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『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』 ~喜多川泰~ [喜多川 泰]


 市井の大人たちとの縁(えにし)から、
 少年は一生忘れることのない
 思い出を手にした。

 『君と会えたから…』『手紙屋』『「福」に憑かれた男』
 ベストセラー作家喜多川泰が描く、輝きの物語。



「また、必ず会おう」と誰もが言った。

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

  • 作者: 喜多川 泰
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2010/11/18
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>
 喜多川泰(きたがわ やすし)
 1970年、東京都生まれ。
 愛媛県西条市に育つ。
 東京学芸大卒。
 98年横浜市に学習塾『聡明舎』を創立。
 まったく新しい塾の在り方を追求しつづけている。
 2005年には作家として活動を開始。
 その独特の世界観は多くの人に愛されている。


<その他の著書>
 『賢者の書』
 『君と会えたから…』
 『手紙屋』
 『手紙屋~蛍雪編』
 『上京物語』
 『「福」に憑かれた男』
 『心春日和』


<著者のHomePage等>
 喜多川泰の徒然日記
 喜多川泰のHomePage


<この本との出会い>
 喜多川先生のブログで新刊のご紹介があり購入しました。


<本の構成>

 一日目 それはウソから始まった
 二日目 偶然もしくは必然?
 三日目 冒険
 四日目 四国へ
 五日目 一期一会
 その後……。
 あとがき

 ページ数 215ページ
 読書時間 2時間


<以前紹介した著書>
 『心春日和』
 『上京物語』
 『「福」に憑かれた男』
 『手紙屋ブログ』始めてました・・・』
 『君と会えたから…』
 『手紙屋~蛍雪編』
 『手紙屋』


<関連動画>
 『清水店長&喜多川泰おすすめ本』




<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 あとがき
 

 成功したいと願う若者は「そのために何が必要か?」と問われれば、「もっと努力
 しなければならない」と自分に目を向けがちです。一方で、世間からすでに成功者と
 認められている人が「そうなるために何が必要だったか?」と問われれば、例外なく
 こう答えるでしょう。
 「私の成功は出会いによってもたらされました。出会った方々のおかげです。
 つまり、幸せも、成功も人が運んでくるもの。
 それだけじゃない。その人の持つ無限の可能性を開花させてくれるのも、それに
 ふさわしい人との出会い。

 人生は誰と出会うかで決まるのです。

 それは何も、有名な人や世間からすごいといわれる人との出会いに限りません。
 日常のふとした出会いが、人生を変えるきっかけをくれることだって少なくありま
 せん。いや、ほとんどがそうです。
 大きく人生を変える。結婚相手との出会いも、最初はそういう偶然の出会いがきっかけ
 ですから。
 ただ、確かに一つひとつの出会いは偶然起こっているように見えるけれども、「今」
 という場所から過去を振り返り、一つひとつの出会いを見つめてみると、どれも今の
 自分を創る上で欠くことができない必要な要素になっていることに気づかされます。
 つまり、すべての出会いが今の自分にとって必要だったからこそ起こったようにも
 思えるのです。
 「偶然に見えるすべての出会いが必然である」。僕はそう思っています。
 であるならば、自分から出会いを求めて行動することによって、人生は今まで以上
 に拓けるはずです。そういった意味では、旅は人生をよりよく生きる出会いをもたら
 してくれる場になります。

 もちろん旅から得られることはそれにとどまりません。
 海外に旅行をしてはじめて、日本のよさ、日本の文化の素晴らしさに気づくことが
 あります。
 非日常の世界から自分の日常をみることで気づくことがたくさんある。過去多くの
 偉人が、そうやって自分の使命を発見してきました。
 彼らは旅によって自分の人生を何に使うべきかを発見していったのです。
 つまり、人は自分の居場所じゃないところから自分の居場所を見る経験から、新しい
 気づきや日常に対する感謝、人生の使命すら知ることができるのです。

 旅は人生を変えるきっかけになります。

 人間は何も持たずに裸で生まれてきます。
 ところが、この世で何年も生活を重ねるにつれて、いつの間にかいろんなものを手に
 入れています。つまり、人間は何も持たずに生まれるけれど、何も持っていない
 その人間の中には、あらゆるものを創り出す力がすでに備わっているということ。

 すべての人間が持っている、あらゆるものを創り出す力。

 それは「想像力」

 今の時代、一人ひとりに求められているのは「生きる力」です。
 そして「生きる力」とは「想像力」。
 どんな世の中になろうとも、どんな状況になろうとも、今できることは無限にあり
 ます。問題は「今できることは無限にある」と思えるだけの想像力が育てられて
 いるかどうかです。
 たとえどんな世の中になろうとも、今自分が手にしているすべてを失う日がこよう
 とも、人間に生まれながらに備わっている無限の想像力がしっかり働きさえすれば
 今の自分にできることは無限にあることがわかります。
 そういう人によって、未来は拓かれ、新しい時代が創られていくことになるのです。

 ~後略~


 『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』 P211~214より



 
 ひさびさの喜多川先生の新刊です。前作『心春日和』から半年ぶりですね~。
 これまた素晴らしい作品です!
 本文からのご紹介は”あとがき”からたっぷりとご紹介させて頂きました。
 いかがでしょうか?このあとがきを読んで是非とも読んでみたい!と
 思いませんか?
 今回の作品のテーマは「旅」と「出会い」です。非日常の世界から自分を見直す
 ことの大切さと、その出会いをより有効にするための心の持ち方とでも
 いいましょうか、そんなテーマが散りばめられております。
 毎日家と会社の繰り返しで生活していても、あまり出会いは無い気がします。
 そんな人は旅をすることが一つのきっかけになりますし、仕事でいろいろな
 人に出会う状況であるのであれば、その一人ひとりとの出会いを大切にし、
 その人との出会いは、自分に何を与え成長させてくれるのかと考えながら
 一期一会の気持ちで向かい合うと、きっと素敵な出会いだったと思えるのでは
 ないでしょうか?
 私自身も人との出会いを出来るだけ大切にしております。
 ふと入った居酒屋でも、できるだけお店の人と会話をしてみますし、特定の
 人達とのみ付き合うのではなく、できるだけいろいろな人と飲みに行ったり
 するように心がけております。楽しく面白い人との出会いだけでなく、
 内気でネガティブな人との出会いも、それはそれでとても勉強になります。
 できれば、そんな人達にも出会いは楽しいんだな~と感じてくれると、
 とてもうれしいのですがね。
 旅に関しても、年1回程度の割合ですが、仲間と旅をします。
 まさしくノープランの旅なのですが、これがこれで、とても勉強になるんです。
 知らない町でのちょっとした緊張感。観光地での驚きや、がっかり感。
 どれも非日常的な経験なので、心に潤いを与えてくれます。
 しかし、少し気になるのが、今年は東北地方を旅してみたのですが、
 どの観光地に行っても、割合的にほとんどが女性なんですね。
 男性グループの旅にはわずかしか出会いませんでした。
 是非とも、男性こと旅に出ることが必要なのではないでしょうか。
 旅をして、人と出会い、そして成長していく。旅上手でなくても、内気な
 性格で人とうまく話せなくても良いじゃないですか。是非ともこの本片手に
 旅に出る男性が少しでも増えてくれればいいな~と感じております。

 喜多川先生、今回も素敵な作品をありがとうございました。





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