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『出稼げば大富豪2』気づいた人は動きだした ~クロイワショウ~ [クロイワ・ショウ]

 ”誰かを豊かにしたい”
 そのための金やったら、稼がせたる!
 バリ島のアニキが教えてくれた 人生を変える40の教訓


出稼げば大富豪2 気づいた人は動きだした (調子ぶっこきシリーズ)

出稼げば大富豪2 気づいた人は動きだした (調子ぶっこきシリーズ)

  • 作者: クロイワ・ショウ
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: 単行本




<著者のプロフィール>
 クロイワ ショウ(くろいわ しょう)
 1979年生まれ。
 近畿大学生物理工学部生物工学科卒業。
 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程在学中。
 専門は遺伝的アルゴリズムの実世界応用。
 ホーブフル・モンスター株式会社代表取締役。
 ほぼノンフィクション作家。
 著書に『出稼げば大富豪』。


<この本との出会い>
 以前『出稼げば大富豪』を読んでおり、その第2巻ということで購入しました。

<本の構成>
 まえがき
 1 細く長くは不成功への呪文
 2 未開の地に乗り込むことではじめて開拓者と呼ばれる
 3 追従を許せ。追従するものが増えれば増えるほど、己の道に間違いはないものである。
 4 ピークを保て。維持することで普通化する
 5 違いに気づけ。違いに不思議を持つことで道は開ける
 6 思いたったが吉日。自らの思いに疑いなし
 7 贅沢から自分を取り戻すことで、目標は近づく
 8 他人のみならず身内にも気を配れ。身内は最強の切り札なり
 9 他人を不安に陥れるな。人の不安を取り除いてこそ大人の社会人だ
 10 善民を友に置け。友に置くことで幸運は向こうから訪れる
 11 他人の行いに感謝せよ。行いを見逃さないことで自然と絆は深まる
 12 明るく取り組め。暗い気分で取り組めば成功なし
 13 取り組みを圧縮せよ。時を有効に使うことで、次なる取り組みは生まれる
 14 人・モノ・金すべて大切に扱え。扱わぬ者、恵まれず
 15 他人は鏡である。まずは自分を見て直せ。それを行わずして、他人を中傷するべからず
 16 出会いにこそ力をそそげ。出会いなき取り組みに成功はない
 17 一事を続けよ。挫折ない取り組みに成功はあり
 18 自らの取り組みに欠けているものを理解せよ。それがわからねば進行させるべきではない
 19 孫、子々孫々の取り組みは、ご先祖様の励ましなり
 20 神話に学べ。神話とは万民の辞書なり
 21 客に成りすませ。客に成りきることで成功は見えてくる
 22 我慢し続けることはなく、日の光を求めよ。明るい未来はそこにある
 23 歪みを直せ。もの歪みを正すことで、自らの歩みに狂いはなくなる
 24 スタートしたら突き進め。不安はそれまでに解消せよ
 25 探究心を宿せ。好奇心だけでは成功はなし
 26 トラブルは神様からの宿題。有難くこなせ
 27 笑顔で臨め。逆境に笑顔は人生の万能薬
 28 通勤は一本前の電車に乗れ。他の車両に仲間を求めよ
 29 先を急げ。学びながら試すことで、社会に出て試す必要なし
 30 自らで試せ。人で試しているようでは、まだまだ未熟ものである
 31 恥を捨てよ。恥をしのぐことで、推進力は高まる
 32 極論で進め。中途半端は二度手間を招く
 33 自らに思いやりを育め。時に形ないものが我を救う
 34 人を支えよ。人を支えるものにのみ順番が回ってくる
 35 根本を見つめよ。根底からの取り組みにこそ寄り道はない
 36 苦悩を喜びに変えよ。神は微笑ましさをもって人の営みを見守る
 37 受けた恩を返上することで目標達成とせよ。成功の確率は限りなく高まる
 38 仲間を増やせ。同一共通の価値観を持つことで、サークルが拡大する
 39 忍耐を続けることで、忍耐と思えなくなる
 40 言い放て。発言にウソがなければ人は集まる
 あとがき

