『手紙屋』 ~喜多川 泰~ [喜多川 泰]
この本 とっても素晴らしい本です!
喜多川 泰のプロフィールです。
1970年5月10日東京都生まれ。愛媛県西条市に育つ。
愛媛県立西条高等学校卒業後上京。東京学芸大学卒業後大手学習塾勤務。
1998年横浜市に学習塾『聡明舎』を創立。新しい時代に本当に必要とされている
塾の在り方を追求し続けている。高校生を中心に独自の観点から英語を指導する一方
2005年には作家としての活動を開始。作品に『賢者の書』『君と会えたから…』
『手紙屋』(ディスカバー21)がある。一児の父親でもある。
以上 喜多川 泰のHomePageより
手紙屋は2冊構成です。まずは、この1冊から読んでください。
内容は・・・就職活動中の青年が、あるきっかけで(これは2冊目を読むと・・・)、
手紙屋と手紙の交換をする事になります。
手紙屋とは10通の手紙をやり取りすることになり、その手紙のやり取りにより、
働くことの意味、仕事とは・・・深く考えさせられます。
<はじめまして 手紙屋です。
私は、”希望される方と、手紙のやりとり”をすることを仕事としています。
お送りするお手紙は全部で10通。
その10通の手紙で、あなたが人生で実現したいことを、実現するお手伝いをさせていただきたいと思います。>
それでは、本分のご紹介です。
僕からの手紙(一通目)
『手紙屋』さんへ
はじめまして、こんにちは。僕は西山諒太といいます。
横浜にある書楽という書斎カフェで、手紙屋さんのことを知りました。そしてその場で、今こうやって手紙を
書いています。自分でも手紙なんて書いたことがないのに、どうして書く気になったのか不思議です。
慣れていないので、めちゃめちゃな文章になってしまうかもしれませんが、許して下さい。
僕はこの春、大学4年生になりました。明後日で22歳になります。
ただいま就職活動の真っただ中。とはいえ、いくつかの企業に申し込みをしただけで実際はまだ一つも
受けていません。来週、最初の面接があります。まあ、初めは練習のつもりで”明るく、元気に”だけを
心がけようと思っています。
まだ、一つも面接を受けていないのは、他の人に比べると遅いほうだと思いますが、なかなかやりたい
ことが見つからないし、自分が何に向いているのかもわからなかったので、どうしようか・・・・と考えて
いる間に、こんな時期になってしまいました。
今は、昔から興味をもっていたマスコミ関係を中心に面接を受けていこうと思っています。とはいえ、今から
でも活動可能なマスコミ関係の企業があるかどうかはわかりませんが。
大学を卒業した先輩たちからは、「数年前に比べると、学生の人数が減っていて就職しやすい状況になって
いるからうらやましい」と言われていますが、そんな実感はなく、実際のところ内定をもらうまでは不安です。
いずれにしても、まずは働いてみないことには、どうなるかわかりませんので、ベストを尽くそうと思います。
今の僕についてはこんな感じです。
お返事お待ちしています。 横浜市○○区 西山 諒太 学生
さて この手紙に対して 手紙屋さんの返事はこれです。
一通目の手紙『物々交換』
出会いは人生における何物にも代えがたい財産です。
人との出会いが人生を素晴らしいものにします。はじめまして、諒太君。
まずは、お手紙を出してくれてありがとう。桜が咲き誇る、多くの人の旅立ちに当たる季節に、あなたと
出会えたことに心より感謝します。そして、お誕生日おめでとう。
私に手紙を出してくれる人は皆、等しく勇気があると思います。行動する勇気を持っているという事実は、
あなたの将来の成功を約束してくれるはずです。私は『手紙屋』として、あなたが手にするだろう成功を、
出来る限り大きなものにしてさしあげるのが使命だと考えています、私との出会いが、諒太君の人生に
とって不可欠なものとなりますように。
さて、まだ若いあなたは、人生において手に入れたいものがたくさんあるのではないかと思います。
そこで、考えて下さい。
あなたは欲しいものをどうやって手に入れますか?
