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『理想の会社』 ~福島正伸~ [福島正伸]

 福島正伸がいちばん書きたかった本

 500社以上の企業支援
 の中で出会った
 「まさか!」という感動の実例をもとに描いた
 理想の会社像


<著者のご紹介>
 著者のご紹介は過去記事を参照してください → 『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』へ


<この本との出会い>
 Amazonのお勧めメールで知り購入しました。





<本文からご紹介>
 「理想の会社」物語を講演会などで紹介しますと、驚くべきことに、その日からすぐにつくり始める
 方々もいらっしゃいます。

 ある日、何度も私の講演会を聞きに来てくださった方から、
 「是非、これを見てください!」といって、一枚のDVDを渡されました。
 後に、その映像を見て、私は大変感動しました。
 写真とともに言葉がスクロールしてくるだけのものですが、一つの物語を通して、仕事の意義、
 社会的存在価値が、だれにでもわかるようにつくられています。
 その方は自動車学校を経営されているのですが、会社が目指している価値を感覚的に理解できる
 素晴らしいものでした。
 これを見たら、お客様から信頼されるだけでなく、働くスタッフにとっても、それは自分たちの仕事に
 誇りを持つことにつながると確信しました。
 以下に、その内容をご紹介したいと思います。
 これだけでも十分に、仕事の意義がおわかりいただけると思います。



 【理想の会社】

 「彩華~!
  早く起きなさいよ!!
  学校遅れるわよ~!!

 「わかっているよ!!
  今起きるよ!!」

 「あっ!
  今週の日曜日に、
  お父さんと三人で買い物に行くから
  予定空けておいてね」

 「え~!?
  私もう18歳だよ~!!
  親と出かけるなんて~!!
  それに友達と遊ぶ約束してるから
  お母さんたち二人で行ってきなよ
  もう行くね!!
  行ってきま~す!!」

 「あっ・・・
  んもう。
  お父さんも何か言ってくださいよ!」

 (さやか~)

 「あっ!有紀~! おはよう!!」

 「彩華おはよう!!
  もうすぐで、教習所も終わりだね!」

 「うん!!
  今週、卒業検定で、
  合格したらすぐ免許センター行くんだ!!
  早く免許欲しくて!!」

 「そうだ!!
  ねぇ! 彩華が免許とったら
  みんなで出かけようよ!!」

 「いいね~!!
  あっ!
  テーマパーク行こうよ!!」

 「楽しみだね~!!」

 やがて彩華さんは
 卒業検定に合格し
 その日の卒業式で・・・

 「皆さん
  卒業おめでとうございました」

 学校長が卒業の挨拶を終えた後、
 最後に、
 その学長は

 不思議なお話を始めました・・・

 「今から18年前に卒業した
  菊池さんという方がいらっしゃいまして・・・」

 (18年前)
 「菊池さん!
  合格おめでとうございました!」

 「先生ありがとうございました!!
  おかげさんで、無事卒業することができますよ」

 「菊池さん・・・
  最後に一つだけ教えてほしいことがあります。
  どうして菊池さんは
  入校してから卒業するまで
  ただの一日も休まず
  他のどのお客様よりも
  頑張っていたんですか?」

 「いや~・・・
  たいした話じゃないんですが・・・
  実はね先生・・・。
  うちにもようやく子供ができまして・・・
  それがもう
  目がパッチリしていて
  とってもかわいい女の子なんです!
  名前が
  華を彩る
  って書いて、
  彩華っていうんです!!」

 その時彩華さんは気づきます。
 私のお父さんだって!