 ページ数 335ページ
 読書時間 3時間

 



<本文からのご紹介>

 13 7月○×日
 取り組みを圧縮せよ。時を有効に使うことで、次なる取り組みは生まれる

 UBUDにあるアニキの会社の書斎。
 100万もするという真っ赤なイタリア製ソファの上で、ぼくは失神していた。
 イロさんに、アルコールで体を拭いてもらい、マッサージを受けている間に
 寝てしまったのだ。

 「どない? クロちゃん、はかどっとる?」

 兄貴が、タバコを片手に書斎に入ってきた。

 「腹減ったか? 天丼でも食う?」

 そう言いながら、兄貴はぼくの向かいのソファにどっかりと腰かけた。

 ぼくは目をこすりながら、昨晩、ふと思った疑問を兄貴にぶつけてみた。

 兄貴って、いつも、どんどん新しい発想湧いてきますよね。それって、どうやったら
 できるようになりますか?

 ヘンドラさんがコーヒーを運んできた。
 兄貴はタバコをせわしなくふかし、コーヒーをグビっとうまそうに飲んだ。
 そして、今、気づいたかのような顔でぼくを見た。

 「で、何? ごめん。完全に聞いてなかったわ」

 仕方なく、ぼくは、再度、説明した。

 どうすれば兄貴みたいに新しい発想を得られるようになりますか?

 「その1.童心にまず戻ること
  その2.ダジャレること
  その3.自分を追い込むことや」

 兄貴は一気に即答した。

 ダッ、ダジャレですか?
 ぼくは思わずたずねた。
 たしかに、兄貴は常にダジャレを言っている。

 「ダジャレを言いまくることで、頭の回転が速まり、
  新しい発想が生まれてくる」

 発想とは組み合わせである。
 ダジャレは異なる言葉の関連付けの作業である。
 思考とは、たぶん関連付けであり、階層化である。

 なんか試してみる価値、ありソーダ!
 あ・・・ぼく、ダジャレ、言ってしまった。

 よし、Let's、ダジャレ言いまくろう!

 これは「ダジャレッツ理論」だ!

 イロさんが天丼を運んできた。

 大きな海老がどんぶりからはみ出さんばかりにのっかっていた。

 ぼくは大好物の海老をお楽しみに残して、他の野菜天ぷらから食べはじめた。

 モグモグモグ、モグモグモグ・・・

 「だから、アカンねや」

 イキナリ、兄貴が言った。

 へ?

 と、ぼくは天丼で両頬をいっぱいに膨らませていた。

 「おまえ、好きなもんを最後に残しとこうっちゅう発想やろ?
  それはなあ、イケてる奴がすることや」

 兄貴のどんぶりには、海老の天ぷらが一匹、堂々と横たわっている。

 「イケてないうちは、好きなことから先すんねん。
  好きなこと後にとっとくのは、おれみたいにイケてきてからや」

 そう言って、兄貴はパクっと海老を平らげた。

 「夏休みの宿題は、最後の1日まで後回しにすんねん。
  小中9年間、おれ、実際そうしててん」

 でもそれって・・・完全に宿題終わりませんよね。

 「あぁ」

 兄貴は目を見開いた。

 「その結果、夏休み終わるたびに怒られた。でも、身についたもんがある。
  それが、集中力なり、咄嗟の判断力やったりするわけや。おれは、それが人生を
  変える大きな要素の一つやったと見てる。」

