『手紙屋 蛍雪篇』 ~喜多川 泰~ [喜多川 泰]
昨日に続いて、手紙屋です。
私がいままで読んだ本の中の、BEST5には入る名作です。
学生の皆さんに是非とも読んで欲しいですね~
著者の紹介は昨日のPageを参照してください!
前回の手紙屋は就職活動に悩む青年に、働くことの意味を伝えるのが
テーマで書かれていましたが、この作品は学ぶことの意味が主なテーマです。
<内容紹介 Amazonより>
「何のために勉強するんだろう?」
「何のために大学に行くんだろう?」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?
この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。
大学に行きたいけれど、成績が足りない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。
そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというのですが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、
「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味とは? その面白さとは? そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?
ベストセラー『君と会えたから……』『手紙屋』の著者が満を持して贈る、渾身のメッセージ。
「手紙屋」からの『未来を拓く10の教え』が、自分らしく生きたいあなたの明日を変えてくれるはずです。
この本の主人公和花ちゃんからの1通目の手紙を掲載します。
はじめまして、手紙屋さん
私は、内田和花といいます。よろしくお願いします。
手紙屋さんのことは、兄に紹介されて知りました。
私の兄は内田喜太朗5年ほど前に手紙屋さんと文通をして、人生が変わったと言って、私にも勧めてくれたんです。
今でも手紙屋さんとして活動していらっしゃるのかな? ちょっと不安ですが、もし今でも活動されているのなら、
私も手紙屋さんのお世話になりたいと思い、こうやって手紙を書いています。
私は今、高校2年生です。
実は将来の進路について、ちょっと悩んでいます。
気持ち的には、大学に行きたいっていうのが一番強いです。でも「何のために」って聞かれると、自分でも
わからないんです・・・・。
正直に言うと、大学に行くのが一番楽しそうだから、かもしれません。
だって、大学生って自由で楽しそうでしょう。そんなに勉強している感じもしないし、バイトして遊ぶお金を
稼いで、旅行したりテニスしたり・・・。とにかく自分の好きなことばかりやって生きられる期間ってイメージが
強いんです。しかも、卒業後は高卒の人より職業の選択肢が広がるし。
それに、実は今のところ、私には将来の目標がありません。将来何をやって生きていけばいいのかが
わからないんです。大学に行けば、将来何をするかを考える期間が4年間増えますよね。まだ決まっていない
なら、選択肢が増えたほうがいいかなって考えてしまいます。
こんな理由で大学に行きたいと思っているからでしょうか、なかなか「勉強」という行動に結びつかないのが
現状。ときどき、そんな気持ちで大学に行って本当に意味があるのかなって思ってしまうんです。
将来は結婚もしたいし、子どもも欲しい。だからきっと、会社に入って一生働きつづけるってことはないと
思います。そう考えると、大学なんか行かずに就職したほうがいいのかなあとも思うんです。親に学費を
払ってもらいながら大学生活を楽しんで、卒業したら数年で結婚してすぐに会社を辞めることになるとしたら、
早く会社に出てお給料をもらえるようになったほうが、親だって楽もできるし、本当はそっちのほうがいいこと
ずくめなのかな・・・・なんて考えちゃう。
そうなると、なんだか勉強しても意味がないような気がしてしまいます。
だからと言って、勉強を捨て去る勇気もなく、勉強も、部活も、友だちとやっているバンド活動も、全部中途半端な
感じになっています。
親は私に大学へ行ってほしいみたいで、勉強の邪魔になると思っているのか、バイトもさせてくれません。
お礼なんて言ったことはないけど、今まで育ててくれたことに感謝もしているし、楽をさせてあげたいと思う
気持ちもあります。でも、そのためには親の思いどおり大学に行ったほうがいいのか、それとも一日でも早く
社会に出て給料をもらえる身分になったほうがいいのかわかりません。
・・・・・・・と、私の近況はこんな感じです。
結局私の中でまとまっていないから、まとまりのない文章になってしまいました。ごめんなさい。
本当のところは、大学に行きたい。でも大学に行くなら勉強しなきゃならないのに、その勉強をやりたくない。
だから自分に対していろいろと言い訳を探しているという状態だと思います。書いているうちに、なんだかそんな
気がしてきました。
ちょっと情けないですよね。
こんな私ですが、手紙屋さんが兄にくれた手紙を一通読ませていただいて、感動しました。そして、心から
思ったんです。
「私、今のままじゃイヤだ。変わりたい!」って
だから思い切って手紙を書いてみました。
手紙屋さんとの契約内容は、兄の手紙を読んで知っています。
「物々交換」ですよね。
手紙屋さんがくれるのは、私の人生を変える手紙。その手紙を通して、私が成長し、成功したときに、
いただいた手紙にふさわしいと思うものをお返しする。
これでいいんですよね?
