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『きみはなぜ働くか。』~渡邉美樹~ [渡邉美樹]

今日は、ワタミの創業社長の渡邉美樹社長の、「きみはなぜ働くか。」です。

きみはなぜ働くか。―渡邉美樹が贈る88の言葉








この本の内容は、毎月ワタミグループ全店に送られるビデオレターが元にされています。
また、この本の印税に関しては、全額NPO法人SAJを通して、カンボジア・ネパールの
子どもたちに届けられるそうです。
おっと、ワタミの社長の事はご存知ですよね~。軽いプロフィールではこの人の事は
伝える事は出来ません。(結構偏見の目で見てる人も多いのですよね~)
このブログを読んで興味を示した方は、是非とも青年社長を読んで下さいね。

青年社長〈上〉 (角川文庫) 青年社長〈下〉 (角川文庫)








お勧めです。
さて、『きみはなぜ働くか。』から何点かご紹介します。


 人間は一つのことしかできない。
 あれもこれも求める人は英雄になれはしない。
  
  ある小学生の作文を紹介したい。
  「僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学・高校で
  全国大会へ ・・・(中略)・・・ だから、一週間中、友達と遊べる時間は、
  5~6時間の間です。そんなに、練習をやっているから、必ずプロ野球選手になれると
  思います。球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団で契約金は
  一億円以上が目標です。・・・(中略)・・・去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。
  そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信できる
  ほどです。」
  この作文は、大リーグで大活躍しているイチロー選手の作文である。
  この中には、夢を達成するために必要な三要素が全部入っている。
  まず、一週間で友達と遊べる時間は5~6時間しかないと言っている。人間は、一つの
  ことしかできないのが、孔子も言っている。「君子は多ならざんや」と。あれもこれも
  追い求めたら、夢は絶対にかなわない。
  二つ目は「プロ野球選手になりたい」と、普通はここで終わるが、イチロー選手は「中日
  ドラゴンズか、西武ライオンズです。」とくる。まさに、西武ライオンズのユニフォームを
  着ている自分をイメージしている。夢とは限りなく具体的にイメージする事が大切なのだ。
  三つ目。全国大会へ行ってほとんどの投手を見てきたけど、自分が一番だ、と彼は語る。
  一番かどうかは実際にはわからないわけで、これは「自分が一番だ」という思い込みなの
  である。思い込みとは能力である。イチロー少年は、夢を追って野球しかしなかった。
  そして、夢を具体的にイメージして、なおかつ実現できると思い込んで努力を積み重ねた。
  だから、彼はトップになった。
  
  きみも英雄(ヒーロー)になれ。


「と」から「の」へ。

  自分本位で生きていないだろうか。
  きみたちの行動には、「自分以外の人のために」という認識が、常にきちんとたもたれて
  いるだろうか。自分がしてほくないことは、絶対に相手にしてはいけない。捨てたいところ
  に勝手にゴミを捨ててはいけない。掃除する人の気持ちを考えれば、捨てられないはずだ。
  自分がして貰ったら嬉しいと思うことを相手にすることを心がけてほしい。無理のない範囲
  でいいから、心から自分の気持ちをこめて実践することだ。
  
  蟻の話をしよう。
  蟻の胃袋は、二つあるのだという。第一の胃は身体の栄養を補給するために使う、
  第二の胃には、実際には別の名前がついていて、口と胃の中間にある袋なのだが、
  やはり食べたものを入れる役割をする。こちらの袋に入った食物は、液体になって
  蓄えられる。この栄養液は、なんとお腹をすかせた、他の仲間のために使われると
  いうのだ。
  一匹の蟻が触覚を突き合わせる。これは、一匹が「おなかがすいているので、
  食べ物を分けてくれ」と合図を送っているのだという。合図を受けた蟻が第二の
  胃に食物を蓄えてあれば、吐き出して相手に口移しであげる。
  蟻の胃袋は一つは自分のため、もう一つは仲間のためにある。自分が食べた
  ものは全部自分のものという自己中心主義ではない。なんと慈愛に満ちた生き物
  だろう。

