『働く理由』99の名言に学ぶシゴト論 ~戸田智弘~ [戸田智弘]
仕事は人生の一大事である。ましてや今後は、職業を選ぶのは人生で一度だけという人はまれで、
一生の間に何度も職業を選択しなければならない人が増えてくる。初めて就職する人であれ、
あらためて自分の仕事を見つめ直そうとする人であれ、「人は何のために働くのか」「好きなことを仕事に
することは良いことか、悪いことか」「天職を見つけるにはどうしたらいいか」「幸福な人生って
何だろうか」というようなことを、ひとりで考えていてもうまくいかない。ひとりで考えるのではなく、
”人生の先輩たち”と心の中で対話しながら考えてみるといい。(「はじめに」より)
著者の紹介を致します。
戸田智弘(とだともひろ)
ライター&カウンセラー。
1960年愛知県生まれ。北海道大学工学部、法政大学社会学部卒業。
著書に「50歳からの海外ボランティア」、「妻が夫に書かせる遺言書」、
「元気なNPOの育て方」、「狙われる日本人」、「職在亜細亜 職はアジアにあり」
などがある。
それでは、本文よりいくつか紹介致します。
1.「好き」を仕事にする
自分が好きなこと、それしかやらない。そう決めるのは自分である。そう決めてもちっとも差し支えない。
ただ現実には、好きなことをするために、ほかのいろいろなことをしなくてはならない。それも好きになればいい。
それ以外に、好きなことなどじつはありはしない。好きなことは、ただ頭のなかにあるだけのもではないからである。
(中略)
本当に好きなら苦労はいとわない。苦労が苦労ではないから。苦労したくないなら、結局それほど
「好きではない」のである。
養老猛司 日本経済新聞1998年10月20日夕刊「世相ひとひねり」より
2.「好き」と「相性」
そもそも働いてみないと好きなことは見つからないのではないだろうか。働いてみると、
嫌いだと思っていた仕事が好きになったり、好きだと思っていた仕事がそうでもなくなったり
するのではないだろうか。働かず好きな仕事をみつけようというのは、まさに畳の上の水泳である。
まずは水の中に飛び込まないと何も始まらないのである。
三浦展「仕事をしなければ、自分はみつからない」より
3.「やりたいこと」って何だ?
そもそも、やりたいことがない、っていうのは、本当にそんなにダメなことなんだろうか。
私は、そう思わない。やりたいことなんてなくてもいい。 むしろないほうがいいとすら思っている。
あんまり今の自分のやりたいことに凝り固まってしまうと、自分もまだ知らない、本当の自分の
やりたいことを、見逃してしまう。
玄田有史 「ニート」より
4.20代はいろいろ試してみる
これだけ人生の時間が長くなった時代なのであるから、また世の中が一層複雑になっている時代なのだから、
「フルに働く」ようになるのは30歳前後に至ってであり、それまでは試行錯誤や“自分さがし”の時期と
考えたとしても何らおかしくない。
広井良典 「定常型社会」 より
サラリーマン・OLを人生の選択肢から除外して考えることは、今の時代普遍的なシュミレーションでは
ないだろうか。さらに「もし商売をやるんだったら、自分はどんな商売をしたいか」「もし店をやるんだったら
自分は何を売りたいか」「もし会社をおこすのだったら、自分はどういう会社を作りたいのか」と考えることは、
自分が何をやりたいのかを鮮明にしてくれる。
村上龍 「13歳のハローワーク」 より
5.偶然を創りだす セレンディピティ(serendioity)
人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、世の中の技術者たちは
見たり聞いたりばかりで一番重要な“試したり”をほとんどしない。
ありふれたことだが失敗と成功は裏腹になっている。みんな失敗を厭うもんだからチャンスも少ない。
本田宗一郎 井深大「わが友 本田宗一郎」 より
とても印象的なのは、広井良典さんの30歳前後でフルに働く、人生は長いんだとの言葉です。
エリコ・ロウさんのアメリカインディアンの笑って生きる知恵では、インディアンは40歳から本当の人生が始まる
と考えているそうです。我々は何か分からず急いでいるのではないでしょうか?7つの習慣のコビー博士は、
現代人は緊急依存症だと言ってます。何かと緊急な項目に時間を使い、重要なことに時間を使っていないと・・・
友達からの電話、会社の付き合い、毎週見ているドラマ、それらは緊急ではあっても重要では無いということです。
もっとのんびり生きてもいいのではないでしょうか? ゆっくり、じっくり 長い目で・・・
「なんくるないさ」、「ケセラセラ」 素敵な言葉ですよね! それでは!
