笑いながら、一歩二歩後方に詰めました。
    十人以上余分に乗れたのではないかと思います。

     一ミリとはユーモアだったのでしょうか、あるいは単に運転手さんの切実な思い
    からだったのでしょうか、それは分かりません、結果としてこの小さなユーモアは
    功を奏しました。

     ~ (中略) ~ 

     また、こんな話もあります。ある保険会社の社長さんでしたか、だいぶ昔に
    聞いた話です。
     セールスマン一人の百歩前進より、百人が一歩ずつ進むことのほうを大切に
    したいと言うのです。社員全員のレベルを底上げしたほうが、結果的に同じ数字
    であっても経営というものを考えるとそのほうが大切なのでしょう。つまり一人の
    エースがいるより、平均点以上の社員が百人いるほうが将来は明るいという
    わけです。
     今、世の中で最も欠けているのは、やさしさであると思っています。世の中に輝く
    ような明るさのないのも、その為であるに違いありません。
     「百人の一歩」の伝で言えば、わずか一ミリでもいい、小さなやさしさを心がけたいもの
    です。人によって一ミリのあり方は違ってきましょう。あなたのほんの一瞬の笑顔が一ミリに
    値することもあります。「ありがとう」「すみません」の一言が、その一ミリかも知れません。
     一歩進めというのは贅沢というもの。ほんのわずか爪先をにじり出すだけ、あるいは
    体を前に傾けるだけ、つまり気持ちがありさえすれば、それが一ミリ単位になるのです。
     一人一ミリのやさしさが、千人で一メートルのやさしさになります。一人で一メートル
    進むよりは、千人で一メートル進む方が社会は健全に動きます。これが世の中を変える
    力となります。


   今日は2本紹介しました。素敵な本だと思いませんか?
  この他にも素敵なお話が盛り沢山です。
  たまにはこんな、心が洗われる本を読む余裕も必要ですよね~。
  コーチングは人を育てる技術と思われがちですが、人を育てる為には、
  まず自分がやさしくならないといけませんよね~。
   自分の事を見つめ、自分の事を知り、他人にやさしく出来る事、感謝の心、
  まずこれらを身につけないと、コーチングだけを勉強しても何の意味も
  持たないのではないでしょうか?
   
    よ~し まだまだ磨き続けますよ~。  

  こんな素敵な本に出合えた事に感謝 ありがとう!

  南蔵院の林覚乗和尚の他の記事はこちらです → カテゴリー林覚乗

    ※2009/05/16追記 この記事は本当にたくさんの方にアクセス頂いております。
    本当にありがとうございます。
    もしよろしければ、一言感想をコメントに記述して頂ければ幸いです。
    「面白かったです」とか「素敵な話でした」とかでも結構です。
    よろしくお願いいたします。

  




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