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『Letters to Me』 ~アレックス・ロビラ~ [アレックス・ロビラ]

「新愛なるボス。 あんなこと、誰の身にも起こってはいけないのです。」
 部下は上司にあてて手紙を書きつづけた。人は何のために生き、どこへ向かおうとしているのか―。
 幸せを願いながらも、人生を複雑にしてしまう心の矛盾をひもとき。新たな自分と出会うための25通の勇気の手紙。


Letters to Me

Letters to Me

  • 作者: アレックス・ロビラ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/05/27
  • メディア: 単行本




Good Luck

Good Luck

  • 作者: アレックス・ロビラ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2004/06/22
  • メディア: 単行本





 著者の紹介です。

 Alex Rovira(アレックス・ロビラ)
 1969年生まれ。ヨーロッパの名門ビジネススクールESADEを卒業後、
 民間企業でマーケティングのキャリアを積む。1996年、コンサルティング会社を設立。
 5歳になる自分の娘に聞かせようとつくった物語『Good Luck』は世界的なベストセラーとなり、
 やさしい言葉で普遍的な人生哲学を伝える本として、多くの企業で社員教育のテキストとして
 使われている。また、教育現場からの反響も多く、本を授業に取り入れる学校は多い。
 

 本文からご紹介します。




 努力が実らないときには

 愛されている友だちへ

 私たちは種をまき、収穫しますが、どの種も育って身をつけるまで時間を要するものです。
 近道はどこにもありません。私の新愛なる友人アルフレッド・カブトが以前、忍耐と我慢について
 こんなことを書いてきました。人の望みや願いを熟成させることの大事さ―。
 ちゃんと水やりをすれば、いつの日か美しい花を咲かせるのだと。私がそれを読んだときのように、
 あなたにも感動が訪れるといいのですが。「日本の竹」という題名で、その文章は送られてきました。

 日本の竹に関して、とても面白い話がある。種をまき、肥料をやり、ちゃんと水をやる。
 最初の数か月、目に見える変化はない。実際、最初の7年間、種には何も起こらないのだという。
 だから経験不足の人などは「自分はダメな種を買ってしまったのだ」と勘違いしてしまう。
 だが7年たってみたら、どうだろう。竹はなんと6週間のうちに30メートルにも伸びるのだ!

 さて、これは、成長するのに7年かかり、それが現れるのに6週間かかったということだ。
 最初の7年のあいだ、種はあとで成長するための複雑なシステムを、土の中で作り続けていたのである。
 日々の暮らしの中で、人々は手近な解決法を探し、短絡的な幸せを求めがちだ。達成というものは内なる
 成長の結果でしかないということも、それには時間がかかるということも理解しないままで。

 ~ 後略 ~




 
 『Letters to Me』は以前読んだ、『まず自分の力で歩いてみなよ!』の中で紹介されていて興味が沸いた本です。
 外国の本は、翻訳者によって読みやすかったり、読みづらかったりあるのですが、この本は読みやすい本でした。
 その中から、日本の竹の話を例にしていますが、まさに、努力は続けるしかないのですよね~。
 何も起こらない、何も変わらないと思っても、続けていくことで何か変化が起きるし、何もしなければ(種すらまかな
 ければ)何も起こることはありませんね。地味かもしれませんが、些細なことでも続けるということに尽きるのですね。
 この他にも、人間の脳の話で、第3の脳の話なんかも、とても面白く読むことができました。
 構成も、ボス宛に部下が自分の悩みを手紙に託すという感じで始まり、とても読みやすい内容です。
 アレックス版「手紙屋」って感じでしょうか。






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