私、これを読んだとき、とてもおもしろいなって思ったんです。同時に、はじめて「値段」というもにに感謝しました。
手紙屋さんからの手紙に何をどれだけ返せばいいのか、今は見当もつかないんですから。そう考えると、今の
世の中でいろいろなものに値段がつけられているのは、本当にありがたいことだなあなんて感じちゃったんです。
決められた分だけ払えばいいなんて、楽だなって。ちょっと変ですか?
とにかく、私なりに何をお返し出来るかを考えながら、成長したいと思っています。
よろしくお願いします。
手紙屋さんが今でも活動を続けていらっしゃることを願いつつ・・・・
失礼します。
内田 和花
実は前作の『手紙屋』から続いているんですよね~。
前作を読んでから、こちらの作品を読んで下さいね。
喜多川さんの作品は、とても読みやすく一気に読むことができ、
内容も理解しやすいです。それでいて、心に響く・・・ん~最高!
もっと若い時に、この本に出会えていたら・・・などと思いましたが、
学ぶことは、いくつになっても必要なことで、一生学び続けたいと
思いました。また、できるだけ若い世代にも、学ぶことの意味を
知って欲しいと思います!
後輩にこの本を渡したところ、息子の為に、購入します!と言ってました。
<本当に個人的なお願い>
本屋さんで、この本を探すのはちょっと難しいんですよね~。
どの棚に分類されるかによって、全然購入する人への訴え方が
違うと思うのです。このブログを参照してくれた、本屋さんのスタッフの方は、
是非ともこの素敵な本を読んで、どの棚に分類するか検討してみてください。
それでは、また!
私がいままで読んだ本の中の、BEST5には入る名作です。
学生の皆さんに是非とも読んで欲しいですね~
著者の紹介は昨日のPageを参照してください!
前回の手紙屋は就職活動に悩む青年に、働くことの意味を伝えるのが
テーマで書かれていましたが、この作品は学ぶことの意味が主なテーマです。
<内容紹介 Amazonより>
「何のために勉強するんだろう?」
「何のために大学に行くんだろう?」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?
この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。
大学に行きたいけれど、成績が足りない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。
そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというのですが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、
「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味とは? その面白さとは? そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?
ベストセラー『君と会えたから……』『手紙屋』の著者が満を持して贈る、渾身のメッセージ。
「手紙屋」からの『未来を拓く10の教え』が、自分らしく生きたいあなたの明日を変えてくれるはずです。
この本の主人公和花ちゃんからの1通目の手紙を掲載します。
はじめまして、手紙屋さん
私は、内田和花といいます。よろしくお願いします。
手紙屋さんのことは、兄に紹介されて知りました。
私の兄は内田喜太朗5年ほど前に手紙屋さんと文通をして、人生が変わったと言って、私にも勧めてくれたんです。
今でも手紙屋さんとして活動していらっしゃるのかな? ちょっと不安ですが、もし今でも活動されているのなら、
私も手紙屋さんのお世話になりたいと思い、こうやって手紙を書いています。
私は今、高校2年生です。
実は将来の進路について、ちょっと悩んでいます。
気持ち的には、大学に行きたいっていうのが一番強いです。でも「何のために」って聞かれると、自分でも
わからないんです・・・・。
正直に言うと、大学に行くのが一番楽しそうだから、かもしれません。
だって、大学生って自由で楽しそうでしょう。そんなに勉強している感じもしないし、バイトして遊ぶお金を
稼いで、旅行したりテニスしたり・・・。とにかく自分の好きなことばかりやって生きられる期間ってイメージが
強いんです。しかも、卒業後は高卒の人より職業の選択肢が広がるし。
