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『社長が贈り続けた社員への手紙』 ~渡邉美樹~ [渡邉美樹]

心優しい人が繁盛店をつくる!
心優しい人とは、他人の喜びをともに喜べ、他人の悲しみをともに悲しめる人。
「お客様がしてほしいことをする」「お客様がしてほしくないことをしない」、
これこそがサービスの原点。「こんな店があってよかったなあ」とお客様に
思ってほしくて、私たちは戦っている・・・。ワタミの創業社長、渡邊美樹氏が
全社員に贈り続けた熱きメッセージ集。


社長が贈り続けた社員への手紙―渡邉美樹の夢をかなえる手紙 (中経の文庫)

社長が贈り続けた社員への手紙―渡邉美樹の夢をかなえる手紙 (中経の文庫)

  • 作者: 渡邉 美樹
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫



<著者のご紹介>
 渡辺美樹(わたなべみき)
 1959年、神奈川県生まれ。明治大学商学部を卒業後、経理会社に入社。
 運送会社のセールスドライバーとして資本金300万を貯め、84年に起業。
 「つぼ八」のFCオーナーとして飛躍的に売り上げを伸ばす。
 92年、居食屋「和民」を開発。
 2000年、東証一部上場。2006年4月、持株会社体制に組織を改め、外食、介護、
 農業、環境、教育の事業会社を持ち、人が差別化となる事業を展開中。
 個人としては、学校法人郁文館夢学園理事長、医療法人盈進会 会長、
 NPO法人「スクール・エイド・ジャパン」理事長、日本経団連理事でもある。
 その他、神奈川県教育委員会委員などを務め、教育活動にも積極的に取り組む。
 著書に「あなたのご父母を私に委ねてください」、「渡辺美樹の湯に日付けを!
 夢実現の手帳術」、「きみはなぜ働くのか。」など。
 実名企業小説「青年社長」(高杉良著)の実在モデルとしても有名。


<この本との出会い>
   ひさびさに、渡邊美樹社長の本が読みたく購入しました。





<本文からご紹介>

 たった一日のアルバイト

 世の中のために少しでも役に立ちたい

   店舗に新しいアルバイトが入ってきました。たまたま店が非常に忙しくて十分な対応が
 できず、その新しいアルバイトの子は店にいい印象をもてなかったため、たった一日で
 アルバイトを辞めてしまいました。店長経験者ならば、誰にでもこのような経験があると
 思います。
 先日、本部でもたった一日でアルバイトを辞めてしまった人がいました。今日はその話を
 してみたいと思います。
 
 その人は27歳の女性でした。私の知り合いの紹介で、一カ月ほど前に自宅で面接を
 行いました。中学生時代に「心の病」が発病し、登校拒否になったそうです。それから
 いくつかの職を経験しましたが、病気のために長続きせず、現在は自宅療養をしている
 とのことでした。最近、調子がよくなったので働きたいと思い、精神障害者の職業安定所に
 行ったところ、「まだ無理です」と言われてしまい困っているとのことでした。
 私も顔色を見て、正直なところ、社会復帰はまだむずかしいと思いました。しかし、本人が
 働きたいという意欲をもっていること、本部の若い明るいメンバーからいい刺激を受ければ、
 「心の病」が快方に向かうかもしれないという期待をもったため、本部で働くことを勧めました。

 約束の日になりました。「今日はどうしても行けません」との電話があり、彼女は来ませんでした。
 電話を通しての切実な声から、「戦っているな」と実感しました。それから一週間後、今一度
 約束しました。彼女は勇気をふり絞り、今度は会社に来ました。三時間ほど働きました。本部の
 メンバーからコンピューターの打ち込みの仕事を教わり、一生懸命働きました。
 仕事が終わった後、話を聞くため応接室に呼びました。
 「どうでしたか」
 「やはり無理でした。なんとか仕事をしようと思ったのですが、どうしても無理です。今の私には
 耐えられません」
 残念だなと思いました。しかし、仕方がありません。「また、よくなったら、いつでもいらっしゃい」
 と、言ってあげることしかできませんでした。
 彼女は着替えて、「お世話になりました」と会社を出て行きました。私はエレベーターまで
 見送りました。
 その時、彼女は言いました。「たった一日のアルバイトでしたけど、私、本当に嬉しいんです。
 何か世の中のために少しでも役に立てたような気がして。こんな私でも人のためになれたん
 じゃないかなと思えて、少し自信がつきました。あるがとうございます。
 感激しました。なんてすてきなことを言うのだろうと、驚きました。

 絶対的な素晴らしいことを見直してみる

 自分を振り返り、果たして、働くことに対して毎日毎日、こんなにも純粋に感動を覚えている
 だろうかと恥ずかしく思いました。ハンディキャップを背負っているがゆえに、こんなにも純粋に
 物事を考えられるのだ、と思ってしまうのはおかしいと思いました。私たちは、今まわりにある
 当たり前と思っていることをもう一度見直して、その当たり前の中にある「絶対的な素晴らしいこと」
 を見直さなければならないと思います。

 「健康であること、家族がいること、仕事ができること、食事がおいしく食べれること、よく眠れること、
 友がいること、仲間がいること、部下がいること、恋人がいること・・・」その他多くの、本当に
 素晴らしい当たり前のことに、心より感謝したいと思います。それをこの女性は教えてくれました。

 実はこの話には後日談があります。
 本部の女子社員が、誰にもナイショで、彼女に励ましの手紙を送ってくれていたのです。
 「頑張ってください。元気になったら、またいっしょに仕事をしましょう。」という内容だったそうです。
 彼女は泣きながら、その手紙を何度も何度も読んだそうです。感激しました。とても嬉しかったです。
 ワタミに、こんな優しい子がいることに誇りを感じました。
 さあ、今日に感謝して、頑張っていきましょう。




 
 渡邉美樹社長の著書を読むと元気が出るんですよね。何か元気が無い時、気が付くとワタミ関連の
 著書を手にして、元気をもらっている気がします。また、先日、仕事を辞める後輩に、渡邊美樹社長の
 著書「きみはなぜ働くか。」をプレゼントしたところ、めちゃめちゃ感動したと熱く語ってくれました。
 そんな人が忘れかけていた、心の奥底にしまってある熱い思いを呼びだすそんな効果があります、
 渡邉美樹社長の書書には・・・。
 本文からはかなり素敵な話が沢山で悩みましたが、”たった一日のアルバイト”をご紹介しました。
 絶対的な素晴らしいことを見直してみる。頭では、今あることを感謝しようと理解しているつもりでも
 ふと気が付くと忘れてしまう自分がいます。そんな当たり前のことに感謝する気持ちを忘れかけると、
 このような本に出会うもんなんですね。最近10年ぶりに学生時代の友人と飲む機会がありました。
 年月は流れていても、昔と変わらず楽しく飲めることに感謝しました。いいですよね友というものは。
 そんな素直な気持ちで感謝できることをいつまでも忘れたくないですね。もちろん、健康にも、家族にも、
 仕事ができることにも・・・。皆さまも今一度、自分を見直してみるためにも、時にはこんな熱い社長の
 本を読んでみてはいかがですか?





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