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『Good Luck』 ~アレックス・ロビラ~ [アレックス・ロビラ]

それは54年ぶりの運命の再会だった――。公園のベンチで幼なじみのジムと隣り合わせたマックスは、
仕事も、財産も、すべてを失い変わり果てた友人に、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語を語った。

奇跡のラストへ、7日間の旅が始まる。


Good Luck

Good Luck

  • 作者: アレックス・ロビラ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2004/06/22
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>

 著者のプロフィールは以前の記事を参照してください → 『Letters to Me』

<この本との出会い>
 
 読書のすすめ清水克衛さんの本から『Letters to Me』を知り、そしてこの本へ辿りつきました!





<本文の紹介>

 森へ

  はるか昔、徳の高い魔術師マーリンが宮廷魔術師だったころ、王国はたいへん平和なところだった。
  王は「どうかこの国を平和に導いてくれ」とマーリンを頼り、またマーリンも、その期待を裏切ることなく
  騎士たちを統率し、民を想い、国じゅうに目を配り続けていた。

  不穏な影など見えようはずもなかった。王国の誰もがマーリンを敬い、ときには畏れていたからだ。
  人々はいつも一日が始まると大きく窓を開け、朝日にきらめく野や丘を眺めながら、平穏な日々を
  遅れることを心から喜んだ。

  だが、一方で不満をつのらせる人々もいた。騎士たちだ。彼らのなかには、自慢の剣を振るう機会も、
  馬を走らせる機会もなく、ただ悶々と日々を過ごす者が少なくなかった。かといって、平和が乱れて
  ほしいと願っていたわけではない。ただ、己の騎士としての力を試したかったのだ。そのため、
  マーリンのところには「どうか腕試しをさせてくれ」とやってくる騎士たちが後を絶たず、これには
  マーリンも頭を悩ませていた。

  そんなある日のこと。マーリンの号令で国じゅうの騎士たちが集められた。騎士たちは「これぞまさしく
  腕試しへの招待にちがいないぞ」と大急ぎで馬を走らせ、王城に駆けつけた。広場には、きらめく甲冑に
  身を包んだ騎士たちがひしめきあっていた。 ~後略~



  『Good Luck』は日本でも170万部突破の大ベストセラーです。みなさんも本屋で、四葉のクローバーが
  表紙のこの本を一度は目にしたことがあると思いますよ~。そんな、大ベストセラーのこの本になぜか
  私は出合ってませんでした・・・。読書のすすめの清水会長の本に、『Letters to Me』の記述があり、
  そのつながりで『Good Luck』を購入したという変則パターンです。あまり期待もせずに、この本を読み
  大きな衝撃を受けました。とても素敵な本なんですよね~。そもそも、アレックスさんが娘さんに聴かせて
  あげようと、8時間で書きあげた本なので、とても子どもたちにも理解しやすい内容なんですよね。
  それでいて大人の心にはドスンとくる、とても素敵な本です。全120ページそこそこで、馴れた人であれば、
  小一時間で読んでしまいますが、思わずもう一度読んでしまう。そして人にプレゼントしたくなる、そこまで
  素敵な本に久々に出合いました。本文の書き出しの一部をご紹介しました、登場人物はマーリンと、
  騎士のノット、そしてシドと少なく人物構成に悩む必要はありません。ただ黙々と読み切れる最高の一冊
  ですね。是非とも読んで欲しい一冊です。 何かが変わりますよ~。 それでは。





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