 (昔、お母さんから聞いたことがある。
  お父さんは、仕事が忙しくて、
  私が生まれるまで、免許を持っていなかったって)

 「いや~先生・・・
  私ね・・・
  ささやかだけど、夢があるんです。
  その夢っていうのは、
  私、仕事忙しいでしょ
  だから、彩華と
  全然遊んであげられなくて・・・
  せめて休みの日くらいさ~
  私が運転して、
  かみさんと彩華を乗せて
  いろんなとこに、行くんです!!
  春は、山に行って
  夏は、海に行って
  秋は、紅葉でしょ!
  そして、冬はスキー
  でも、まだ早いかな・・・
  それでね、
  買い物なんかも三人で行きたいな~
  そんな・・・
  ささいなことなんですけど・・・
  私にとったら
  それは、
  一番幸せな夢なんですよね!」

 彩華さんは、
 ずっと下を向いたまま・・・
 肩を震わせていました。

 その後、彩華さんは、
 無事に免許証を手にしました。
 早速、友人の有紀さんに報告すると、

 「彩華やったね~!
  じゃあ!
  無事に免許とったことだし
  今週の日曜日に
  みんなでテーマパークだね!!」

 「あっ・・・
  有紀ごめん・・・
  ごめん!!
  その日、
  どうしても外せない
  用事を思い出しちゃって!
  必ず埋め合わせするから!!」

 「え~!!??   あんなに楽しみにしてたのに
  どうしたの彩華!!」

 「ごめん有紀!!
  私、先帰るね!!」

 「ちょっ! ちょっと彩華~!!」

 「ただいま~!!」

 「あっ おかえりなさい
  早かったね~
  それでどうだった試験は?」

 「えっ。
  あ~・・・うん。
  あっ・・・
  あっと・・・
  ・・・お父さんは??」

 「えっ?
  お父さんなら、お茶の間にいるでしょう」

 「お父さん、ただいま!」

 「・・・あっ。おかえり」
 「あの・・・
  お父さんさ~
  今度の日曜日に・・・
  え~っと
  三人でさぁ~
  買い物にでも行こうよ。
  私、免許とったばかりだし
  隣に乗ってよね!
  それとお父さん・・・
  私が生まれたとき・・・
  とても想ってくれて
  ・・・ありがとう・・・」

 彩華さんの目からは、
 涙があふれていて、
 こんな短い言葉さえ、
 ちゃんと言えませんでした。

 でも、お父さんも・・・
 それは同じでした。

 運転が生み出す幸せは
 無限大にあります。

 私たちは、
 そんな夢のあふれる仕事をさせていただいている。

 皆様の、
 最高の思いでをつくりだすことのできる運転。

 今日もたくさんの幸せが生まれている・・・

 ありがとうございます。

 茨城県西自動車学校







 本文から紹介した内容の動画は見つけれなかったのですが、 茨城県西自動車学校の素敵な動画が
 YouTubeにありましたのでご紹介いたしました。
 さて、この本ですが、理想の会社について書かれているのですが、おそらく、福島さんが出会った
 素敵な会社の素敵な出来事を組みをあわせて、理想の会社の物語を記述しているので、
 おいおい、こんな会社はまさしく理想だよ!現実では無理無理と感じてしまいますが、
 それを言っては元も子もないはずなので、その理想の会社にいかに近づけていけるかの、道しるべと
 なる本なのではないでしょうか。 実際茨城県西自動車学校のお話を本文からご紹介しましたが、
 こんな経営者がこんな素敵な考えで、会社のことや社員、生徒の事を考えてくれると、きっと
 理想の会社に近付いていくのではないかと思いますね。
 また、福島さんはこの本の中で、CSではなくTS(Total Satisfaction)だと書かれております。
 これはまさにその通りだと思いますね。CS(顧客満足)を追求していっても、その先の顧客以外に
 不利益な事になるようでは、いけないということなんですよ。目の前の顧客を大切にするあまり、
 その先の利用者が不利益になるようなことでは、顧客だけ満足にすぎないということです。
 これは心にとどめておかなければならない考え方だと思いました。
 世の中はCS、CSと騒ぎ立てておりますが、本当に顧客のためになるサービスについて真剣に
 考えなければならない時代になってきているのではないかと思いました。





タグ:素敵な会社
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