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『君がオヤジになる前に』 ~堀江貴文~ [堀江貴文]


 25歳の君へ「結婚も転職も一発逆転の儀式なんかじゃない」
 28歳の君へ「敵は会社でもシステムでもない。己の思考停止だ」
 32歳の君へ「情報弱者が時代からふるい落とされる」
 35歳の君へ「ゆとりのある人生が、なぜ幸せなのだ?」
 38歳の僕へ ― 「ネガティブを突き抜けるということ」


君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

  • 作者: 堀江 貴文
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のプロフィール>
 堀江貴文(ほりえ たかふみ)
 1972年、福岡県生まれ。
 実業家、ライブドア元代表取締役CEO。
 2006年、証券取引法違反により東京地検に逮捕され、
 一審で懲役2年6カ月の実刑判決(控訴は棄却)。
 現在上告中。最高裁判決を待つ。


<その他の著書>
 『徹底抗戦』
 『新・資本論』
 『拝金』


<著者のHomePage等>
 「六本木で働いていた元社長のアメブロ


<この本との出会い>
 本屋を物色していたら、福本伸行さんの絵が目につき購入しました。


<本の構成>

 まえがき いま「君」に向けて…

 25歳の君へ…。
  Case1 起業という選択
  Case2 本当の働き盛り
  Case3 趣味と仕事の境界
 28歳の君へ…。
  Case4 結婚と保険と
  Case5 「待つ」という言い訳
  Case6 マイナス感情の克服
 32歳の君へ…。
  Case7 クリエイティビティとは
  Case8 人脈とスキル
  Case9 情報を得ることの意味
 35歳の君へ…。
  Case10 利益を生む経営
  Case11 友人と包容力
 38歳の君へ…。
  Case12 充実した人生の定義

 対談「これから」を生きる君へ
 福本伸行×堀江貴文

 あとがきに代えて
 
 ページ数 223ページ
 読書時間 2時間


<以前紹介した著書>
 『ホリエモン×ひろゆき「なんかヘンだよね・・・」』


<関連動画>
 なし


<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 僕に足りなかったのは包容力かもしれない
 

 僕には友達といえる存在が多くない。知り合いは女の子の方が多くて、長年親交のある
 ような男友達は数人程度だ。
 会社を立ち上げてから現在まで、自分と同じステージに立てない友人は、ばっさり
 切っていく。だから学生時代の友人は皆無だし、同窓会にも行かない。過去の友人と
 会って、旧交を温めるという感覚もわからない。
 僕にとって友人の定義とは、自分の見ている広い世界を共有できて、同じスピードで
 成長している人だ。
 僕はいつも全力で疾走していた。会社を成長させるために、不要なものはすべて切り
 捨ててた。そこらの上場企業の若手社長レベルの人は、最初は仲が良かったけど、
 すぐに置いていってしまった。
 孤独だと思ったことはない。何年も前の思い出話を延々と語るような友人は、そばに
 置きたくない。全力で走り続け、高いレベルに行けば、そこでまた魅力的な友人と
 出会えると信じていたし、事実、今も僕は刺激的な出会いに恵まれている。
 同じ仲間とばかり繋がっていたら、世界は広がらないんじゃないのか?
 10年以上も仲良くしている友達から、新しい情報を得られるわけがない。古い友人は
 人生を停滞させる、ある種の障害物だろう。
 と、長く考えていたのだが……。
 僕の先を行く優れた経営者に、「ゆとり」を漂わせた人物が少なくないのを知って、
 ちょっとだけ戸惑っている。
 例えばトヨタの奥田碩元会長。創業者一族以外で初めて社長に就任して、業績を大きく
 伸ばした、偉大な経営者だ。僕は何度となくお会いしたこともあるが、押しも押されせぬ
 グローバル企業のトップなのに、大変物腰の柔らかい人物だった。
 常に会社の成長を考えて、ピリピリしているかというと、そんなことはない。「ゆとり」
 の側の人特有の、ゆるい雰囲気で、逆に大丈夫なのか?と思ったほどだ。しかしそれが
 何とも表現しがたい、人を惹きつけるオーラを発していて……何万人もの社員から支持
 されていた。実際の社長としての高い手腕は、経済ニュースでもたびたび報じられている
 ので、説明するまでもない。
 奥田氏の持っている魅力を、ひと言で言うなら「包容力」だった。
 できる人もダメな人も、大いなる愛で包み込む。優秀な人は当然評価して、一歩遅れて
 いる人も、ちゃんとフォローして生活の面倒をみてあげる。大家族の中心にいる、頼れる
 パパのような姿だ。
 包容力を持つ人は、自分が持っている力や才能を、惜しみなく仲間や家族に分け与えて
 いる。もっと言うと、能力のない人に奉仕できる。それが、幸福だと感じているんだ。
 僕にはない発想だ。
 能力のない人に、不相応な報酬を与えるのが、そもそも良いことなのか?
 能力のない人は切り捨てなければ、本人のためにもならないんじゃないのか?
 この問いは、僕の38歳からの、重大なテーマのひとつになりそうだ。



 『君がオヤジになる前に』 P131~133より



 定例の本屋さんめぐりの最中に、マンガ『アカギ』や『カイジ』の福本先生の絵が身につき、
 手に取り見てみると、ホリエモンの著書でした。タイトルに”オヤジ”のキーワードがあるので、
 購入するのに若干戸惑いましたが、あきらかにオヤジなので、問題ないと言い聞かせ購入しました。
 ホリエモンの著書って、意外と好きなんですよね~。と言っても数冊しか読んだことは無いの
 ですが、ドライでその考え方は、一般では考えない方向で切りまくる爽快感があります。
 この本も、殆どがそういうホリエモン節でかかれていますが、数か所、ホリエモンも大人に
 なったんだな~と感じるところが出てきます。その一つが、本文から掲載した、”僕に
 足りなかったのは包容力かもしれない”です。おそらく最高の経営者である、
 トヨタの奥田元会長と出会い、その包容力の大きさに触れ、ホリエモンは感じたのですね、
 ただ単純に使えない人をを切り捨てるだけでも、いけないのではないかと言うことを…。
 でも、まだ重大なテーマのひとつであると記述している所を見ると、その気持ちに完全に
 目覚めた訳ではないですけどね。
 やはり、すぐれた経営者は「ゆとり」と言うか、オーラと言うのを備えており、その根本には
 京セラの創業者でもある稲盛和夫元会長が言うように、利他の気持ちが必要なのでは
 ないでしょうかね。それなりの経営者であれば、ガムシャラにガツガツ行っても良いのかも
 しれませんが、すぐれた経営者になるためには、包容力やゆとりが大切だとあらためて感じました。
 その包容力とゆとりの心が、オーラを生みだすのではないでしょうかね。  




<こんな人へおススメ>
 何かしなければと思ってはいるが、何をしていいのか解らない、そんな人には何かのきっかけに
 なる本ですので、そんな方々にお勧めです。






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