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『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』 ~ロバート・フルガム~ [ロバート・フルガム]


 ”本当の知恵とは?”

 全米で400万部の驚異的ベストセラー!
 心が洗われる感動のエッセー集。


人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)

人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)

  • 作者: ロバート フルガム
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 文庫



<著者のプロフィール>
 ロバート・フルガム
 1937年生まれ。
 これまでに、カウボーイ、フォークシンガー、
 セールスマン、バーテンダー、画家、牧師などの職業を
 体験している。今は、職業はと問われると、哲学者と答える。
 身のまわりの何気ないことについて深く考えるのが好きだという。
 偶然出版された本書は、全米で400万部の大ベストセラーとなった。


<その他の著書>
 『新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 』
 『いったいぜんたい、どうしてこんなことをしてきたのだろうか』
 『「~かもね」は人生の素敵な知恵』
 『気がついた時には火のついたベッドに寝ていた 』
 『愛について必要な知恵はすべて幼稚園で学んだ』


<著者のHomePage等>
 RobertFulghum,OFFICIAL Website,see NEW stories!


<この本との出会い>
 勝間和代さんのtwitterでこの本を知り購入してみました。


<本の構成>

 はじめに

 1 わたしの生活信条(クレド)
 2 折りふしの発見
 3 愛のかたち
 4 幸福の足し算
 5 親しき隣人
 6 人の居場所
 7 クリスマス
 8 自由な心
 9 生と死のバランス
 10 夢見る心
 11 万物流転
 12 人間模様
 13 地球の片隅で
 14 勇気と信念
 15 生きている限り

 訳者あとがき
 文庫版あとがき

 ページ数 285ページ
 読書時間 3時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 なし


<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ
 

 ~前略

 人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々送ればいいか、
 本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった。
 人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に
 埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。

  何でもみんなで分け合うこと。
  ずるをしないこと。
  人をぶたないこと。
  使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
  ちらかしたら自分で後片づけをすること。
  人のものに手をださないこと。
  誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
  食事の前には手を洗うこと。
  トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
  焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
  釣り合いの取れた生活をすること―毎日、少し勉強し、少し考え、
    少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
  毎日かならず昼寝をすること。
  おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれに
    ならないようにすること。
  不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールのカップに
    まいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、
    草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も
    知らない。でも人間だっておんなじだ。
  金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな
    種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
  ディックとジェーンを主人公にして子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。
    何よりも大切な意味をもつ言葉。「見てごらん」

 人間として知っていなくてはならないことはすべて、このなかに何らかの形で
 触れてある。ここには、人にしてほしいと思うことは自分もまた人にたいして
 そのようにしなさいというマタイ伝の教え、いわゆる「黄金律」の精神や、
 愛する心や、衛生の基本が述べられている。エコロジー、政治、それに、
 平等な社会や健全な生活についての考察もある。
 このなかから、どれなりと項目を一つ取り出して、知識の進んだ大人向けの言葉
 に置き換えてみるといい。そして、それを家庭生活や、それぞれの仕事、国の行政、
 さらには世間一般に当てはめてみれば、きっとそのまま通用する。明快で、
 揺るぎない。わたしたちみんなが、そう、世界中の人々が、三時のおやつに
 クッキーを食べミルクを飲み、ふかふかの毛布にくるまって昼寝ができたら、
 世の中どんなに暮らしやすいことだろう。あるいはまた、各国の政府が使った
 ものはかならずもとのところに戻し、ちらかしたら自分で後片づけをすることを
 基本政策に掲げて、これをきちんと実行したら世界はどんなに良くなるだろう。
 それに、人間はいくつになっても、やはり、おもてに出たら手をつなぎ合って、
 はなればなれにならないようにするのが一番だ。

 


 『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』 P17~20より



 タイトルからはあまり内容がイメージできないかもしれませんが、
 ゆる~い哲学書です。その基本にあることが、本文からでご紹介した、
 タイトルにもなっている”人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ”です。
 この生活信条ことクレドは全米に広く紹介され、その反響で書籍化され、
 多くの読書の心を捉えたそうです。
 いかがでしょうか? とてもわかりやすい内容だと思いませんか?
 何でもみんなで分け合うこと。から始まり、何よりも大切な言葉「見てごらん」までの
 全部で16個です。たしかにどれも基本的なことなのですが、何よりも大切なことだと
 思います。すべての教えはこれらに凝縮されていると言って過言ではないですよね。
 フルガムが言う、「世界中の人々が、三時のおやつにクッキーを食べミルクを飲み、
 ふかふかの毛布にくるまって昼寝ができたら、世の中どんなに暮らしやすいことだろう。」
 には深く同感いたします。
 その他にも、ヴェトナムから来た少年がハロウィンと間違えて、クリスマスに各家庭を
 回りお菓子を求める、「ヴェトナムから来たサンタクロース」や、家の芝を刈りお駄賃を
 貰おうと訪れる少年の話の「ささやかな恩返し」なんかは、心温まる素敵な内容ですので、
 是非とも読んでみてはいかがでしょうか?

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