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『まず自分の力で歩いてみなよ!』 ~清水克衛~ [「読書のすすめ」]

自分で言うのもなんですがね・・・この本には人の背中を押してあげる言葉がいっぱいつまってますぜ!(著者)


まず、自分の力で歩いてみなよ! 道は必ず開けるのさ!

まず、自分の力で歩いてみなよ! 道は必ず開けるのさ!

  • 作者: 清水 克衛
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2005/07/19
  • メディア: 単行本



 著者の清水克衛(しみずかつよし)さんは、東京都江戸川区篠崎にある、「読書のすすめ」という
 本屋の店長であり、NPO法人「読書普及協会」の理事長です。
 この本は、「清水店長の闇がたり」(閉店後にシャッターを半分だけ閉めた店の中で一杯飲みながら
 繰りひろげられる語りのことです)を中心にかかれた、人を元気に熱くさせる一冊です。

 それでは、本文からいくつかご紹介しますね。

 


 「感情とは正反対に動いてみる」
 
 人に対して怒りたくなった時、そのまま感情通りに動いたら、つまらないんだよね。
 「怒る」って感情は、必ず相手に伝わっている。
 必ずです。「あーこの人怒っているな」って絶対に伝わっているんです。

 そんなとき、「こらーっ!お前何やってだぁー」って、口から出たら負けだよ。
 それじゃ、相手の予想通り。 
 そういう時はね、 「ありがとねー」とか「あなたってすごいですね」とか、
 意表をつくことを言ってごらん。
 相手はびっくりして、波動までガラッと変わる。
 言ったこちらもうれしくなって、想いも余計に伝わって、笑いまで出たりする。

 昔、こんなことがあった。
 日本一のお茶の先生、吉田晋彩先生のお宅に、下宿させていただいたころ、
 高校生なのに夜遊びして、遅く帰ったことがあってね。
 「あ~、みんな寝ていてくれるといいなぁ」と思って、裏口からこっそり入ったら、
 あ、しまった!明かりがついてる。
 怒られるな~と思いながら、こわごわ顔を出したら、晋彩先生がそこに座っていらして、
 「お兄ちゃん、おかえり」って ニコニコしながら言うんだよ。

 お兄ちゃん、って言うのは私のこと、先生には、小学生の息子さんがいてね、
 兄のような存在だからと、居候の私のことを、そんなふうに親身に呼んでくださっていた。
 その晋彩先生が、笑顔のまま、こう続けたんだ。
 「さ、お兄ちゃん、ちょっとそこに座ってごらん」 こちらはギクリとしたよ。
 普段ならめったなことでは怒らない方だから、この先生に怒られたら、私も立つ瀬がない。
 こわごわ腰をかけると、先生はおっしゃった。
 「一杯飲もうと思っていたんだよ。お兄ちゃん悪いけどちょっとの間、そこに座って付き合ってね」

 その晩、晋彩先生はひと言の小言も言わずに、いろいろなおもしろい話を聞かせてくださった。
 あの晩のことは忘れられないよ。 心がフワッと開いた気がした。

 こないだ、私は長男に、こわい顔をしてこう言った。
 「ちょっとそこに座ってごらん」
 長男は、ちょっとふてくされた顔をして私の前に座った。私は言った。
 「あんまり猛勉強しちゃダメだぞ。 急に成績がよくなると、ちょっと落ちただけでも、
 ガミガミ言われちゃうからな。 やるんなら、ボチボチにしとけよ。」
 すると、さっきまで仏頂面をしていた長男坊が、ニヤリと笑う。
 ヤツは私に、「勉強しろ」って言われると思って、きっと身構えていたんだろう。
 それから、なんだか知らないが、ヤツの成績はグンと伸びた。

 会社で部下を怒りたくなったとき、家族に小言を言いたくなったとき、これだけは肝に銘じておいたほうがいい。

 「怒っても何も生まれない」
 
 感情とは反対に動く。 その癖をつけよう。

 つらくて泣きたいときには笑っちゃうんだよ。

 不平不満を言いたくなったら、その対象をほめたたえてみるんだ。
 人の悪口をいいたくなったら、自分ってバカだなぁって、自分をけなしてみるんだよ。
 人間は良心の生き物。人を傷つけたら、心の奥でが自分のほうが傷ついているんだよね。
 それでも、どうしても、何かに文句を言いたくなったら

 天にむかって大声で文句を言うんだよ。

 とっても気持ちいいよ。 心がスッキリするんだ。




 次な、ここ読んでみっか。 これはな、二歳の子の日記を編集したもんなんだぜ。

 「火曜日
  8時10分
   カーペットに香水をこぼしちゃった。いいにおいがした。ママは香水がなくなったので怒っていた。
  8時45分
   コーヒーの中にライターをおっことしちゃった。パパとママはおこってぼくをぶった。
  9時
   キッチンからおいだされちゃった。もうはいっちゃダメだといわれた。
  9時15分
   パパの部屋からもおいだされた。ここもはいっちゃダメ。
  9時30分
   ようふく入れからカギをもってきて遊んだ。
   ママはカギとぼくを見つけられなくて、おおごえで名前をよんでいた。
  10時
   赤えんぴつはっけん! カーペットにらくがきして、また怒られた。
  10時20分
   ししゅうの針をもってきて、まげた。もう一本ソファにつきさした。
   もう針をさわらせてもらえなくなった。
  11時
   牛乳をのまなくちゃいけないのだけど、水のほうがいい!ぼくが泣き出したら、ぶたれた。
  11時30分
   たばこを折ったら、たばこの葉っぱがでてきた。おいしくなかった。
  11時45分
   ヘイの下でムカデをおいかけた。あかい虫がいっぱいいるのを見つけた。
   あもしろかったけど、もうやっちゃダメといわれた。
  12時15分
   うんちをたべた。へんなあじがした。もうたべちゃダメといわれた。
  12時30分
   サラダにつばをはいたら、たべられないっておこられた。もうつばをはいちゃダメだって。
  13時15分
   おひるねのじかんだけど、おきてた。ベットのうえにすわっていた。
   さむかったっていったら、あったかくしなくちゃダメだといわれた。
  14時
   かんがえていたのだけど、なにをやってもダメだといわれるのなら、なんで生まれてきたんだろう?」

 アメリカの学者さんが調べたらしいんだけどな、0歳から8歳までの子供は、
 平均して1日に35回「ノー」と「やっちゃダメ」って言われてるんだとさ。

 ・・・・・・・・悲しい話じゃねぇかい。(Letters to Me レターズ トウ ミー 著者:アレックス ロビラ)

 人生ってもんは冒険だぜ。 生きてりゃあー、うまくいくことも、いかねぇことも当然ある。
 しかしな、あきらめちゃあ、終わりだ。

 
 
Letters to Me

Letters to Me

  • 作者: アレックス・ロビラ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/05/27
  • メディア: 単行本






 ん~やはり怒りの感情からは何も生まれませんよね~わかっちゃいるんですが、ついつい・・・飲みすぎると・・・
 まあ、すべて言い訳ですけどね。この怒りの感情と正反対に動いてみる。難しいですが、そうなれるように、
 努力したいですね。いえいえ、そうなります!
 Letters to Meからの引用ですが、こんなにダメと言われているんですね~。すべてOKから始めるのも難しい
 ことかもしれませんが、出来るだけ「ノー」や「ダメ」と言わない心がけだけでも必要な気がします。
 些細なことでもいいので、そう考え、そう行動して行きたいものです。

 それでは また!

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