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『死ぬときに後悔すること25』 ~大津秀一~ [大津秀一]

後悔しない人生を歩んでください。
人は死ぬ間際に こんなことを後悔しています。


死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた

死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた

  • 作者: 大津 秀一
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2009/05/25
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 大津 秀一(おおつ しゅういち)
 1976年生まれ。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。
 日本消化器病学会専門医。日本内科学会認定内科医。
 日本尊厳死協会リビングウィル(LW)受容協力医師。
 2006年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。
 内科専門研修後、日本最年少のホスピス医(当時)として京都市左京区の日本バプテスト病院
 ホスピスに勤務したのち、平成20年5月より東京都世田谷区の松原アーバンクリニックに勤務し、
 入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない終末期医療の実践を行っている。
 現在多数の終末期患者の診療に携わる一方、著述・講演活動を通じて緩和医療や死生観の
 問題等について広く一般に問いかけを続けている。
 著書に「死学~安らかな終末を、緩和医療のすすめ」、「瀕死の医療~患者は病院とどうつきあい
 どう生きればいいか」「余命半年~満ち足りた人生の終わり方」など。



死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ

死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ

  • 作者: 大津 秀一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/12/15
  • メディア: 単行本



瀕死(ひんし)の医療 患者は病院とどうつきあい、どう生きればいいか

瀕死(ひんし)の医療 患者は病院とどうつきあい、どう生きればいいか

  • 作者: 大津 秀一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



余命半年 満ち足りた人生の終わり方 (ソフトバンク新書 96)

余命半年 満ち足りた人生の終わり方 (ソフトバンク新書 96)

  • 作者: 大津 秀一
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/02/17
  • メディア: 新書



<この本との出会い>
 致知出版のメルマガでご紹介されておりました。





<本文からご紹介>

 5.自分のやりたいことをやらなかったこと

 ●自分の気持ちに嘘をつかない

 人の一生は、実にあっという間のものである。
 とは言っても、私が実際に終局の立場に立ったわけではないので、この慨嘆を完全に理解
 することはできないが、これは等しく皆が言い残した言葉である。
 いわく、「人生はあっていう間であった」と。
 するとやはり、それまでしたいことができていたか、その実現度に後悔の量は反比例するであろう。
 もちろん人生の喜びは人それぞれであり、生涯忍従の生活を貫いた人もいれば、放埓な一生に
 終始した人もいるだろう。そしてそれぞれに愉しみゆかしみがある。
 人によっては、耐え忍ぶ人生のほうが、何でも思いのままになる人生より楽しかったというのだから
 これは不思議だ。
 とはいえ、ここもやはりバランスが肝要だと思われるが、やはり無理に無理を重ね、言いたいことも
 言わず、やりたいこともやらず、ひたすら他者のための人生というのもなかなか辛いのではないか
 と思われる。
 日本人はうつによる自殺が多いことからもわかるように、ひたすら我慢に我慢を重ねる民族的性質が
 ある。私も真面目なのは日本人的だが(?)、言いたいことは遠慮せずに言うタイプである。
 それゆえにどれだけ面倒なことを抱え込んだかと思う(笑)。しかしおかげさまで、耐えすぎる
 ことによるストレスはないのである。自分の心のケアもプロの仕事のうちである。
 余談だが、上司だって間違えることはある。そしてそれを正すのは、部下の役目である。そこで
 上司が腹を立てて怒るようなら、その程度の器量なのである。
 生活がかかっているために、そんなにはっきり言えないよという人も多いだろうし、だから私は家族に
 とっては良い人間ではないのかもしれないが、自分を偽って我慢を重ねることはもっとも健康に
 とって良くないのではないかと思うのである。


 ●いまわの際に後悔しないために

 おそらく日本人は真面目すぎる。もう少し肩の力を抜かないと息が詰まる。そしてもう少し自由に
 生きると良いと思う。見えない鎖に縛られすぎている。
 そういう目で社会を見ると、憎まれっ子世に憚るではないが、いわゆる「いいひと」は早死にし、
 非常に微妙な方が長生きをしているということはあると思う。私は「いいひと」にももっと長生き
 してもらいたい(そうでないと悲しい)。
 我慢し続けて良いことなどこれっぽっちもないと思う。もっとも昨今の若者は我慢が一様に足りないと
 思うので、あくまで読者の皆様が40代以上の場合である。
 自分勝手の自由ではなく、自らよって立ち、何ものにも束縛されない真の自由に生きる人は本当に
 強い。心の部屋に清涼な風が吹き込むように、窓をいっぱいに開けて己がしたいように生きるべきだ。
 とにかくいまわの際には、自分に嘘をついて生きてきた人間は、必ず後悔することになろう。
 転職したいなら、今すべきである。
 新しい恋に生きたいなら、今すべきである。
 世の中に名前を残したいなら、今からすべきである。
 ここまで来ると、「yes,we can」の世界だが、命の時間は決して長くはない。毎日無用なストレスに
 きりきり耐えて、レールに乗るばかりの人生を送っても、最後に感じるのは「己は忠実なバトンランナー
 であった」という思いだけであろう。
 生命の役割は、バトンに乗せて思いを次代へつなぐことである。バトンをつなぐことは大事であるが、
 それだけが目的ではない。
 バトンをつなぐのに、どんなにすごい走りを見せたのか、それが次のランナーを励ましもすれば、
 テレビの前の観衆をも魅了するのである。苦しそうな顔をして、落とさないようにおっかなびっくり
 走って、北京オリンピックの日本男子リレーのような走り方ができるだろうか。胸を張って、思いに
 忠実に、全力で走るからこそ、皆が感動するのではないだろうか。





 致知出版のメルマガで紹介されておりましたが、Amazonでは入荷待ちの状態でなかなか手にすることが
 できませんでしたが、入荷が再開されたみたいなので購入してみました。
 今まで1000人以上の死を見届けた終末医療の専門家というので、かなり高齢の方と思ってましたが、
 大津先生は著者のご紹介で記述している通り、まだ31歳なんですね~。そんな若い方なのですが、
 やはり沢山の人の死に触れてきただけあって、なかなか内容の濃い作品です。
 本文からは、「自分のやりたいことをやらなかったこと」をご紹介しました。
 思ったことを素直に言ったり、本当にやりたいことをやってますか? 思わずん~と唸ってしまいますよね。
 こんな感じで全部で25個の、死ぬときに後悔することが書かれています。何と言っても最後に紹介されて
 いる”25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと”はストーリー仕立てで素敵なお話です。
 興味がある方は是非とも購入して、読んでみてください。 ほろりと心温まる内容です。
 
 致知出版の本は素敵な本が多いのですが、メルマガもとても素敵な内容なんですよね~。
 無料で登録できますので、興味があるかたは是非とも登録してみてください。





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