『会計天国』 ~竹内謙礼・青木寿幸~ [「会計・経済」]
突然の事故死。 北条は追い詰められた5人を救い、現世に戻ってこられるか?
会計ノウハウが導くのは天国か?地獄か?
決算書&会計とは何か? がわかる、笑いと涙の物語。
<著者のご紹介>
竹内謙礼(たけうち けんれい)
有限会社いろは 代表取締役。大企業、中小企業を問わず、販促戦略立案、新規事業、
起業アドバイスを行う経営コンサルタント。楽天市場に出店したネットショップはオープン3年目で
年商1億円を達成。2年連続で楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー「ベスト店長賞」を受賞。
また、オークション&ショッピングサイト「ビッダーズ」において準グランプリを受賞。
現在は起業家育成事業の「ドリームゲート・カレッジ」において講師をする傍ら、全国の商工会議所や
企業等でセミナー活動、及び日経MJ等の新聞や雑誌にて連載・執筆を行う。
また、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の
会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。
青木氏との共著として「会社の売り方、買い方、上場の仕方教えます」、著書に「売上がドカンと
あがるキャッチコピーの作り方」など多数。
青木寿幸(あおき としゆき)
公認会計士・税理士・行政書士。
日本中央税理士法人 代表社員/株式会社日本中央会計事務所 代表取締役。
大学在学中に公認会計士二次試験に合格。卒業後、アーサー・アンダーセン会計事務所に
おいて、銀行や大手製造業に対して最新の管理会計を導入し、業績改善や組織改革の
提案を行う。その後、モルガン・スタンレー証券会社、本郷会計事務所において、M&Aの
アドバイザリー業務、不動産・債権の流動化業務、節税対策の提案を行う。
平成14年1月に独立し、株式会社日本中央会計事務所と日本中央税理士法人を設立して
代表となり、現在に至る。会計・税金をベースとして、会社の再生、組織再編、株式公開の支援、
IR戦略の立案、ファンドの組成、事業承継対策などのコンサルティングを中心に活動。
テレビ埼玉の「埼玉経済情報」にレギュラーコメンテーターとして出演していた。
著書に「ありふれたビジネスで儲ける」など多数。
<この本との出会い>
新刊JPのPodCastでご紹介されてました。
とても面白い紹介でしたの即購入し読破しました^^
<本文からご紹介>
「1週間後に、お亡くなりになります」
「北条さん、北条さん」
男性の声とともに体がゆすられて、ソファで寝ていた北条は目を覚ました。
「やっと起きてくれましたね」
北条が声の主の方に振り向くと、そこには真っ黒なスーツを着た若い男が立っていた。髪は
オールバック、細い切れ長の目で、じっと北条のことを見下ろしていた。
「ここは?」
「病院です。北条さん、首都高速でクルマの事故を起こして、死んでしまったんですよ」
「あ・・・あぁつ!」
北条は事故を起こしたことを思い出して、体のあちこちをバタバタと触り始めた。しかし、どこにも
怪我をした様子もなく、着ているスーツに血もついていない。
「今、北条さんの体は、目の前の手術室で、緊急オペが行われているんです」
「へ?だって、今、俺の体はここにあるじゃないか!」
「今は幽体離脱をしているんです。実際、見てもらった方が話は早いですね」
男はそう言うと、北条の手を引っ張り、目の前の「手術室」と書かれた扉を開けた。
「おいおい、勝手に入っちゃ・・・」
北条がそう言いかけた瞬間、目の前に広がる光景に、思わず手で口を押さえた。
目の前で、白衣を着た男性に囲まれて手術を受けているのは、明らかに北条自身の身体であった。
脳、胸、腰、足のいたるところから、ドクドクと血が流れている。
「外傷もひどいですが、それよりも脳の損傷が激しく、それが致命傷だったみたいですね」
若い男は、北条の横に立って、場違いな笑顔で言った。
「致命傷って・・・俺は、死ぬのか?」
「ええ、今すぐではありませんが、しばらく脳死状態が続いて、1週間後にはお亡くなりになります。」
「『お亡くなりになります』って・・・なんで、あんたにそんなことが分かるんだよ!」
そう言うと、男はポケットから名刺を出して、丁寧に両手で北条に差し出した。
「申し遅れました、私、天国からやって来ました天使の『K』と申します」
その男は、腰をキッチリ90度まで折りたたんで、深々とお辞儀をして挨拶をしてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!天使って・・・もっと、こう頭が金髪でクルクルしていて、背中に羽根の
生えた可愛らしい子どものようなイメージがあるんだが」
「『フランダースの犬』の最終回に出てくるような奴ですよね。あれは人間界が勝手に作りだした
イメージですよ。だって人の背中に羽根が生えている時点で変じゃないですか?」