世の中の多くの人はこう考えて生きています。
『欲しいものはお金を払って手に入れる』
日用品や食糧、家や車、新しい服など、私たちは普段生活をする上でどうしても必要なものから贅沢品と
呼ばれるものまで、人間らしく、そして、自分らしく生きるためにさまざまなものを手に入れなければ生きて
いけません。それらはどうやったら手に入るのかというと、多くの人は「お金を払えば手に入る」と考えます。
だからこそ大学4年生は少しでも多く、安定した収入を求めて就職活動をするわけです。そうですよね。
確かにこれは間違いではありません。
ですから、世の中の人々が、お金儲けが大好きな人から、お金儲けは不浄だと思っている人まで、お金を
たくさん手に入れる方法、また、たくさんでなくてもいいから安定して手に入れる方法を確保するべく大変な
思いをしているのです。
お金はたくさんなくても、必要最低限さえあればいい。そう考えている人でも、その必要最低限の収入源の
確保が先決だという生き方をしています。必要なお金はあるという前提で、それ以上はなくてもいいと言って
いるのです。私は”お金を払えば欲しいものが手に入る”ということを否定するつもりで書いているのでは
ありません。たしかに一つの真実だと思います。だから、人よりたくさんお金を儲けようとすることは不浄だとは
思いませんし、少なくてもいいなんて考えないで、むしろそうすべきだと思っているんです。
しかし、多くの人が持っているこの考え方は、私の考える欲しいものを手に入れる方法はちょっと考え方が
ずれているような気がするのです。
では、私はどう考えているか・・・・ですよね。気になりますか?
私はやはり欲しいものを手にいれる方法の基本は、
『物々交換』
じゃないかと思っているんです。
貨幣が流通の中心である、現代社会に住んでいる私たちは、そのことを忘れがちですが、やはり私たちが
毎日やっているのは単純な『物々交換』でしかないのです。
こんな話をすると、「今の日本で物々交換で手に入れられるものなんてないよ」とか「最近そんなのしたことない」
と感じるかもしれませんね。でも今も昔も、そして世界中のどこであっても、私たちが欲しいものを手に入れる
方法というのは、『物々交換である』というのが事実なんです。
驚きましたか? わかるように説明しましょう。
私たちがしている行為は、以下のように説明できます。ゆっくり読んでみてください。
『相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、
お互いがちょうどいいと思う量で交換している。』
確かにお金を使えば、欲しいものの多くは手に入ります。ただ、私のこの解釈を理解すれば、それは単なる
一つの方法にすぎないということがわかってもらえるんじゃないかと思うんです。私の説明に合わせて考えて
みると、”欲しいものをお金で手に入れる”という行為はこんあふうに説明できます。
『相手のもっているものの中で自分が欲しいものと、自分がもっているものの中で相手が欲しがる”お金”とを、
お互いがちょうどいいと思う量で交換している』
これが何を意味しているか、おわかりですか?
もしあなたが、欲しいものを手に入れる方法として、“買う”という方法以外思いつかない人ならば、あなたが
持っているものの中で相手が欲しがるものが”お金”だけであるということを無意識のうちに認める生き方を
しているということなのです。
はたして本当にそうなのでしょうか?
あなたの持っているものの中で、他の人が欲しがるものは”お金”だけなのでしょうか。
そんなことはありません。気がついていないだけで、あなたにはお金ではなく、もっと素晴らしいものが、
相手がどうしても欲しいと思うものが、たくさんあるんです。それは探せば探すほど、たくさん見つかります。
自分自身を磨けば磨くほど、増えていくんです。
諒太君は就職活動中ですよね。
”働く”という行為もまた物々交換です。先の言葉を使えば。
『会社が持っているものの中で自分が欲しい、”お金”や“安定”と、自分が持っているものの中で相手が
欲しがる”労働力”や“時間”を、お互いがちょうどいいと思う量で交換している』
ということになります。しかしもっと深く考えてみると、会社が持っているものの中で、あなたがどうしても欲しい
と思えるものは、お金や安定、多くの休日や福利厚生の充実以外に本当はたくさんあるはずです。同様に、
あなたの持っているものの中で会社が欲しがるものは、時間と労働力以外にもたくさんあることに気がつく
はずです。
私は手紙屋としてあなたに、”あなたの持っている素晴らしいもの””他の人が交換してがるもの”にたくさん
気づいてもらえるように、一つでも多く身につけてもらえるように、頑張って手紙を書きます。もしそれが
できれば、あなたは人生においてほしいものをドンドン手に入れることができるようになるでしょう。
あなただけの素晴らしい人生を実現するお役に立つこと。これが私の使命であり、実現できればこの上ない
幸せです。
~後略~
ん~素晴らしい内容です。
是非とも1家に1冊用意して欲しいくらいの出来栄えです。
漠然と仕事をしている人って沢山いますよね~
働くことの意味を真剣に考えた人って少ないですよね~。私もその1人でした・・・
身のまわりにいる、後輩は若者、親戚知人に紹介しまくってます。
でも、どうなのかな~男性にはいいかもしれないけど、
女性の方にもこの思い伝わるのかな~。
だまされたと思って、ぜひお読みください!