一生の間に何度も職業を選択しなければならない人が増えてくる。初めて就職する人であれ、
あらためて自分の仕事を見つめ直そうとする人であれ、「人は何のために働くのか」「好きなことを仕事に
することは良いことか、悪いことか」「天職を見つけるにはどうしたらいいか」「幸福な人生って
何だろうか」というようなことを、ひとりで考えていてもうまくいかない。ひとりで考えるのではなく、
”人生の先輩たち”と心の中で対話しながら考えてみるといい。(「はじめに」より)
著者の紹介を致します。
戸田智弘(とだともひろ)
ライター&カウンセラー。
1960年愛知県生まれ。北海道大学工学部、法政大学社会学部卒業。
著書に「50歳からの海外ボランティア」、「妻が夫に書かせる遺言書」、
「元気なNPOの育て方」、「狙われる日本人」、「職在亜細亜 職はアジアにあり」
などがある。
50歳からの「脱ニッポン」読本―自分流に見つける海外生き生き暮らし
- 作者: 戸田 智弘
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
それでは、本文よりいくつか紹介致します。
1.「好き」を仕事にする
自分が好きなこと、それしかやらない。そう決めるのは自分である。そう決めてもちっとも差し支えない。
ただ現実には、好きなことをするために、ほかのいろいろなことをしなくてはならない。それも好きになればいい。
それ以外に、好きなことなどじつはありはしない。好きなことは、ただ頭のなかにあるだけのもではないからである。
(中略)
本当に好きなら苦労はいとわない。苦労が苦労ではないから。苦労したくないなら、結局それほど
「好きではない」のである。
養老猛司 日本経済新聞1998年10月20日夕刊「世相ひとひねり」より
2.「好き」と「相性」
そもそも働いてみないと好きなことは見つからないのではないだろうか。働いてみると、
嫌いだと思っていた仕事が好きになったり、好きだと思っていた仕事がそうでもなくなったり
するのではないだろうか。働かず好きな仕事をみつけようというのは、まさに畳の上の水泳である。
まずは水の中に飛び込まないと何も始まらないのである。
三浦展「仕事をしなければ、自分はみつからない」より
仕事をしなければ、自分はみつからない。―フリーター世代の生きる道
- 作者: 三浦 展
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
3.「やりたいこと」って何だ?
そもそも、やりたいことがない、っていうのは、本当にそんなにダメなことなんだろうか。
私は、そう思わない。やりたいことなんてなくてもいい。 むしろないほうがいいとすら思っている。
あんまり今の自分のやりたいことに凝り固まってしまうと、自分もまだ知らない、本当の自分の
やりたいことを、見逃してしまう。
玄田有史 「ニート」より
4.20代はいろいろ試してみる
これだけ人生の時間が長くなった時代なのであるから、また世の中が一層複雑になっている時代なのだから、
「フルに働く」ようになるのは30歳前後に至ってであり、それまでは試行錯誤や“自分さがし”の時期と
考えたとしても何らおかしくない。
広井良典 「定常型社会」 より
サラリーマン・OLを人生の選択肢から除外して考えることは、今の時代普遍的なシュミレーションでは
ないだろうか。さらに「もし商売をやるんだったら、自分はどんな商売をしたいか」「もし店をやるんだったら
自分は何を売りたいか」「もし会社をおこすのだったら、自分はどういう会社を作りたいのか」と考えることは、
自分が何をやりたいのかを鮮明にしてくれる。
村上龍 「13歳のハローワーク」 より
5.偶然を創りだす セレンディピティ(serendioity)
人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、世の中の技術者たちは
見たり聞いたりばかりで一番重要な“試したり”をほとんどしない。
ありふれたことだが失敗と成功は裏腹になっている。みんな失敗を厭うもんだからチャンスも少ない。
本田宗一郎 井深大「わが友 本田宗一郎」 より
とても印象的なのは、広井良典さんの30歳前後でフルに働く、人生は長いんだとの言葉です。
エリコ・ロウさんのアメリカインディアンの笑って生きる知恵では、インディアンは40歳から本当の人生が始まる
と考えているそうです。我々は何か分からず急いでいるのではないでしょうか?7つの習慣のコビー博士は、
現代人は緊急依存症だと言ってます。何かと緊急な項目に時間を使い、重要なことに時間を使っていないと・・・
友達からの電話、会社の付き合い、毎週見ているドラマ、それらは緊急ではあっても重要では無いということです。
もっとのんびり生きてもいいのではないでしょうか? ゆっくり、じっくり 長い目で・・・
「なんくるないさ」、「ケセラセラ」 素敵な言葉ですよね! それでは!
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