『「福」に憑かれた男』 ~喜多川泰~ [喜多川 泰]
「商売の神様、いるのならお願いします。もうギリギリです。何とかしてください」
逆境を乗り越え、願いを実現するために知るべき「ヒミツ」がここに記されている―。
<著書のプロフィール>
著者のプロフィールは以前の記事を参照してください → 『手紙屋』の記事へ
<この本との出会い>
読書のすすめのメルマガと、Amazonから喜多川泰さんの新刊のお知らせで知りました。
<本文の紹介>
第一話 長船堂書店の危機
秀三の一日は重たい段ボール箱を開けることからはじまる。
父親の店を継いだばかりの頃は腰に力を入れ、さっと持ち上げて運んでいたが、今は所定の場所まで
引きずって行くのが普通になってしまっていた。
本がいっぱい詰まった段ボールが重いのは事実であるが、そうなってしまったわけが体力の問題では
ないことは、秀三の様子を見ればすぐに分かる。力なく腰を曲げたまま数メートル引っ張っては、
「はぁ~」とため息をついて、中にぎっしり詰まっている本を恨めしそうに眺めているのだから。
そもそも秀三が父親の本屋を継ぐために会社を辞めたのは三年前。はじめからどうしてもやりたい仕事と
いうよりは、いつか自分が継がなければならない日がくるだろうくらいしか考えていない仕事だった。
それでも自分ではもっと上手くやっていけると思っていたに違いない。
なぜなら、はじめた頃は長船堂書店をどうやって自分の代で大きくするかを考えては目を活き活きと
輝かせていたのだから。
秀三も以前はサラリーマンとして都会で一人暮らしをしていた。
朝早くから出勤し、終電近くに家に帰る毎日。自分の人生をよりよくするために仕事をしていたはずが、
自分でも気づかないうちに、仕事のために自分の人生があるような生き方になり、疲れ果てていった。
「はたして自分はこのまま、今の仕事を続けていくのだろうか―。」
「いつまでもこの会社にいて、この毎日が繰り返されるがままに生きていていいのだろうか―」
そんなことを考え始めた頃、親父が亡くなった。
突然の出来事だった。
仕事に対して情熱を失い、父親を亡くし、田舎には父親が経営していた本屋と母親一人だけが残された。
秀三は決断を迫られた。
このまま都会で暮らしていくか―。
それとも田舎に帰って、本屋を継ごうか―。
結局秀三は、本屋として生きていくことに決めた。
喜多川泰さんのおまちかねの新書が発刊されました!
一気に読破してしまいましたが、なぜか読んでいる最中ニヤニヤしてしまいます。
登場人物は、主人公の本屋を継いだ秀三君、日本一裕福な人間になったことのある山本天睛さん、
秀三がお客さんにお勧めし、のちに出会う作家滝川泰年さん・・・。
読書のすすめと言う本屋さんのことを知っているかたは、きっとニヤニヤしながら読んでしまうはずです。
読書のすすめの清水克衛さん、納税額日本一の斎藤一人さん、そして作家喜多川泰さんに、どうしてもかぶって
しまいます。それゆえ、私の心にはビンビン響きました。
テーマは「人生を豊かに変える3つの習慣」を行っている人には福の神がいろいろな出来事を起こしてくれる。
でもそれはすべて、その人にとってはピンチと呼ばれるものである、そのピンチを乗り越えてこそ、
次のステップに進むことが出来るんだということを、ストーリ仕立てで書かれています。
是非ともお勧めの一冊ですので、お読みください。
逆境を乗り越え、願いを実現するために知るべき「ヒミツ」がここに記されている―。
<著書のプロフィール>
著者のプロフィールは以前の記事を参照してください → 『手紙屋』の記事へ
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第一話 長船堂書店の危機
秀三の一日は重たい段ボール箱を開けることからはじまる。
父親の店を継いだばかりの頃は腰に力を入れ、さっと持ち上げて運んでいたが、今は所定の場所まで
引きずって行くのが普通になってしまっていた。
本がいっぱい詰まった段ボールが重いのは事実であるが、そうなってしまったわけが体力の問題では
ないことは、秀三の様子を見ればすぐに分かる。力なく腰を曲げたまま数メートル引っ張っては、
「はぁ~」とため息をついて、中にぎっしり詰まっている本を恨めしそうに眺めているのだから。
そもそも秀三が父親の本屋を継ぐために会社を辞めたのは三年前。はじめからどうしてもやりたい仕事と
いうよりは、いつか自分が継がなければならない日がくるだろうくらいしか考えていない仕事だった。
それでも自分ではもっと上手くやっていけると思っていたに違いない。
なぜなら、はじめた頃は長船堂書店をどうやって自分の代で大きくするかを考えては目を活き活きと
輝かせていたのだから。
秀三も以前はサラリーマンとして都会で一人暮らしをしていた。
朝早くから出勤し、終電近くに家に帰る毎日。自分の人生をよりよくするために仕事をしていたはずが、
自分でも気づかないうちに、仕事のために自分の人生があるような生き方になり、疲れ果てていった。
「はたして自分はこのまま、今の仕事を続けていくのだろうか―。」
「いつまでもこの会社にいて、この毎日が繰り返されるがままに生きていていいのだろうか―」
そんなことを考え始めた頃、親父が亡くなった。
突然の出来事だった。
仕事に対して情熱を失い、父親を亡くし、田舎には父親が経営していた本屋と母親一人だけが残された。
秀三は決断を迫られた。
このまま都会で暮らしていくか―。
それとも田舎に帰って、本屋を継ごうか―。
結局秀三は、本屋として生きていくことに決めた。
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一気に読破してしまいましたが、なぜか読んでいる最中ニヤニヤしてしまいます。
登場人物は、主人公の本屋を継いだ秀三君、日本一裕福な人間になったことのある山本天睛さん、
秀三がお客さんにお勧めし、のちに出会う作家滝川泰年さん・・・。
読書のすすめと言う本屋さんのことを知っているかたは、きっとニヤニヤしながら読んでしまうはずです。
読書のすすめの清水克衛さん、納税額日本一の斎藤一人さん、そして作家喜多川泰さんに、どうしてもかぶって
しまいます。それゆえ、私の心にはビンビン響きました。
テーマは「人生を豊かに変える3つの習慣」を行っている人には福の神がいろいろな出来事を起こしてくれる。
でもそれはすべて、その人にとってはピンチと呼ばれるものである、そのピンチを乗り越えてこそ、
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是非ともお勧めの一冊ですので、お読みください。
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- 価格: 1,365 円
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