  自分と自分のまわりの関係をどうとらえたらよいか、そのことできみたちに伝えて
  おきたいことがある。
  それは、すべての物事を「と」から「の」に置き換えて考えていくことだ。
  「私と家族」を「私の家族」「家族の私」に。「私とカイシャ」を「私のカイシャ」
  「カイシャの私」に置き換える。「の」にはよりそうあたたかさがある。ワタミでは
  当然、「ワタミのお客さま」「お客様のワタミ」「地域社会のワタミ」という気持ちを
  大切にしている。
  相手を思いやり、よりそう気持ちで生きなければならない。


  どんなに愛しても 親の愛には届かない
  
  北海道自然学校に参加する子どもたちの父兄から、毎年多くのお手紙をいただく。
  <北海道から戻ってきてからも、目を輝かせて話をするわが子をみてとてもうれしく
  思いました。知らない友達と上手にやっていけるのかという親の心配をよそに、
  夏休みの自由研究でその四日間を絵日記にしており、「北海道旅行は、僕の一生の
  思いで」と書いておりました。親の心配を跳ね除け、少し成長したわが子をたくましく
  感じました。>
  北海道自然学校で子ども達にまず、一番初めに教えることが、親孝行についてである。
  親ほど自分を愛してくれている人はいないということ。どれほど大切な恋人ができようが、
  どれほど信頼できる友達ができようが、それらの愛は親の愛を超えることはない。
  自分の親に対する愛も、親からの愛を超えることはできないけれど、少しでも恩返しを
  することはできる。それは、人間が生まれた大きな目的の一つではないかと私は
  考えている。
  北海道自然学校では、第一日目のお昼に、持参してもらったお弁当を食べる。
  じつは、子どもたちが持参するお弁当の中に、お父さんお母さんからの手紙を
  入れておいてもらうのである。それは子ども達には、いっさい内緒だ。
  親子で手紙を出しあうなどということは、なかなかないことである。しかも、毎日一緒に
  生活しているわけだから、「きみのことが命より大切だ」「きみのことが大好きだよ」と
  いう子を思う親の気持ちを伝える機会など、まずない。親子が離ればなれになる、
  この北海道自然学校は絶好の機会というわけである。親からの手紙にはいかに
  子どもたちのことを思っているかという、お父さん、お母さんの気持ちを込めて
  書いてもらうことにしている。
  親からの手紙をふまえたうえで、私は夜、子どもたちに、「親と言うのはこういう存在
  なんだよ」という話をする。私は亡くなった自分の父母の思い出を話したりすることで、
  「だから、お父さん・お母さんというのはすごいんだよ」と伝えている。私が話し終えた
  時点で、今度は子どもたちに、お父さん・お母さんへの手紙を書いてもらうのだ。
  一生かけてもしきれぬ親孝行の深さを、ほんの少しでも感じてほしいとの思いを
  込めて話をする。
  きみへ。どんなに愛しても、親の愛には届かない。


 いかがでしょうか?
 ビデオレターからおこした話なので、どれも短編でとても読みやすいです。
 本が苦手な方でも、1日1話ずつであれば、苦も無く読めますよ。
 先日、あまり本を読まない後輩に、1日1話づつでいいので、読んでみたら?と渡したら、
 読破し、「他になんかないですか?」と言われて、また別な本を渡してみてます。
 入門編には、持ってこいなのではないでしょうか?内容も少し、熱い情熱で、若者には
 敬遠されるかな~と思いましたが、意外に良い感触でしたよ。

 さて、何篇か紹介しましたが、この他にも素敵な話がたくさんあります。
 全部で88の言葉で構成されてます。どれもこれも、わずか2ページなのですが、
 奥が深い言葉の数々です。中には涙がほろりとする、素敵な言葉も掲載されてます。
 なんか、コーチングとか自己啓発とかに、少しでも興味を持ち始めた人は、
 この本から始めてみるのも、良いのかも知れませんね~。
 
 それでは、また! 今日もツイてる!ツイてる!ありがとうございます!


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