それに、実は今のところ、私には将来の目標がありません。将来何をやって生きていけばいいのかが
わからないんです。大学に行けば、将来何をするかを考える期間が4年間増えますよね。まだ決まっていない
なら、選択肢が増えたほうがいいかなって考えてしまいます。
こんな理由で大学に行きたいと思っているからでしょうか、なかなか「勉強」という行動に結びつかないのが
現状。ときどき、そんな気持ちで大学に行って本当に意味があるのかなって思ってしまうんです。
将来は結婚もしたいし、子どもも欲しい。だからきっと、会社に入って一生働きつづけるってことはないと
思います。そう考えると、大学なんか行かずに就職したほうがいいのかなあとも思うんです。親に学費を
払ってもらいながら大学生活を楽しんで、卒業したら数年で結婚してすぐに会社を辞めることになるとしたら、
早く会社に出てお給料をもらえるようになったほうが、親だって楽もできるし、本当はそっちのほうがいいこと
ずくめなのかな・・・・なんて考えちゃう。
そうなると、なんだか勉強しても意味がないような気がしてしまいます。
だからと言って、勉強を捨て去る勇気もなく、勉強も、部活も、友だちとやっているバンド活動も、全部中途半端な
感じになっています。
親は私に大学へ行ってほしいみたいで、勉強の邪魔になると思っているのか、バイトもさせてくれません。
お礼なんて言ったことはないけど、今まで育ててくれたことに感謝もしているし、楽をさせてあげたいと思う
気持ちもあります。でも、そのためには親の思いどおり大学に行ったほうがいいのか、それとも一日でも早く
社会に出て給料をもらえる身分になったほうがいいのかわかりません。
・・・・・・・と、私の近況はこんな感じです。
結局私の中でまとまっていないから、まとまりのない文章になってしまいました。ごめんなさい。
本当のところは、大学に行きたい。でも大学に行くなら勉強しなきゃならないのに、その勉強をやりたくない。
だから自分に対していろいろと言い訳を探しているという状態だと思います。書いているうちに、なんだかそんな
気がしてきました。
ちょっと情けないですよね。
こんな私ですが、手紙屋さんが兄にくれた手紙を一通読ませていただいて、感動しました。そして、心から
思ったんです。
「私、今のままじゃイヤだ。変わりたい!」って
だから思い切って手紙を書いてみました。
手紙屋さんとの契約内容は、兄の手紙を読んで知っています。
「物々交換」ですよね。
手紙屋さんがくれるのは、私の人生を変える手紙。その手紙を通して、私が成長し、成功したときに、
いただいた手紙にふさわしいと思うものをお返しする。
これでいいんですよね?
私、これを読んだとき、とてもおもしろいなって思ったんです。同時に、はじめて「値段」というもにに感謝しました。
手紙屋さんからの手紙に何をどれだけ返せばいいのか、今は見当もつかないんですから。そう考えると、今の
世の中でいろいろなものに値段がつけられているのは、本当にありがたいことだなあなんて感じちゃったんです。
決められた分だけ払えばいいなんて、楽だなって。ちょっと変ですか?
とにかく、私なりに何をお返し出来るかを考えながら、成長したいと思っています。
よろしくお願いします。
手紙屋さんが今でも活動を続けていらっしゃることを願いつつ・・・・
失礼します。
内田 和花
実は前作の『手紙屋』から続いているんですよね~。
前作を読んでから、こちらの作品を読んで下さいね。
喜多川さんの作品は、とても読みやすく一気に読むことができ、
内容も理解しやすいです。それでいて、心に響く・・・ん~最高!
もっと若い時に、この本に出会えていたら・・・などと思いましたが、
学ぶことは、いくつになっても必要なことで、一生学び続けたいと
思いました。また、できるだけ若い世代にも、学ぶことの意味を
知って欲しいと思います!
後輩にこの本を渡したところ、息子の為に、購入します!と言ってました。
<本当に個人的なお願い>
本屋さんで、この本を探すのはちょっと難しいんですよね~。
どの棚に分類されるかによって、全然購入する人への訴え方が
違うと思うのです。このブログを参照してくれた、本屋さんのスタッフの方は、
是非ともこの素敵な本を読んで、どの棚に分類するか検討してみてください。
それでは、また!
2008-06-15 13:59
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