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『6000人を一瞬で変えたひと言』 ~大越俊夫~ [大越俊夫]


 「天地が逆さまになったような気がした」
 「初めて大人の本気をみた」
 「自分という人間について深く考えるようになった」
 「自分の全てをうけとめてもらったのは初めてだった」
 「救われるってこういうことか」
 「人のためなら頑張れる自分を発見しました」
 「いつか必ず恩返しするからね、先生」



6000人を一瞬で変えたひと言

6000人を一瞬で変えたひと言

  • 作者: 大越 俊夫
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>
 大越俊夫(おおごし としお)
 「師友塾」塾長。
 「国際教育アカデミー(AIE)」学院長。
 1943年、広島県尾道市に生まれる。
 73年、関西学院大学大学院米文学研究科博士課程修了。
 同大学院在籍中に帝塚山短期大学専任講師を務める。
 ブリティッシュ・コロンビア大学留学を経て、
 75年、神戸市御影に、不登校児・高校中退生のための「師友塾」を創設。
 以降、現在までに6000人を超える若者と正面から向き合い、
 日々真剣勝負を続けている。
 80年、カリフォルニア・ルーテル大学英文科准教授。
 81年~84年、同大学学長補佐。
 同時に大学の協力を得て「AIE」(現本部シアトル)を設立。
 「師友塾」と連携させ、日本からの留学生の育成にも力を注ぐ。
 月刊誌『パーセー』主宰。



<その他の著書>
 『子どもが学校に行かなくなったら赤飯をたきなさい!』
 『青春革命』
 『幻の鯉のぼり』
 『「ひとり立ち」できる子 がんばれる子』
 『自然に勉強する気になる子の育て方』
 『子どもの心にズシンと響く頭のいい「親のひと言」』
 『不適応能力―どんづまりが出発点』
 『「自分」との対話』
 『こう考えると、人生は変わるよ。』
 『6000人を一瞬で変えたひと言〈2〉』

 他…


<著者のHomePage等>
 不登校の悩みや登校拒否などはご相談ください 師友塾


<この本との出会い>
 Amazonのおすすめからタイトルのインパクトにひかれて購入しました


<本の構成>

 プロローグ
 1章 「順調」は地獄の始まり
 2章 君は世界に一人しかいない
 3章 友と共にあるということ
 4章 生き方は違ってもいい
 5章 変わるのは恥ではない
 エピローグ

 ページ数 102ページ
 読書時間 1時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画>
 なし


<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>

 ○僕たちが苦しみを背負えば、
  世の中から少しは苦しみが減るだろう?
 

 生きていれば、どんなに抗っても、それを受け入れ、背負わざるをえない現実が
 あることに気づかされる。その時、現実とどう向き合うか。
 多くの人は「どうして自分だけがこんなに悲しい、苦しい目に遭うのか」と悩む。
 そして、どんどんその苦しみの泥沼の中にはまり込んでいく。
 しかし、こう考えたらどうだろう。
 「もし世の中に、苦しみの量がはじめから決まっているとすれば、君の苦しみは、
 ほかの人の苦しみを軽減していることになるのではないか」
 自分の不幸にも大きな意味があることを知ってほしい。不幸は苦しみであるどころか、
 自分の勲章にだってなるのだ。
 第三者が、「しんどい」「死にたい」と言う人の苦しみを取り除くことはできない。
 本人が、今の自分の苦しみは「ほかの誰かのためにある」のだと捉え、それを誇りに
 変えるしかないのだ。そうすることで、利己は利他の状態となる。


 ○後輩にいいカッコを見せようとしていないかい?
  本当に後輩のことを思うなら、
  君が失敗して這い上がる姿を見せてやってくれ。
  

 学校で、会社で、新しいメンバーが加われば、それまで年少者だった人も「先輩」
 になる。そうなれば、「よい先輩になりたい」と願うのは自然なことだ。そうして、
 人は徐々に成長していくのだから。
 なかには、「よい先輩」を意識したとたんに、失敗しないように、恥をかかないように、
 という思いに占領され、動きが小さくなり、ギクシャクし始める人がいる。これは
 大人も子どもも同じである。
 この傾向は、強い保身性を持つ”小粒”な人ほど強くあらわれる。私はあえて、次の
 ような言葉で彼らを励ますことにしている。
 「君が大物なら、堂々と後輩の前で転んで見せてやれ。心ある後輩は、その姿から
 学び、君のことを尊敬するようになるぞ」
 「よい先輩」はたしかに、後輩たちのよいお手本になるだろう。しかし、ミスのない
 完璧な人間は、周囲の人の緊張を誘うこともある。できすぎた先輩より、できの悪い先輩の
 ほうが、後輩もリラックスして伸び伸びできることが多いのだ。
 私は、続けて言う。
 「後輩に尊敬されるより、好かれるようになりなさい。尊敬できるけれども○○さん
 嫌いです、と言われるより、○○さんバカだけど、なんかほんとにいい人ですよね、
 と言われるほうがいいだろう?」
 格好をつける必要も、力む必要もない。あなたが、ありのままの自然体でいれば、
 人はあなたを理解してくれるものだ。




 
 まだまだ素晴らしい本や素敵な人はいるもんですね。
 著者の大越さんは、不登校児・中退生を対象とした私塾を経営し、29年間をかけ
 延べ6000人と真剣につきあい、その人生の岐路に立ち会った素晴らし教育者です。
 その大越さんが厳選し、彼らの人生を変えるきっかけとなった言葉を集めて
 一冊の本にまとめたのが、この「6000人を一瞬で変えたひと言」なのです。
 本文には、27の言葉とその解説が記述されているのですが、今回は二つご紹介しました。
 いかがでしょうか!? 何やらビンビンきませんか?
 一つ目は”僕たちが苦しみを背負えば、世の中から少しは苦しみが減るだろう?”です。
 これは、最初の言葉”壁はその人に乗り越える能力があるからこそ与えられる”にも
 関連しているのですが、なぜ自分だけこんな苦しい思いや辛い思いをしなければ
 ならないんだろう。と考えた時、殆どの人は、お前だけじゃない、みんな苦しいんだ!とか
 もっとポジティブに考えなさいとか指導するのではないでしょうか?
 そこを大越さんは、君が苦しむことによって、誰かの苦しみが少なくなっているのかも
 しれないと考えなさい。つまりは、あなたが苦しむことによって、誰かの役に立って
 いるんだよ。しかも、その苦しみ(壁)は、あなたが乗り越えられる能力があるから
 与えられているのだと言うことではないでしょうか?素晴らしい考え方で、素晴らしい
 教えだと思いませんか。
 もう一つ本文から紹介したのは、”後輩にいいカッコを見せようとしていないかい?
 本当に後輩のことを思うなら、君が失敗して這い上がる姿を見せてやってくれ。”です。
 これもとても大切な教えですよね。時折このような、本当に大切ことを人は忘れてしまう
 ものです。と言う私も忘れてしまいます。そんな自分にエゴが出てきて、本当に大切な
 ことを忘れかけると、このように素敵な本に出会い、また自分を見つめ直す、
 この繰り返しが人間を成長させていくものだと、あらためて思い知らされました。
 みなさまも素敵な本との出会いをより一層、大切に考えてみてはいかがでしょうか。

 表紙の顔は怖いですが、裏表紙は少し笑顔です ^^





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コメント 1

RONRON

えーちゃんaaaさん niceありがとうございます。

Simpleさん いつもniceありがとうございます。

桔梗さん お久しぶりです。 niceありがとうございます。
by RONRON (2010-10-30 12:19) 

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