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『「やさしい」って、どういうこと?』 ~アルボムッレ・スマナサーラ~ [アルボムッレ・スマナサーラ]

やさしくしているのに、避けられるのは、なぜ?
やさしくしてくれないのは、どうして?

 私たちは自分の思い描く「やさしさ」を求め、失敗しています。
 けれど「私が、私が」というエゴさえなければ、
 必要なものは満たされる「生命のネットワーク」が成り立つのです。

  「本当のやさしさ」は自然でいることなのです。



「やさしい」って、どういうこと?

「やさしい」って、どういうこと?

  • 作者: アルボムッレ スマナサーラ
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 アルボムッレ・スマナサーラ(Alubomulle Sumanasamara)
 1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニア大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、
 80年に国費留学生として来日。
 駒澤大学博士課程で道元の思想を研究。05年、スリランカ上座仏教シャム派総本山アスギリヤ
 大寺にて日本大サンガ主任長老に任命される。
 06年国内3か所に戒壇を設立。現在は、日本テーラワーダ仏教協会の長老として伝道と瞑想指導に
 従事している。NHKテレビ「こころの時代」出演のほか、朝日カルチャーセンター講師としても活躍中。
 『ブッダの智慧で答えます 生き方編』
 『わたしたち不満族』
 『原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟』
 『ブッダ―大人になる道』
 『ブッダの実践哲学』
 『現代人のための瞑想法』
 『ブッダの道の歩き方』
 『仏弟子の世話話』
 『迷いと確信』
 『仏教は心の科学』
 『希望のしくみ』
 『般若心経は間違い?』



わたしたち不満族―満たされないのはなぜ?

わたしたち不満族―満たされないのはなぜ?

  • 作者: アルボムッレ スマナサーラ
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本



希望のしくみ

希望のしくみ

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2004/12/08
  • メディア: 単行本



心を清らかにする気づきの瞑想法(DVD付)〔新装版〕

心を清らかにする気づきの瞑想法(DVD付)〔新装版〕

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: サンガ
  • 発売日: 2009/09/25
  • メディア: 単行本



<この本との出会い>
 読書のすすめの清水店長が「エチカの鏡」でご紹介しておりました。
 先日紀伊国屋書店に行ったら、「エチカの鏡」コーナーがありそこで思わず手にとって購入しました。





<本文からのご紹介>

 やさしさについて誰も知らない


 私たちは、毎日のように「やさしい」という言葉を使っています。やさしいかどうかは友達を評価する
 モノサシですし、テレビでは芸能人が誰かのことをやさしいとほめているし、歌や小説の主人公は
 だいたいやさしいところがあるのです。ケータイメールでは、顔文字つきで飛び交っているのかも
 しれません。きっと皆さんは、やさしさの専門家なのです。
 ところが、不思議なことに、「やさしさとは、なんですか?」とたずねても、誰もしっかり答えられない
 のです。
 「悲しいときになぐさめてくれるから、やさしい」とか「おいしい料理をつくってくれるから、やさしい」とか
 「ブランドの鞄をプレゼントしてくれたから、やさしい」とか答えるかもしれませんが、どれも「やさしいと
 思う理由」であって「やさしさ」自体の説明にはなっていません。
 「とにかくそう感じるんだから」とか「やさしくされたことがれば、わかるはず」とかいうのも、質問の
 答えになりませんよ。あいまいなままごまかしているのです。答案用紙に絵を描いたようなものです。
 結局、やさしさについて、誰も知らないのです。
 それなのに自分が思う「やさしさ」を、疑ったことがないのです。
 もちろん、それで万事がうまくいっつているのなら問題ありません。誰もがやさしくて幸せを感じていて、
 笑顔で過ごしているのなら、やさしさについて改めて考える必要はないのです。
 けれども、実際はそうではありませんね。
 やさしくしたら相手が怒ったり、親切のつもりが嫌がられたり、かまってもらいたいのに相手に
 されなかったり、そんなことがしょっちゅうなのです。世界は悲しいニュースであふれているのです。
 だから、わたしたちは「やさしさ」について、きちんと考えてみる必要があるのです。
 なぜ私たちは、やさしくしてもらいたいのでしょうか?
 どうしたら、やさしくしてもらえるのでしょうか?
 どうしたら、やさしくできるのでしょうか?
 いったい、「やさしさ」とは、なんなのでしょうか?
 まるでやさしくないこの世界で、この問いに答えられる方が一人います。
 それはお釈迦さま(釈尊、仏陀、ブッタ)です。
 お釈迦さまは想像もつかないほど賢い方で、「真理」つまり「普遍的で客観的な事実」を発見しました。
 その真理にもとづいて、私たち一人ひとりが幸福に至る方法を、はっきりと教えてくれました。
 その方法は、今も昔もこれからも、ずっと私たちの生き方に役立ちます。お釈迦さまこそ、この上なく
 やさしい方なのです。
 この本では、お釈迦さまが語った真理と、私たちが幸福に生きるための方法についてお話します。
 皆様が、釈尊の教えに触れる機会を得られたことを、祝福いたします。





 いかがでしょうか? ”はじめに”あたる”やさしさについて誰も知らない”からご紹介しましたが、
 とても読みやすい文章だと思いませんか? 著者がとても偉大な僧侶なので、もしかして難しい
 内容なのかと思いましたが、とてもやわらかい語り口で記述されていて、しかも、ケータイメールの
 話まで例に出てくるので、とても心に入りやすいんです。「エチカの鏡」の中で、清水店長が
 「やさしさってエゴなんですよ」って、この本の内容を軽く説明しておりましたが、まさしく、やさしさって
 エゴだったんですね~。 本文からのご紹介を読んで頂けると少し理解できると思いますが、やさしさって
 なんなのでしょうか?って問いに答えられませんよね。「この人やさしい」って感じるって事は、自分が
 してほしいことをしてくれた時に感じることであって、あくまでも自分が主体、その主体の根本は
 こうあるべきと思っているエゴが根本にあると、この本では紐解いております。
 ちょっとあまりにも簡単に説明してしまったので、ん?っと思うかもしれませんが、それがなぜかを
 やさしくじっくり解説してくれています。お釈迦さまの真理とか釈尊の教えとか、もしかすると仏教の
 言葉とかが出て難しい内容なのかも?って思うかもしれませんが、難しい言葉は出てこないし、
 とてもやわらかい語り口で記述されているので、まさしくすーっと心に沁みます。
 何か人にやさしくしてもらってないな~とか、人にやさしくしても、なんでやさしくしてくれないんだって
 思い悩んでいる人は是非とも、この一冊をお勧めします。
 私は紀伊国屋書店で購入してしまいましたが、是非とも読書のすすめで購入をお勧めします!
 
 読書のすすめのHomePageはこちらです → カテゴリー【エチカの本棚♪】へGo!





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