「まぁ・・確かに」
Kと名乗るその男は、北条のその返答を無視するように、カバンの中からごそごそと赤くて大きな
ファイルを取り出して話始めた。 ・・・(後略)・・・
いやいやこんなに面白い会計の本があるんですね~。新刊JPでも是非ドラマ化と熱望していましたが、
私もまさしくそう思います。これドラマ化するとめちゃめちゃ面白いと思います。
「夢をかなえる像」も本はもちろん面白かったですが、ドラマ化でガネーシャ役の古田さんがまさに
ピッタリとはまり、最高に面白いドラマになってましたよね~。きっとこの本もドラマ化すると、めちゃくちゃ
面白いドラマになることでしょうね。さて、本の内容ですが、主人公の北条さんはカリスマの
経営コンサルタントです。娘の結婚式の衣装合わせに向っていたところ首都高で事故を起こします。
そして病院に運び込まれ、そこで天使のKに1週間後にお亡くなりになると告げられるのです。
その後、天国の顧客満足向上対策のくじを引き、5人の不幸な人々を幸せに出来れば現世に蘇る
権利を取得出来ると言われます。さて北条さんはその5人の不幸な人々を幸せにすることが出来るの
でしょうか?っていう感じです。その5人の不幸な人々もとても個性的で、元アイドルが経営する
アパレル系のお店。おたくが経営するフィギアのお店。お弁当屋を買収したが粉飾決算に悩まされる
会計担当者。部内で対立する課をまとめる部長への部内決算書の重要性の説明。娘婿へ多角化の
方針とその組織改革。とまあとても多種多様な面々です。それらの登場人物もこれまた個性的なので
とても楽しく読み進むことができます。難しい経済用語も出てきますが、北条さんがアドバイスできる
時間が1時間と設定されているので、そんな長くは経営用語だけで構成されている箇所はありません。
ここも素敵な設定だと思います。これから経営者になる方ももちろんですが、会社に勤める中間管理職の
人にも是非とも読んで欲しい一冊です。
会計ノウハウが導くのは天国か?地獄か?
決算書&会計とは何か? がわかる、笑いと涙の物語。
<著者のご紹介>
竹内謙礼(たけうち けんれい)
有限会社いろは 代表取締役。大企業、中小企業を問わず、販促戦略立案、新規事業、
起業アドバイスを行う経営コンサルタント。楽天市場に出店したネットショップはオープン3年目で
年商1億円を達成。2年連続で楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー「ベスト店長賞」を受賞。
また、オークション&ショッピングサイト「ビッダーズ」において準グランプリを受賞。
現在は起業家育成事業の「ドリームゲート・カレッジ」において講師をする傍ら、全国の商工会議所や
企業等でセミナー活動、及び日経MJ等の新聞や雑誌にて連載・執筆を行う。
また、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の
会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。
青木氏との共著として「会社の売り方、買い方、上場の仕方教えます」、著書に「売上がドカンと
あがるキャッチコピーの作り方」など多数。
会社の売り方、買い方、上場の仕方、教えます! (アスカビジネス)
- 作者: 竹内 謙礼
- 出版社/メーカー: 明日香出版社(発行:クロスメディア・パブリッシング)
- 発売日: 2008/02/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
青木寿幸(あおき としゆき)
公認会計士・税理士・行政書士。
日本中央税理士法人 代表社員/株式会社日本中央会計事務所 代表取締役。
大学在学中に公認会計士二次試験に合格。卒業後、アーサー・アンダーセン会計事務所に
おいて、銀行や大手製造業に対して最新の管理会計を導入し、業績改善や組織改革の
提案を行う。その後、モルガン・スタンレー証券会社、本郷会計事務所において、M&Aの
アドバイザリー業務、不動産・債権の流動化業務、節税対策の提案を行う。
平成14年1月に独立し、株式会社日本中央会計事務所と日本中央税理士法人を設立して
代表となり、現在に至る。会計・税金をベースとして、会社の再生、組織再編、株式公開の支援、
IR戦略の立案、ファンドの組成、事業承継対策などのコンサルティングを中心に活動。
テレビ埼玉の「埼玉経済情報」にレギュラーコメンテーターとして出演していた。
著書に「ありふれたビジネスで儲ける」など多数。
ありふれたビジネスで儲ける―経営を劇的に変える管理会計 (アスカビジネス)
- 作者: 青木 寿幸
- 出版社/メーカー: クロスメディアパブリッシング
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
かわいい決算書―会社を育てる100の提案 (アスカビジネス)
- 作者: 青木 寿幸