喜多川 泰のプロフィールです。
1970年5月10日東京都生まれ。愛媛県西条市に育つ。
愛媛県立西条高等学校卒業後上京。東京学芸大学卒業後大手学習塾勤務。
1998年横浜市に学習塾『聡明舎』を創立。新しい時代に本当に必要とされている
塾の在り方を追求し続けている。高校生を中心に独自の観点から英語を指導する一方
2005年には作家としての活動を開始。作品に『賢者の書』『君と会えたから…』
『手紙屋』(ディスカバー21)がある。一児の父親でもある。
以上 喜多川 泰のHomePageより
手紙屋は2冊構成です。まずは、この1冊から読んでください。
内容は・・・就職活動中の青年が、あるきっかけで(これは2冊目を読むと・・・)、
手紙屋と手紙の交換をする事になります。
手紙屋とは10通の手紙をやり取りすることになり、その手紙のやり取りにより、
働くことの意味、仕事とは・・・深く考えさせられます。
<はじめまして 手紙屋です。
私は、”希望される方と、手紙のやりとり”をすることを仕事としています。
お送りするお手紙は全部で10通。
その10通の手紙で、あなたが人生で実現したいことを、実現するお手伝いをさせていただきたいと思います。>
それでは、本分のご紹介です。
僕からの手紙(一通目)
『手紙屋』さんへ
はじめまして、こんにちは。僕は西山諒太といいます。
横浜にある書楽という書斎カフェで、手紙屋さんのことを知りました。そしてその場で、今こうやって手紙を
書いています。自分でも手紙なんて書いたことがないのに、どうして書く気になったのか不思議です。
慣れていないので、めちゃめちゃな文章になってしまうかもしれませんが、許して下さい。
僕はこの春、大学4年生になりました。明後日で22歳になります。
ただいま就職活動の真っただ中。とはいえ、いくつかの企業に申し込みをしただけで実際はまだ一つも
受けていません。来週、最初の面接があります。まあ、初めは練習のつもりで”明るく、元気に”だけを
心がけようと思っています。
まだ、一つも面接を受けていないのは、他の人に比べると遅いほうだと思いますが、なかなかやりたい
ことが見つからないし、自分が何に向いているのかもわからなかったので、どうしようか・・・・と考えて
いる間に、こんな時期になってしまいました。
今は、昔から興味をもっていたマスコミ関係を中心に面接を受けていこうと思っています。とはいえ、今から
でも活動可能なマスコミ関係の企業があるかどうかはわかりませんが。
大学を卒業した先輩たちからは、「数年前に比べると、学生の人数が減っていて就職しやすい状況になって
いるからうらやましい」と言われていますが、そんな実感はなく、実際のところ内定をもらうまでは不安です。
いずれにしても、まずは働いてみないことには、どうなるかわかりませんので、ベストを尽くそうと思います。
今の僕についてはこんな感じです。
お返事お待ちしています。 横浜市○○区 西山 諒太 学生
さて この手紙に対して 手紙屋さんの返事はこれです。
一通目の手紙『物々交換』
出会いは人生における何物にも代えがたい財産です。
人との出会いが人生を素晴らしいものにします。はじめまして、諒太君。
まずは、お手紙を出してくれてありがとう。桜が咲き誇る、多くの人の旅立ちに当たる季節に、あなたと
出会えたことに心より感謝します。そして、お誕生日おめでとう。
私に手紙を出してくれる人は皆、等しく勇気があると思います。行動する勇気を持っているという事実は、
あなたの将来の成功を約束してくれるはずです。私は『手紙屋』として、あなたが手にするだろう成功を、
出来る限り大きなものにしてさしあげるのが使命だと考えています、私との出会いが、諒太君の人生に
とって不可欠なものとなりますように。
さて、まだ若いあなたは、人生において手に入れたいものがたくさんあるのではないかと思います。
そこで、考えて下さい。
あなたは欲しいものをどうやって手に入れますか?