 大多数の仕事術の本で書かれているのは、
 「目標を立て、達成までの全体量を見積もり、実行日数でそれを割る」方法であり、
 専用の手帳なんかも売られている。

 そうした計画性を一切排す兄貴の理論は潔さに満ちている。

 カチ、シュポ。
 2本目のタバコに火が灯った。

 「わかる?」

 兄貴はグッと前に身を乗り出してきた。

 「みんな追い込まれんように物事、前もって片づけるやろ。それが間違いや。
  追い込むんが正解や。発想得るのには、窮地に自分を追い込むことや。
  窮地に一生スペシャルやがな」

 兄貴は、白い煙を上に向かって噴き上げた。

 「それが証拠におまえ、世界中から優れた発想が、やまかすてんこ盛り生まれたのは、
  なんと戦争の時や」

 なるほど。
 でも、会社経営者という上からの束縛がまったくない状態にして、自分を追い込むには、
 どうしたらいのだろうか・・・

 「約束を作りまくんねや。守れんかったら自分にバチ当てる。
  そうやって、守れんかった約束を守れるように導いていくんや」

 なるほど、なるほど。ナルホド・ザ・ワールド。

 ぼくは、さっそくバリ島滞在中の約束を設定した。
 もちろん自分に与えるバツも。

 「せやけど、おまえ、最後の1日まで手つけたらアカンで。ガハハハ」

 兄貴はタバコを片手に笑った。

   「嫌いなもんから先に攻略」は、成功の結果であって原因ではなかった・・・

 自らを追い込むことで、火事場のバカ力を発揮し優れた発想を得る。

 むぅっ、これを「追い込み理論」と名付けよう。
 


 『出稼げば大富豪2』 P115~P125



 衝撃的なキャラクターの兄貴の2作目です。前作でもパワフルな格言やギャクがてんこ盛りでしたが、
 今作も格言ギャグがてんこ盛りです、さらに兄貴の優しさや思いやりも随所に書かれていて、
 とても人間味あふれる素敵な作品です。というより人物ですね。
 4月22日に3作目に当たる作品も発売になるそうなので、とても楽しみです。
 さて、本文から紹介したのは、新しい発想を得るためには、というテーマの箇所を掲載しました。
 新しい発想を得るのに大切なことは、童心に戻り、ダジャレを考え、そして自分を
 追い込むこと・・・表現としては乱暴なところもありますが、なかなか核心をついた考え方だと思います。
 童心に戻ることは、出来るだけ考えをシンプルにするということではないでしょうか。また、ダジャレるとは
 発想を柔軟にすることですよね。これを物事をシンプルに考え、柔軟な発想で・・・と表現しても
 具体的にはイメージがつきづらいかもしれませんが、童心とダジャレであれば、とてもイメージしやすいと
 思いました。さらに大切なこととして上げられているのは、自分を追い込むということですね。
 これはとても実感しております。約束を作りまくり守れんかったらバツを受ける、とかく出来る範囲の
 仕事のみ続けたい欲求が人にはあるので、少し厳しいくらいの約束を作り、それに挑戦していくことで
 成長があり、新しいアイデアが生まれるのではないでしょうか。兄貴はきっと少し厳しいくらいやアカンのや
 と言うのかも知れませんが、まずは少し厳しいくらいの約束から始めるのも良いと思います。
 この他にもとても素敵な格言や理論が盛りだくさんですし、何といっても兄貴に会うバリ島ツアーが
 開催されています。とても会ってみたい魅力的な人なので、休みを調整して一度ツアーに参加して
 みたいと思ってます。まじで・・・





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コメント 2

dekasegi

1巻に引き続き、取り上げていただき有難うございMAX!!
5月5日16:00~18:00、関西テレビ「偉人変人たかじん」で兄貴が登場するので、もし、放送圏内にお住まいでしたら、是非御覧下さい:D
by dekasegi (2010-04-18 14:39) 

RONRON

dekasegiさんはもしかしてクロイワさんですか!?

コメントありがとうございます。
兄貴TV出演ですか~しかも、やしきたかじんとのからみと
なると是非とも見てみたいですね~。
きっと面白さMAXですよね^^



by RONRON (2010-04-18 19:20) 

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