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
<この本との出会い>
新刊JPのPodCastでご紹介されてました。
とても面白い紹介でしたの即購入し読破しました^^
<本文からご紹介>
「1週間後に、お亡くなりになります」
「北条さん、北条さん」
男性の声とともに体がゆすられて、ソファで寝ていた北条は目を覚ました。
「やっと起きてくれましたね」
北条が声の主の方に振り向くと、そこには真っ黒なスーツを着た若い男が立っていた。髪は
オールバック、細い切れ長の目で、じっと北条のことを見下ろしていた。
「ここは?」
「病院です。北条さん、首都高速でクルマの事故を起こして、死んでしまったんですよ」
「あ・・・あぁつ!」
北条は事故を起こしたことを思い出して、体のあちこちをバタバタと触り始めた。しかし、どこにも
怪我をした様子もなく、着ているスーツに血もついていない。
「今、北条さんの体は、目の前の手術室で、緊急オペが行われているんです」
「へ?だって、今、俺の体はここにあるじゃないか!」
「今は幽体離脱をしているんです。実際、見てもらった方が話は早いですね」
男はそう言うと、北条の手を引っ張り、目の前の「手術室」と書かれた扉を開けた。
「おいおい、勝手に入っちゃ・・・」
北条がそう言いかけた瞬間、目の前に広がる光景に、思わず手で口を押さえた。
目の前で、白衣を着た男性に囲まれて手術を受けているのは、明らかに北条自身の身体であった。
脳、胸、腰、足のいたるところから、ドクドクと血が流れている。
「外傷もひどいですが、それよりも脳の損傷が激しく、それが致命傷だったみたいですね」
若い男は、北条の横に立って、場違いな笑顔で言った。
「致命傷って・・・俺は、死ぬのか?」
「ええ、今すぐではありませんが、しばらく脳死状態が続いて、1週間後にはお亡くなりになります。」
「『お亡くなりになります』って・・・なんで、あんたにそんなことが分かるんだよ!」
そう言うと、男はポケットから名刺を出して、丁寧に両手で北条に差し出した。
「申し遅れました、私、天国からやって来ました天使の『K』と申します」
その男は、腰をキッチリ90度まで折りたたんで、深々とお辞儀をして挨拶をしてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!天使って・・・もっと、こう頭が金髪でクルクルしていて、背中に羽根の
生えた可愛らしい子どものようなイメージがあるんだが」
「『フランダースの犬』の最終回に出てくるような奴ですよね。あれは人間界が勝手に作りだした
イメージですよ。だって人の背中に羽根が生えている時点で変じゃないですか?」
「まぁ・・確かに」
Kと名乗るその男は、北条のその返答を無視するように、カバンの中からごそごそと赤くて大きな
ファイルを取り出して話始めた。 ・・・(後略)・・・
いやいやこんなに面白い会計の本があるんですね~。新刊JPでも是非ドラマ化と熱望していましたが、
私もまさしくそう思います。これドラマ化するとめちゃめちゃ面白いと思います。
「夢をかなえる像」も本はもちろん面白かったですが、ドラマ化でガネーシャ役の古田さんがまさに
ピッタリとはまり、最高に面白いドラマになってましたよね~。きっとこの本もドラマ化すると、めちゃくちゃ
面白いドラマになることでしょうね。さて、本の内容ですが、主人公の北条さんはカリスマの
経営コンサルタントです。娘の結婚式の衣装合わせに向っていたところ首都高で事故を起こします。
そして病院に運び込まれ、そこで天使のKに1週間後にお亡くなりになると告げられるのです。
その後、天国の顧客満足向上対策のくじを引き、5人の不幸な人々を幸せに出来れば現世に蘇る
権利を取得出来ると言われます。さて北条さんはその5人の不幸な人々を幸せにすることが出来るの
でしょうか?っていう感じです。その5人の不幸な人々もとても個性的で、元アイドルが経営する
アパレル系のお店。おたくが経営するフィギアのお店。お弁当屋を買収したが粉飾決算に悩まされる
会計担当者。部内で対立する課をまとめる部長への部内決算書の重要性の説明。娘婿へ多角化の
方針とその組織改革。とまあとても多種多様な面々です。それらの登場人物もこれまた個性的なので
とても楽しく読み進むことができます。難しい経済用語も出てきますが、北条さんがアドバイスできる
時間が1時間と設定されているので、そんな長くは経営用語だけで構成されている箇所はありません。
ここも素敵な設定だと思います。これから経営者になる方ももちろんですが、会社に勤める中間管理職の
人にも是非とも読んで欲しい一冊です。
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- 価格: 1,365 円
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