世の中の多くの人はこう考えて生きています。
『欲しいものはお金を払って手に入れる』
日用品や食糧、家や車、新しい服など、私たちは普段生活をする上でどうしても必要なものから贅沢品と
呼ばれるものまで、人間らしく、そして、自分らしく生きるためにさまざまなものを手に入れなければ生きて
いけません。それらはどうやったら手に入るのかというと、多くの人は「お金を払えば手に入る」と考えます。
だからこそ大学4年生は少しでも多く、安定した収入を求めて就職活動をするわけです。そうですよね。
確かにこれは間違いではありません。
ですから、世の中の人々が、お金儲けが大好きな人から、お金儲けは不浄だと思っている人まで、お金を
たくさん手に入れる方法、また、たくさんでなくてもいいから安定して手に入れる方法を確保するべく大変な
思いをしているのです。
お金はたくさんなくても、必要最低限さえあればいい。そう考えている人でも、その必要最低限の収入源の
確保が先決だという生き方をしています。必要なお金はあるという前提で、それ以上はなくてもいいと言って
いるのです。私は”お金を払えば欲しいものが手に入る”ということを否定するつもりで書いているのでは
ありません。たしかに一つの真実だと思います。だから、人よりたくさんお金を儲けようとすることは不浄だとは
思いませんし、少なくてもいいなんて考えないで、むしろそうすべきだと思っているんです。
しかし、多くの人が持っているこの考え方は、私の考える欲しいものを手に入れる方法はちょっと考え方が
ずれているような気がするのです。
では、私はどう考えているか・・・・ですよね。気になりますか?
私はやはり欲しいものを手にいれる方法の基本は、
『物々交換』
じゃないかと思っているんです。
貨幣が流通の中心である、現代社会に住んでいる私たちは、そのことを忘れがちですが、やはり私たちが
毎日やっているのは単純な『物々交換』でしかないのです。
こんな話をすると、「今の日本で物々交換で手に入れられるものなんてないよ」とか「最近そんなのしたことない」
と感じるかもしれませんね。でも今も昔も、そして世界中のどこであっても、私たちが欲しいものを手に入れる
方法というのは、『物々交換である』というのが事実なんです。
驚きましたか? わかるように説明しましょう。
私たちがしている行為は、以下のように説明できます。ゆっくり読んでみてください。
『相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、
お互いがちょうどいいと思う量で交換している。』
確かにお金を使えば、欲しいものの多くは手に入ります。ただ、私のこの解釈を理解すれば、それは単なる
一つの方法にすぎないということがわかってもらえるんじゃないかと思うんです。私の説明に合わせて考えて
みると、”欲しいものをお金で手に入れる”という行為はこんあふうに説明できます。
『相手のもっているものの中で自分が欲しいものと、自分がもっているものの中で相手が欲しがる”お金”とを、
お互いがちょうどいいと思う量で交換している』
これが何を意味しているか、おわかりですか?
もしあなたが、欲しいものを手に入れる方法として、“買う”という方法以外思いつかない人ならば、あなたが
持っているものの中で相手が欲しがるものが”お金”だけであるということを無意識のうちに認める生き方を
しているということなのです。
はたして本当にそうなのでしょうか?
あなたの持っているものの中で、他の人が欲しがるものは”お金”だけなのでしょうか。
そんなことはありません。気がついていないだけで、あなたにはお金ではなく、もっと素晴らしいものが、
相手がどうしても欲しいと思うものが、たくさんあるんです。それは探せば探すほど、たくさん見つかります。
自分自身を磨けば磨くほど、増えていくんです。
諒太君は就職活動中ですよね。
”働く”という行為もまた物々交換です。先の言葉を使えば。
『会社が持っているものの中で自分が欲しい、”お金”や“安定”と、自分が持っているものの中で相手が
欲しがる”労働力”や“時間”を、お互いがちょうどいいと思う量で交換している』
ということになります。しかしもっと深く考えてみると、会社が持っているものの中で、あなたがどうしても欲しい
と思えるものは、お金や安定、多くの休日や福利厚生の充実以外に本当はたくさんあるはずです。同様に、
あなたの持っているものの中で会社が欲しがるものは、時間と労働力以外にもたくさんあることに気がつく
はずです。
私は手紙屋としてあなたに、”あなたの持っている素晴らしいもの””他の人が交換してがるもの”にたくさん
気づいてもらえるように、一つでも多く身につけてもらえるように、頑張って手紙を書きます。もしそれが
できれば、あなたは人生においてほしいものをドンドン手に入れることができるようになるでしょう。
あなただけの素晴らしい人生を実現するお役に立つこと。これが私の使命であり、実現できればこの上ない
幸せです。
~後略~
ん~素晴らしい内容です。
是非とも1家に1冊用意して欲しいくらいの出来栄えです。
漠然と仕事をしている人って沢山いますよね~
働くことの意味を真剣に考えた人って少ないですよね~。私もその1人でした・・・
身のまわりにいる、後輩は若者、親戚知人に紹介しまくってます。
でも、どうなのかな~男性にはいいかもしれないけど、
女性の方にもこの思い伝わるのかな~。
だまされたと思って、ぜひお読みください!
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